Jira Service Management 5.0.x リリース ノート

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互換性のあるアプリケーション

互換性のある Jira アプリケーションをお探しの場合、次のページをご参照ください。


SLA 計算の速度と正確性を改善 DATA CENTER

課題の履歴に基づく計算

計算の正確性を改善するため、Jira の課題履歴に基づいた SLA 計算機能を導入します。Jira は常に課題履歴を順序どおりにデータベースに保存しますが、SLA イベントには順序が狂ったり、失われたり、重複したりするものがあります。これが SLA 計算を中断する可能性があります。

課題の履歴に基づいた計算は、現段階では新しく作成された課題にのみ利用されます。進行中の SLA を持つ古い課題は、以前のイベントに基づく計算方法で引き続き処理されます。イベントに基づく計算と課題履歴に基づく計算の両方のプロセスを同時に有効化できるため、現在の機能に影響を与えることなく新しい計算方法にシームレスに移行することができます。

進行中の SLA がイベントに基づく計算で処理されており、それに対して強制的な再計算をトリガーした場合、それは課題履歴に基づく計算処理で計算されます。

SLA の再計算を簡単に

この機能を利用するには Jira 管理者である必要があります。

課題ビューで課題の SLA の再計算を直接行えるようになりました。これにより、課題のデータが変更された場合や、SLA が正しいことを確認したいときに、サポートに依頼することなく自身で確認することができます。SLA を安全に再計算する方法を確認

課題の SLA の再計算を行うには、次の手順を利用します。

  1. 課題ビューで SLA パネルに移動します。

  2. その他のアクション メニュー > [すべての SLA を再計算] を選択します。

  3. [再計算] を選択します。

マルチスレッド処理

スレッド外での処理モードを選択できる、新しい SLA 構成設定を追加しました。

  • マルチスレッドのシリアライズ処理 (推奨)。クラスターの効率性、回復力、弾力性。既定のプロセッサーにしてください。

  • マルチスレッドのインメモリ処理。レガシー処理モード。指示があった場合にのみ一時的に元に戻します。

  • バックグラウンド処理なし。すべての処理はリクエスト スレッドで行われるので、完了するまで応答はロックされます。このため、応答が大幅に遅れる場合があります。

SLA のスレッド外での処理モードを構成するには次の手順を利用します。

  1. [管理] > [アプリ] の順に移動します。

  2. [SLA 設定] を選択します。

  3. [SLA スレッド] 行を見つけ、[設定] を選択します。

スレッド処理方法の詳細を確認


Insight のアクセシビリティとパフォーマンスの向上

アクセシビリティの改善

このリリースでは、Insight の UI とアクセシビリティを引き続き改善しています。VPAT プロセスで見つかったクリティカルな問題への対応に焦点を当て、Insight のカスタム フィールドのアクセシビリティ、Jira の課題ビューの関連ダイアログ、カスタマー ポータル ビューを優先付けています。次の内容を修正しています。

  • フォーカス スタイル

  • aria および role 属性の不足

  • キーボード ナビゲーション

  • 代替テキストの不足

  • 視覚ラベルの不足

パフォーマンスの最適化

このリリースでは Insight のパフォーマンス改善の最初の取り組みとして、Insight のインデックスの改善やメモリの変更を行いました。これは Insight の検索およびインポート パフォーマンスを大きく向上させます。これらの変更により、Insight でスムーズにサポート可能なオブジェクトの数も増えました。これは始まりに過ぎません。今後のリリースではパフォーマンスのさらなる最適化を予定しています。

JVM メモリについての推奨メモリをご確認ください。

Insight のオブジェクト

JVM メモリ (最小)

JVM メモリ (推奨)

~ 1,000,000

16 GB

20 GB

~ 2,000,000

20 GB

25 GB

~ 5,000,000

40 GB

50 GB

~ 6,000,000 + 700,000 件の課題が接続を持つ状態

50 GB

60 GB

~ 8,000,000 + 800,000 件の課題が接続を持つ状態

70 GB

90 GB


Insight の監査を追加 DATA CENTER

監査ログでは、セキュリティやコンプライアンス要件の実現に役立つ、セキュリティ関連の時系列の記録が得られます。高度な監査機能に Insight イベントが追加されたため、システムで行われているすべてのアクティビティや変更を追跡できます。特に、システム外への Insight データのエクスポートやユーザー権限の変更は、許可されない挙動の発生につながる可能性があります。

新しい Insight イベントは次のカテゴリを含みます。

  • 権限

  • オブジェクト スキーマ

  • オブジェクト

  • レポート

Insight イベントの完全な一覧を確認


Automation for Jira が Jira Service Management Data Center の一部に DATA CENTER

Automation for Jira は強力なアプリであり、チームがプロセスやワークフローを自動化できるため、手動の反復タスクが実行不要になって重要な作業に集中できます。シンプルなルール ビルダーを利用して自動化ルールを構成し、もっとも複雑なシナリオにも対応できます。

ルールで作業を自動化する

ルールによって、設定した条件に基づいてシステム内のアクションを自動化できます。これらは、ルールの実行を開始させるトリガー、ルールを細かく規定する条件、サイト内でタスクを実行するアクションの 3 つの要素で構成されています。

  • トリガー: すべてのルールはトリガーで始まります。これは、課題のトランジションや課題の作成などの、発生する必要があるイベントです。

  • 条件: 条件はルールを規定し、スコープを絞り込みます。たとえば、高い優先度を持つバグや課題にのみルールを適用できます。

  • アクション: アクションは、トリガーが発生して条件が満たされたあとに発生するアクションです。課題の編集、通知の送信、サブタスクの作成などのたくさんのタスクを行えます。

たとえば、課題が作成され (トリガー)、優先度がクリティカルに設定されているときに (条件)、いずれかのチームに通知を送信できます (アクション)。

自動化を最大限に活用する

Automation for Jira では、親タスクとサブタスクの同期、スマートな自動割り当て、リンクされた課題でのアクションなどの何千ものユースケースがサポートされます。また、バグ管理、承認ワークフロー、複数の Jira インスタンス間での通信、外部ツールとの連携などの高度なプロセスもサポートされています。また、 ユーザーが利用可能な事前定義済みのテンプレートのライブラリ を提供しています。

現在の自動化機能について

Jira Service Management にはすでに自動化機能が含まれており、現在はこれが Automation for Jira によって置き換えられています。既存の自動化の名前は従来の自動化に変更され、すべての既存のルールが保持されます。引き続きそれらを利用していただけますが、より多くの機能を持ち、管理も簡単な新しい自動化エンジンに切り替えることをおすすめします。

Automation for Jira の利用を開始する

Automation for Jira は Jira Service Management Data Center 5.0 に統合されており、ビジネス、ソフトウェア、サービスのすべてのプロジェクト タイプで利用できます。利用を開始するには、[プロジェクト設定] > [自動化] に移動します。

Jira Service Management Data Center の以前のバージョンをご利用の場合、Atlassian Marketplace で Automation for Jira アプリを無料で入手できます。インストール方法の詳細については「Marketplace からアプリをインストールする」をご確認ください。


次の機能は Jira プラットフォームのものです。つまり、Jira Core、Jira Software、および Jira Service Management の、Jira ファミリー全体で利用できます。


セキュアなアプリケーション トンネルでクラウド製品に接続

アトラシアンのクラウド製品とオンプレミス製品 (Data Center とサーバー) をアプリケーション リンクで連携する場合は受信接続に対してネットワークを開放する必要がありますが、これを行えないお客様もいらっしゃいます。この問題を解決するため、アプリケーション トンネルを導入しました。

アプリケーション トンネルはネットワーク トンネルを利用し、Atlassian Cloud でご利用の組織と自社ネットワーク内の製品との間に、セキュアな通路を作成します。この通路を使ってアプリケーション リンクをトンネルし、製品を安全な方法で連携できます。これにより、ネットワークを安全かつセキュアに保ちながら、製品同士での通信を実現できます。

アプリケーション トンネルは Jira Service Management 4.8 以降で利用できます。アプリケーション トンネルの詳細を確認


セーフガードで過剰なアクティビティを制限する DATA CENTER

自動化に大きく依存している場合、セーフガードを利用して bot アカウントのグループで課題に追加できるコメントを制限することで、bot アカウント グループのアクティビティの管理を行えます。このツールはセーフガードの破壊につながるようなアクティビティをブロックすることもできるため、課題ビューポートの読み込みパフォーマンス改善に役立ちます。

セーフガードは、1 つの課題のコメントの数が上限 (デフォルトまたはカスタム) に近づいていたり、上限に到達していたり、上限を超過したりしているときにメールでアラートを送信します。設定で管理対象のグループを定義している場合、特定のアクティビティのブロックについての通知も送信されます。デフォルトでは、課題ごとのコメント上限は 1000 に設定されています。

セーフガードの構成方法を確認


新たにサポート対象となったプラットフォーム

サポートされるデータベースのリストには、PostgreSQL14 (Server および Data Center) と Amazon Aurora PostgreSQL 14 (Data Center のみ) が追加されています。

この Jira バージョンでのサポート対象の詳細については「サポート対象プラットフォーム」をご確認ください。


解決済みの課題

5.0.0 で解決済みの課題


最終更新日 2022 年 6 月 27 日

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