Jira Service Management 5.7.x アップグレード ノート
ここでは、Jira Service Management 5.7.x へのアップグレードに関する重要な注意事項について説明します。このリリースの新機能や改善の詳細については、次のページをご確認ください。
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アップグレード ノート
コメントによる承認の強化 (Data Center)
Jira Service Management における承認が更新され、新しい機能が追加されました。承認者がリクエストで [承認] または [却下] を選択すると、トランジション画面が表示されるようになりました。新しい画面に、その決定を説明するコメントを残すことができます。今回のリリースでは、カスタマー ポータルとエージェント ビューでリクエストを承認すると、トランジション画面が表示されます。
承認についてのコメントは追加情報として役立ちます。コメントを必須にしてください。Jira 管理者は、ワークフローの承認ステップを編集または追加する際に、新しい設定にアクセスできます。
承認の変更に伴って、それに対応するように REST API と Java API も更新されています。
回答承認エンドポイント (
POST /rest/servicedeskapi/request/<issue-key>/approval/<approval ID>
) には、スコープ指定のコメント付きでリクエストを承認するための 2 つの新しいオプション フィールド (comment
およびcommentPublic
) が追加されています。承認 ID (
GET /rest/servicedeskapi/request/<issue-key>/approval/<approval ID>/config
) で承認設定を取得するための新しいエンドポイントが追加されています。これを使用して、承認用のコメント設定に関する情報を取得できます。
Java API の変更点:
ApprovalService
が拡張され、コメント付きの承認に回答するためのメソッドおよび承認リクエストの設定を取得するためのメソッドの 2 つが追加されています。
アセットの Groovy スクリプト用の新しい設定
Groovy スクリプト設定の更新により、Jira システム管理者はアセット スクリプト コンソールへのアクセス可能者を選択できるようになりました。アクセスを Jira システム管理者のみ、またはシステム管理者と Jira 管理者の両方に制限できます。新しい設定により、インスタンスで誰がスクリプトを実行できるかをより細かく制御できるようになります。
更新された設定 (および既存の設定) を使用するには、[管理] > [アプリの管理] > [アセット スクリプト設定] に移動します。
カスタム フィールドのコンテキストの設定: 新しいデザイン、機能強化
お客様からいただくフィードバックは常に Jira の改善の原動力となり、アトラシアンが本当に重要なことに取り組み、お客様の日常業務に価値をもたらすうえで役立っています。今回は、Jira 管理者が待望していた改善をようやく発表できるようになりました。具体的には、カスタム フィールド コンテキストの設定のエクスペリエンス全体が刷新されました。
アトラシアンでは、ユーザーが機能をすばやく、効率的に、予測可能な形で操作し、より短時間でより多くのことを達成できるように取り組んでいます。デザインの刷新と機能強化が終了しましたので、その詳細についてここで取り上げます。
- 検索を利用して、探しているものをすばやく見つけることができます。選択する必要があるアイテムが 1 つだけであるにもかかわらず、課題タイプやプロジェクトの長大なリストをスクロールする必要はなくなります。
- リスト間でアイテムをドラッグ & ドロップすることで、コンテキストに対するアイテムの追加や削除を簡単に行うことができます。または、単に [追加] または [削除] ボタンを使用します。
- 複数選択機能により、手作業の繰り返しを避けることができます。Shift キーを押しながら選択すると一度に複数のアイテムを選択できます。
- クリックミスの心配はありません。リストにアイテムを追加したら、そのリストの外側をクリックしても、選択はクリアされません。
- 新たに追加されたすべてのアイテムが個別の [Just added (最近追加)] セクションに表示されるようになったため、変更を瞬時に確認できます。コンテキストに追加したアイテムの数にかかわらず、すべての新しい選択内容をひと目で把握できます。
- 「コンテキスト」と「カスタム フィールド設定スキーム」で迷うようなこともなくなります。アプリおよびドキュメント全体を通して用語が統一されています。シンプルかつ明確にするため、「コンテキスト」が利用されます。
サポート終了のお知らせ
SQL Server 2016
Jira 9.7 では、SQL Server 2016 のサポートが完全に終了します。サポート終了とは、Jira 9.7 以降、アトラシアンがこのプラットフォームに関連するバグの修正を行わないことを意味します。
SQL Server 2017 および SQL Server 2019 のサポートは継続されます。
Java 8
今後のリリースでは Java 8 のサポートが停止される予定です。ただし、Java 8 の廃止が正式に発表されるまでは Jira 9.7 と併用できます。
サポートされているプラットフォームのリストについては、「サポート対象プラットフォーム」を参照してください。
アプリ開発者向けの情報
アプリに関するすべての重要な変更については、「Jira 9.7 への準備」を参照してください。
アップグレード手順
最新のバージョンにアップグレードするために、次の資料を活用できます。
- 利用可能なすべてのアップグレード方法およびアップグレード前の手順を含む完全なアップグレード手順について、「Jira アプリケーションのアップグレード」をご参照ください。
- ご自身の環境に合わせたアップグレードをご検討の場合、[Jira 管理] > [アプリケーション] > [アップグレードを計画] をご確認ください。アップグレード先のバージョンの提案やアップグレード前のチェックの実行が行われ、詳細な手順を含むカスタムのアップグレード ガイドが提供されます。