Jira Service Desk 3.3.x リリース ノート
以下のリリースノートはJIRA Service Desk サーバー向けです。JIRA Service Desk クラウドを使用している場合は、JIRA Service Desk クラウドのブログで最新の変更についてお読みください。
組織内のグループ顧客
「顧客をグループ化できれば一度に 1 人ずつ追加しなくて済むし、一括で処理できるのになあ」と考えたことはありませんか? このたび、グループ化が可能になりました! 顧客を組織にグループ化し、組織を直接プロジェクトに追加することができます。顧客は複数の組織のメンバーとなることができ、さらに以下のアクションを行うことができます。
- 組織がアクセスできるすべてのプロジェクトでリクエストを作成する
- ポータルの マイ リクエスト ページから、組織のリクエストを表示し、検索する
- 組織のリクエストに関する通知を受け取る
- 組織とリクエストを共有する。
プロジェクトに Service Desk Team ロールがある場合は、そのプロジェクトの [顧客] リスト () で組織を管理できます。
組織についてのその他のアップデート
- カスタマー ポータルでは、関係者 は 共有する人 と呼ばれるようになりました。課題では、カスタマーが共有する組織は新しいカスタム フィールド、組織 に表示されます。
- プロジェクト設定では、リクエスト セキュリティがカスタマー権限と呼ばれるようになりました。
- 顧客一覧では、 [顧客を招待] から [顧客を追加] に名称を変更しました。
- エージェントはカスタマー リストに表示されません。
- カスタマー ポータルでは、承認通知は リクエスト メニューに表示されます。
組織のキュー、SLA、およびレポートの作成に使用できる新しい JQL クエリが2つあります。
クエリ | 説明 | 例 |
---|---|---|
Organizations = "組織名" | 組織と共有するすべての課題を返します。 | Organizations = "Charlie Cakes Melbourne" |
単一のユーザー フィールド in organizationMembers("組織名") | ユーザーが組織のメンバーであるすべての課題を返します。 | Reporter in organizationMembers("Charlie Cakes Melbourne") |
スタイルによるメール通知のカスタマイズ
待望の機能を実装しました! カスタマー通知と呼ばれる新しいページをプロジェクト設定に追加しました。ここでは、プロジェクトの通知として送信されるメッセージを編集することができ、お客様が受け取る通知に会社の文体や語調を反映させることができます。
このページからは次の操作を実行できます。
- 自動で独自のカスタム ルールを作成し、カスタマーに特定の通知を送信する
- デフォルトの件名行と通知の内容を変更する
- カスタム スタイルを追加し、マークダウン形式を使用する
- 言語を管理し、必要に応じて翻訳を追加する
これは非常に人気の高いリクエストでした。お客様ができることが増えることを非常に嬉しく思っています。
ポータルの更新
エージェントによるポータルまたはヘルプ センターへのお知らせの追加が可能
管理者はエージェントのお知らせを有効化できるようになり、エージェントは停止や休日などについて顧客に知らせ、更新を追加することができます。
- エージェントがヘルプ センターにお知らせを追加することを許可するには、Jira 管理者は > [アプリケーション] > [Jira Service Desk 設定] に移動します。
- プロジェクト管理者の立場で、エージェントがポータルにお知らせを追加することを許可するには、[プロジェクト設定] > [ポータル設定] の順に移動します。プロジェクト管理者とエージェントの両方が [ポータル設定] ではなく、ポータル > [お知らせの編集] からポータルのお知らせを追加できるようになりました。
カスタマーによる言語の設定が可能
カスタマーはプロファイル アバターのプロファイルを選択し、プロファイルの編集を選択することで、ポータルの言語設定を変更することができます。これはポータルと今後の通知が選択した言語で送信されることを意味します。素晴らしい!
リッチテキスト編集
JIRA Service Desk 7.2 で選択可能なラボ機能としてリッチテキスト編集機能をリリースしましたが、今回この機能をレベルアップし、 JIRA Service Desk の既定のエクスペリエンスとして提供することとしました。つまり、JIRA Service Desk 7.3 のアップグレードまたはインストールを行うと、リッチテキスト エディターが既定で有効となります。これにより、ユーザーはビジュアル モード(WYSIWYG)またはテキスト モード(wiki マークダウン)のいずれかを選択できます。管理者の必要に応じて、リッチテキスト編集を無効にする機能を保持しており、その場合、インスタンス全体ですべてのユーザーに対して機能が無効となります。
リッチ テキスト エディタを無効にするには、 > [システム] を選択し、サイドバーから [リッチ テキスト エディタ] を選択します。
プロジェクト レベルの管理
以下の一定の条件を満たせば、プロジェクト管理者がプロジェクトのワークフローを編集できるように、プロジェクト管理者の権限を拡大しました。
- ワークフローが他のプロジェクトと共有されていないこと
- ワークフローが既定の JIRA システム ワークフローでないこと。このタイプは一切の編集が不可能となっています
プロジェクト管理者は JIRA 管理者と同じレベルでワークフローを編集できるわけではありません。以下のような制限があります。
- ステータスを追加するには、それが JIRA インスタンスに既存のステータスでなければなりません。つまり、プロジェクト管理者が新しいステータスを作成したり、既存のステータスを編集したりすることはできません。
- プロジェクト管理者はワークフローのステータスを削除できません。
- プロジェクト管理者はトランジションを作成、更新、削除することはできますが、トランジションで使用する画面の選択や更新を行ったり、トランジションのプロパティや条件、バリデーター、事後操作を編集したりすることはできません。
この機能は既定で有効になっており、無効にはできません。JIRA Service Desk 7.3 にアップグレードすると、すべてのプロジェクト管理者がすぐにこの機能を使用できるようになります。プロジェクト管理者がワークフローを編集するには、プロジェクトのサイドバーで プロジェクトの設定 を選択し、課題タイプを選択します。この操作によってワークフローが提示され、編集 が利用可能になります。
これは大きな変更であることを承知しているため、スクリプトを作成して、Jira 管理者がどのインスタンスに影響があるかを把握しやすくしました。このスクリプトは、プロジェクトの一覧と、プロジェクトのワークフローを編集できるグループやユーザーの一覧を表示します。また、監査ログに新しい「ワークフロー」イベントを追加し、ワークフローを変更した人や変更されたプロジェクトを示すようにしました。
JIRA インスタンスの起動
Jira の起動に関連する、次の 2 つの機能を追加しました。
- JIRA をインストールまたはアップグレードするプロセスにステップを追加したため、JIRA の起動を自ら選択することが必要になりました。
- システム外アドオンをすべて無効にした状態で、JIRA を手動で起動する機能を追加しました。
1. 起動のインストールとアップグレード
JIRA インスタンスをインストールまたはアップグレードするとき、JIRA の起動を自ら選択することが必要になりました。この変更が必要になったのは、Amazon Web Services(AWS)で作業を行うにあたり、CloudFormation テンプレートを使用する Quick Start ガイドを利用して、AWS 環境で JIRA Service Desk Data Center を展開するためです。
2. システム外アドオンの無効化
ユーザーがインストールしたアドオンまたはカスタムのアドオンのすべて、またはこれらのアドオンのうち一覧で指定した部分を無効化した状態で、JIRA を起動できるようにする機能を追加しました。
--disable-all-addons (Windows ユーザーの場合は、 /disablealladdons)
--disable-addons=<addon keys> (Windows ユーザーの場合は、/disableaddons=<addon keys>)
この機能は、JIRA 起動時のアドオン不具合により JIRA インスタンスの起動が停止してしまうといったアップグレードやインストールに関する問題に対処することを目的としています。アドオンを無効にして JIRA を起動できるようになり、アドオンマネージャーを使用すれば、手動でアドオンを削除できます。
Data Center のシングル サインオン
2016 年 10 月、アトラシアンは Jira Service Desk Data Center で SAML シングルサインオンをサポートするアドオンを発表しました。当社は、このアドオンを Jira Service Desk にバンドルして、設定なしですぐに使用できるようにしようと取り組んできました。今回、Jira Service Desk 3.3 から、Data Center のライセンスを取得したインスタンスを既存のサポート済みアイデンティティプロバイダー (IdP) にリンクし、ユーザーにシングルサインオンのエクスペリエンスを提供できるようになりました。この機能により、ユーザーが記憶する必要のあるパスワードの数が少なくなり、インスタンスのセキュリティが向上します。
その他の改善と更新
- 課題のコメントが編集されたときにイベントを自動化するトリガを追加しました。
- SLA の成功をレポートするための新しいメトリックが追加されました。プロジェクト設定 > レポートに移動し、新しい達成率の系列のあるレポートを試してみてください。
- プロジェクト サイドバーから直接 Confluence ナレッジベースを作成およびリンクできるようになりました。
- 自動化ルールを使用して追加できる一連のフィールドを拡張しました。課題の編集 THEN アクションでコンポーネントまたはラベルを編集できるようになりました。
解決済みの課題
3.3.0 で解決済みの課題
2017 年 1 月 3 日にリリース
3.3.1 で解決済みの課題
2017 年 2 月 6 日にリリース
3.3.2 で解決済みの課題
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