Jira Core 9.0.x リリース ノート
2022 年 6 月 21 日
Jira Core 9.0 がリリースされました!
ハイライト
8.x から 9.x へのアップグレードでは Jira の完全な再インデックスがトリガーされるため、プロセス中にダウンタイムが発生します。現在 8.x をご利用の場合、ダウンタイムを予測したうえでアップグレードに最適な時間枠を選ぶようにしてください。
本リリースに関する重要な情報をアップグレード ノートで確認し、解決済みの課題の完全な一覧をご確認ください。
互換性のある Jira アプリケーションをお探しの場合、次のページをご参照ください。
Data Center への移行をご検討の場合、弊社の推奨事項をご参照ください。「Jira のインフラストラクチャの推奨事項」
アクティビティ タブの改善
[コメント]、[履歴]、[作業ログ]、[すべて] タブのアクティビティ アイテムを Jira 課題ビューで表示して編成する方法を最適化しました。コメントや作業ログといった数千件のアクティビティ タブ イベントが含まれる場合でも、これらの改善によって課題の読み込みは大幅に速くなります。
変更の概要は次のとおりです。
新しい並べ替え機能
各タブで、もっとも古いイベントともっとも新しいイベントの両方を (作業ログなど)、すべての中間イベントを読み込むことなく簡単に表示できるようになりました。対象のオプションを選択するだけで、Jira がすべてを処理します。
- 古い順
- 新しい順
- アクティビティ タブ: コメント追加やワークフロー トランジションの実行など、対象の課題のすべてのイベントを表示します。
- アクティビティ タブのイベント: 対象の課題の、タブに関連するすべてのアクティビティの一覧です。
- 課題アクティビティ: 選択すると、対象の課題でもっとも古いイベントまたはもっとも新しいイベントを表示できます。
タブのコンテンツのインクリメンタル読み込み
Jira 9.0 では、特定のタブで読み込むイベントの数をさらに制御できます。すべてのタブ アイテムを一度に読み込む代わりに、確認したいイベントの数を次のように選択できます。
- 最近追加されたコメントを確認したり、他のイベントを並べて確認したりしたい場合、古い順または新しい順に 10 件のイベントを読み込めます。次の場合、Jira では 10 件よりも多いイベントや少ないイベントを読み込むことがあります。
- タブの残りの最後のイベントを読み込んでいる場合。この場合、読み込まれるイベントの数が少なくなることがあります。
- 複数のイベントが同じ作成日を持つ場合。この場合、読み込まれるイベントの数が多くなることがあります。
- すべての古いまたは新しいイベントの読み込み。最初の 10 件のイベントを読み込んだあとに Shift+Select ですべてのイベントをまとめて読み込むことができます。
セーフガードで過剰なアクティビティを制限する DATA CENTER
自動化に大きく依存している場合、セーフガードを利用して bot アカウントのグループで課題に追加できるコメントを制限することで、bot アカウント グループのアクティビティの管理を行えます。このツールはセーフガードの破壊につながるようなアクティビティをブロックすることもできるため、課題ビューポートの読み込みパフォーマンス改善に役立ちます。
セーフガードは、1 つの課題のコメントの数が上限 (デフォルトまたはカスタム) に近づいていたり、上限に到達していたり、上限を超過したりしているときにメールでアラートを送信します。設定で管理対象のグループを定義している場合、特定のアクティビティのブロックについての通知も送信されます。デフォルトでは、課題ごとのコメント上限は 1000 に設定されています。
セーフガードでユーザー グループのアクティビティを管理する方法を確認
API エンドポイントのセキュリティ修正
API のセキュリティ改善を行いました。Jira 9.0 以降、匿名ユーザーは次の API エンドポイントへのアクセスを持たないようになります。
/rest/api/2/field
/rest/api/2/issueLinkType
/rest/api/2/jql/autocompletedata/
/rest/api/2/priority
/rest/api/2/projectCategory
/rest/api/2/resolution
/rest/api/2/screens
/rest/api/latest/avatar/project/system
Jira 9.0 や以降のいくつかのバージョンで引き続き、記載されたエンドポイントについて匿名アクセスを有効化することができます。ただし、このようなアクセスは今後の LTS リリースで永続的に無効化されます。
特定のプロジェクト カテゴリ、ステータス カテゴリ、課題リンク タイプ、優先度、解決状況は、匿名アクセスが無効化された場合であっても匿名ユーザーからアクセスできる可能性がある点にご注意ください。Jira 9.0 でエンドポイントへの匿名アクセスを制限するには、 <feature.flag>.enabled.
を提供することで Jira でこちらの機能フラグを有効化する必要があります。
"ボードでの表示" 機能の再設計によりパフォーマンスを向上
特定の課題を表示するボードの検索に関して、応答性の改善を目指して、ボードで課題を表示する従来の方法を一新しました。
Jira でシステム内のすべてのボードを検索する代わりに、課題のプロジェクト キーに明示的に言及しているボードやユーザーが最近表示したボードのみを検索するようになります。これにより、これまでよりも大幅に短い時間で有意な結果を得られるようになります。
To try it out, open the full issue view and select Find on a board from the Agile panel.
課題のステータスとトランジションを 1 か所に
課題ワークフローでの作業がシンプルになります。課題のステータス メニューで、すべての課題ステータスおよびトランジションの選択や課題ワークフローの確認を 1 クリックで行えるようになりました。
- 課題ステータス メニュー ラベル: 課題の現在のステータスを表示するトリガー メニュー ボタンです。
- 課題ステータス メニュー: 課題ステータス、トランジション、現在の課題ワークフローのセットを含みます。
現在の課題ステータスは課題の詳細セクションではなくメニュー ラベルに表示されるようになるため、すべての関連情報をすぐに見つけられます。
さらに、課題ステータス メニューのすべてのボタンは Lazy-load されるため、課題ビュー ページの読み込み時間が高速になり、応答性が向上します。
Jira の診断やトラブルシューティングを Java Flight Recorder でその場で実行
Java アプリの問題の正確な診断やトラブルシューティングは、問題を確認するために大量のログの確認が要求される困難な作業になることがあります。Jira 9.0 のリリースでは、アプリの分析やトラブルシューティングをランタイムで実行可能な軽量の診断ツールである Java Flight Recorder を Jira にバンドルすることで、問題の特定や解決を支援します。
Java Flight Recorder は Java Virtual Machine のイベントをランタイムで収集し、バイナリ ファイルに記録します。記録が利用できるようになったら、新しいトラブルシューティングおよびサポートツールを利用してサポート zip に Java Flight Recorder のデータを含め、アトラシアン サポートに支援を依頼するために送信できます。
問題をご自身で解決したい場合や、単純に収集された情報を確認したい場合は、JDK Mission Control アプリを利用してすべてをひとめで確認できます。
Java Flight Recorder を利用した、ランタイムの問題の診断の詳細をご確認ください。
Jira のセキュリティのステップアップ
アトラシアンでは、製品のセキュリティを真剣に考慮しています。弊社の脆弱性管理プログラムは、セキュリティの問題を発見して修正するための幅広いアプローチを使っています。セキュリティ攻撃がより一般的なものになり、洗練されてきているのを受けて、さらに迅速な改善を行うため、この領域への取り組みを強化しています。
コンポーネントとライブラリのアップグレード
最新のもっともセキュアなバージョンにアップグレードしたいコア コンポーネントやサードパーティ ライブラリを特定しました。今後のいくつかのリリースではこの取り組みに注力します。Jira 9.0 では、さまざまなコンポーネントやライブラリのアップグレードまたは Jira のコードベースの改善により、さらに多くの脆弱性を修正しました。また、これで完了ではありません。バグ修正リリースや次の Jira リリースを待っている修正がほかにもあります。アップグレードを行ったもっとも重要なライブラリのいくつかを確認したい場合、「Jira 9.0 への準備」をご確認ください。
新たにサポート対象となったプラットフォーム
サポートされるデータベースのリストには、PostgreSQL14 (Server および Data Center) と Amazon Aurora PostgreSQL 14 (Data Center のみ) が追加されています。
この Jira バージョンでのサポート対象の詳細については「サポート対象プラットフォーム」をご確認ください。