Jira Service Management 5.8.x アップグレード ノート

Jira Service Management リリース ノート

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ここでは、Jira Service Management 5.8.x へのアップグレードに関する重要な注意事項について説明します。このリリースの新機能や改善の詳細については、次のページをご確認ください。

既知の問題: この Jira バージョンは Jira Cloud Migration Assistant (JCMA) との互換性がありません

Jira 5.8 と JCMA 1.9.x 以前のバージョンの間に互換性の問題が検出されました。これにより、一部の移行事前チェックが失敗し、Server から Cloud への移行が妨げられます。 

移行を開始、テスト、または実行する予定がある場合は、Jira 5.8 に更新しないで、互換性のある JCMA バージョンがリリースされるまで、以前の Jira バージョン (5.7.x) のままにしておくことをお勧めします。

アトラシアンではこの問題の解決に向けて取り組んでいるため、Server から Cloud への移行には JCMA 1.9.0 を使用することを推奨します。 

 アップグレード ノート

Jira Service Management を Microsoft Graph API と連携

Jira Service Management のメール チャンネルに新しい機能が追加され、受信メールに Microsoft Graph API 連携が利用できるようになります。Microsoft Graph API を利用するには、Azure Active Directory 連携を設定してから Jira Service Management 内でメール チャンネルを作成する必要があります。設定が完了すると、受信箱が監視され、受信したメールがリクエストに変換されるようになります。

Microsoft Graph API でメール チャンネルをセットアップする方法をご確認ください

メールでのリクエスト受信の詳細を確認

アセットのパフォーマンス改善

アセット機能のパフォーマンスの改善に引き続き取り組んでいます。このリリースではアセット機能のオブジェクト インデックスに焦点を当てました。この変更は、Data Center クラスター内でノード間の一貫性を向上させるのに役立ちます。ノード間の直接通信を利用することで、データベースの負荷が軽減されます。この取組の結果として、大規模インポート時にクラスターでノード間の一貫性を保てるようになるほか、一括アクションを過去のリリースよりも速く行えます。

また、パフォーマンスの監視を実現するため、オブジェクト レプリケーションに JMX モニタリングを追加しました。収集対象のメトリクスをご確認ください

製品内診断用の新しいメール キュー メトリクス

JMX 経由で得られる製品内診断 (IPD) の効果を改善するため、新しいメール キュー メトリックが導入されました。新しいメトリックでは、メール キューのコンテンツの詳細像が得られるほか、パフォーマンス モニタリングの改善に役立つ追加のデータが収集されます。

次の表に、新しいメトリックとその説明を示します。IPD メトリックの詳細については、「JMX インターフェイスを使用したライブ モニタリング」を参照してください。

MBean オブジェクト名

メトリックの説明

com.atlassian.jira:type=metrics,
category00=mail,category01=queue,
category02=numErrors,name=statistics

メール キュー内のアイテム数の集計統計

com.atlassian.jira:type=metrics,
category00=mail,category01=queue,
category02=numItems,name=statistics

エラー メール キュー内のアイテム数の集計統計

com.atlassian.jira:type=metrics,

category00=mail,

category01=queue,

category02=numItemsAddedPerMin,

name=value

メール キューに 1 分あたりに追加されたアイテム数の最新の測定値

com.atlassian.jira:type=metrics,

category00=mail,

category01=queue,

category02=numErrorsAddedPerMin,

name=value

エラー メール キューに 1 分あたりに追加されたアイテム数の最新の測定値

com.atlassian.jira:type=metrics,

category00=mail,

category01=queue,

category02=numItemsAddedPerMin,

name=statist

ics

メール キューに 1 分あたりに追加されたアイテム数の集計統計

com.atlassian.jira:type=metrics,

category00=mail,

category01=queue,

category02=numErrorsAddedPerMin,

name=statistics

エラー メール キューに 1 分あたりに追加されたアイテム数の集計統計

com.atlassian.jira:type=metrics,

category00=mail,

category01=queue,

category02=numItemsProcessedPerMin,

name=value

メール キューで 1 分あたりに処理されたアイテム数の最新の測定値

com.atlassian.jira:type=metrics,

category00=mail,

category01=queue,

category02=numItemsProcessedPerMin,

name=statistics

メール キューで 1 分あたりに処理されたアイテム数の集計統計

com.atlassian.jira:type=metrics,

category00=mail,

category01=queue,

category02=numEmailsSentPerMin,

name=value

SMTP サーバーが 1 分あたりに送信したメール数の最新の測定値

com.atlassian.jira:type=metrics,

category00=mail,

category01=queue,

category02=numEmailsSentPerMin,

name=statistics

SMTP サーバーが 1 分あたりに送信したメール数の最新の集計統計

com.atlassian.jira:type=metrics,

category00=mail,

category01=queue,

category02=jobRunning,

name=value

メール キュー ジョブの状態を示す最新のインジケーター

  • 1 - メール キュー ジョブは現在実行中です

  • 0 - メール キュー ジョブは現在実行されていません

スティッキー (貼り付く) コメント フッターの導入

この機能は、機能フラグ com.atlassian.jira.commentStickyFooter によって既定で有効になっています。この機能フラグをオフにすることで無効化できます。

スティッキー コメント フッターを導入したことにより、課題にコメントをすばやく簡単に追加できるようになりました。課題ビューのどこからでもワンクリックで会話を開始できます。

更新内容の詳細です。

  • コンテキスト切り替えなしで会話を常に把握できます。他のコメントを読んだり参照したりしながら返信を入力しましょう。
  • 入力中もフォーカスを維持できます。誰かをメンションした際、提案されるユーザーが現在のカーソルの場所に表示されます。

新しいスティッキー コメント フッター機能が追加された Jira 課題

  1. コメントを編集または削除します。
  2. スティッキー コメント フッター: 課題に新しいコメントを追加
  3. コメントの並べ替え: コメントを新しい順または古い順に表示できます。

 サポート終了のお知らせ

SQL Server 2016

Jira 9.7 では、SQL Server 2016 のサポートが完全に終了します。サポート終了とは、Jira 9.7 以降、アトラシアンがこのプラットフォームに関連するバグの修正を行わないことを意味します。

SQL Server 2017 および SQL Server 2019 のサポートは継続されます。

Java 8

今後のリリースでは Java 8 のサポートが停止される予定です。ただし、Java 8 の廃止が正式に発表されるまでは Jira 9.7 と併用できます。


サポートされているプラットフォームのリストについては、「サポート対象プラットフォーム」を参照してください。

 アプリ開発者向けの情報

アプリに関するすべての重要な変更については、「Jira 9.7 への準備」を参照してください。

 アップグレード手順

最新のバージョンにアップグレードするために、次の資料を活用できます。

  • 利用可能なすべてのアップグレード方法およびアップグレード前の手順を含む完全なアップグレード手順について、「Jira アプリケーションのアップグレード」をご参照ください。
  • ご自身の環境に合わせたアップグレードをご検討の場合、[Jira 管理] > [アプリケーション] > [アップグレードを計画] をご確認ください。アップグレード先のバージョンの提案やアップグレード前のチェックの実行が行われ、詳細な手順を含むカスタムのアップグレード ガイドが提供されます。
最終更新日 2023 年 5 月 10 日

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