Jira Software 9.0.x リリース ノート

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8.x から 9.x へのアップグレードでは Jira の完全な再インデックスがトリガーされるため、プロセス中にダウンタイムが発生します。現在 8.x をご利用の場合、ダウンタイムを予測したうえでアップグレードに最適な時間枠を選ぶようにしてください。

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考慮事項

Data Center への移行をご検討の場合、弊社の推奨事項をご参照ください。「Jira のインフラストラクチャの推奨事項」を確認

アクティビティ タブの改善

We’ve optimized the way activity items for the Comments, History, Work Logs, and All tab are displayed and organized in the Jira issue view. With these improvements in place, issues will load much faster, even if they contain thousands of activity tab events, like comments or work logs.

変更の概要は次のとおりです。

新しい並べ替え機能

各タブで、もっとも古いイベントともっとも新しいイベントの両方を (作業ログなど)、すべての中間イベントを読み込むことなく簡単に表示できるようになりました。対象のオプションを選択するだけで、Jira がすべてを処理します

  • 古い順
  • 新しい順

  1. アクティビティ タブ: コメント追加やワークフロー トランジションの実行など、対象の課題のすべてのイベントを表示します。
  2. アクティビティ タブのイベント: 対象の課題の、タブに関連するすべてのアクティビティの一覧です。
  3. 課題アクティビティ: 選択すると、対象の課題でもっとも古いイベントまたはもっとも新しいイベントを表示できます。

タブのコンテンツのインクリメンタル読み込み

Jira 9.0 では、特定のタブで読み込むイベントの数をさらに制御できます。すべてのタブ アイテムを一度に読み込む代わりに、確認したいイベントの数を次のように選択できます。

  • 最近追加されたコメントを確認したり、他のイベントを並べて確認したりしたい場合、古い順または新しい順に 10 件のイベントを読み込めます。次の場合、Jira では 10 件よりも多いイベントや少ないイベントを読み込むことがあります。
    • タブの残りの最後のイベントを読み込んでいる場合。この場合、読み込まれるイベントの数が少なくなることがあります。
    • 複数のイベントが同じ作成日を持つ場合。この場合、読み込まれるイベントの数が多くなることがあります。
    • すべての古いまたは新しいイベントの読み込み。最初の 10 件のイベントを読み込んだあとに Shift+Select ですべてのイベントをまとめて読み込むことができます。

課題ビューでの添付ファイルのサムネイルの Lazy-load

大量の添付ファイルを持つ課題の読み込み時間を改善しました。この新機能により、デフォルトで課題ビューのサムネイル生成が回避され、非同期になります。ページの読み込み時間を短縮し、一度に処理されるデータの量を減らすことができます。

添付ファイルの Lazy-load 機能は、課題ビューの外部ではデフォルトで無効化されます。

課題ビューで添付ファイルのサムネイルの Lazy-load を無効化するには、com.atlassian.jira.thumbnailsDeferredGeneration.disabled ダーク機能を設定します。

課題ビューの外部で添付ファイルのサムネイルの Lazy-load を有効化するには、com.atlassian.jira.allThumbnailsDeferred.enabled ダーク機能を設定します。

Jira でダーク機能を管理する方法を確認

インライン ガジェットの Lazy-load

Jira ダッシュボードの読み込み時間の短縮を実現するため、ダッシュボード ビューに表示されるインライン ガジェットに Lazy-load のメカニズムを導入しています。この改善により、ページの読み込み時にはビューポートに存在するインライン ガジェットのみが読み込まれます。

変更内容

次のインライン ガジェットが Lazy-load されるようになります。自分の担当課題、バブル チャート、作成済み vs 解決済みグラフ、お気に入りフィルター、フィルター結果、進行中の課題、課題の統計、ラベル、円グラフ、2 次元フィルター統計、投票した課題、ウォッチ中の課題

iframe 内に埋め込まれるガジェットを含む他のガジェットにも Lazy-load のメカニズムを導入することを予定しています。

ユーザー側で知っておくべきこと

We recommend you to update your gadgets so that they support lazy-loading logic. This will  decrease the page load time and improve overall interaction with the dashboard. 

If you want to lazy load yours gadgets, you can reuse our AMD module like this: 

define('your gadget path', 
['jira/jira-dashboard-items/components/lazy-loading/lazy-loading'], function (
     lazyLoading,
) {

return lazyLoading
    .waitForIntersection($gadgetElement)
	.then(() => yourGadgetLogic())
};

セーフガードで過剰なアクティビティを制限する DATA CENTER

自動化に大きく依存している場合、セーフガードを利用して bot アカウントのグループで課題に追加できるコメントを制限することで、bot アカウント グループのアクティビティの管理を行えます。このツールはセーフガードの破壊につながるようなアクティビティをブロックすることもできるため、課題ビューポートの読み込みパフォーマンス改善に役立ちます。

セーフガードは、1 つの課題のコメントの数が上限 (デフォルトまたはカスタム) に近づいていたり、上限に到達していたり、上限を超過したりしているときにメールでアラートを送信します。設定で管理対象のグループを定義している場合、特定のアクティビティのブロックについての通知も送信されます。デフォルトでは、課題ごとのコメント上限は 1000 に設定されています。

セーフガードでユーザー グループのアクティビティを管理する方法を確認

API エンドポイントのセキュリティ修正

API のセキュリティ改善を行いました。Jira 9.0 以降、匿名ユーザーは次の API エンドポイントへのアクセスを持たないようになります。 

  • /rest/api/2/field
  • /rest/api/2/issueLinkType
  • /rest/api/2/jql/autocompletedata/
  • /rest/api/2/priority
  • /rest/api/2/projectCategory
  • /rest/api/2/resolution
  • /rest/api/2/screens
  • /rest/api/latest/avatar/project/system

Jira 9.0 や以降のいくつかのバージョンで引き続き、記載されたエンドポイントについて匿名アクセスを有効化することができます。ただし、このようなアクセスは今後の LTS リリースで永続的に無効化されます。 

Consider that some project categories, status categories, issue link types, priorities, and resolutions may be accessible to anonymous users even if anonymous access is disabled. To restrict anonymous access to endpoints on Jira 9.0, you need to enable a dark feature in Jira by providing <feature.flag>.enabled. Check the upgrade notes for details. 

The GET /rest/issue/createmeta endpoint removed from the API

The GET /rest/issue/createmeta endpoint allowed you to get metainformation on everything in Jira: projects, issues, etc. This opportunity had a big impact on Jira performance. That's why, we decided to remove it completely in Jira 9.0.

Instead, you can use the following endpoint to get metainformation on one project at a time:

  • GET /rest/api/2/issue/createmeta/{projectIdOrKey}/issuetypes
  • GET /rest/api/2/issue/createmeta/{projectIdOrKey}/issuetypes/
    {issueTypeId}

The View on board feature gets a redesign for better performance

特定の課題を表示するボードの検索に関して、応答性の改善を目指して、ボードで課題を表示する従来の方法を一新しました。

Jira でシステム内のすべてのボードを検索する代わりに、課題のプロジェクト キーに明示的に言及しているボードやユーザーが最近表示したボードのみを検索するようになります。これにより、これまでよりも大幅に短い時間で有意な結果を得られるようになります。

完全な課題ビューを開き、アジャイル パネルから [ボードで見つける] を選択してお試しください。

ボードで課題を見つける方法の詳細についてご確認ください。

課題のステータスとトランジションを 1 か所に

課題ワークフローでの作業がシンプルになります。課題のステータス メニューで、すべての課題ステータスおよびトランジションの選択や課題ワークフローの確認を 1 クリックで行えるようになりました。

  1. 課題ステータス メニュー ラベル: 課題の現在のステータスを表示するトリガー メニュー ボタンです。
  2. 課題ステータス メニュー: 課題ステータス、トランジション、現在の課題ワークフローのセットを含みます。

現在の課題ステータスは課題の詳細セクションではなくメニュー ラベルに表示されるようになるため、すべての関連情報をすぐに見つけられます。

さらに、課題ステータス メニューのすべてのボタンは Lazy-load されるため、課題ビュー ページの読み込み時間が高速になり、応答性が向上します。

Jira の診断やトラブルシューティングを Java Flight Recorder でその場で実行

Java アプリの問題の正確な診断やトラブルシューティングは、問題を確認するために大量のログの確認が要求される困難な作業になることがあります。Jira 9.0 のリリースでは、アプリの分析やトラブルシューティングをランタイムで実行可能な軽量の診断ツールである Java Flight Recorder を Jira にバンドルすることで、問題の特定や解決を支援します。

Java Flight Recorder は Java Virtual Machine のイベントをランタイムで収集し、バイナリ ファイルに記録します。記録が利用できるようになったら、新しいトラブルシューティングおよびサポートツールを利用してサポート zip に Java Flight Recorder のデータを含め、アトラシアン サポートに支援を依頼するために送信できます。

問題をご自身で解決したい場合や、単純に収集された情報を確認したい場合は、JDK Mission Control アプリを利用してすべてをひとめで確認できます。

Java Flight Recorder を利用した、ランタイムの問題の診断の詳細をご確認ください。 

セキュアなアプリケーション トンネルでクラウド製品に接続

アトラシアンのクラウド製品とオンプレミス製品 (Data Center とサーバー) をアプリケーション リンクで連携する場合は受信接続に対してネットワークを開放する必要がありますが、これを行えないお客様もいらっしゃいます。この問題を解決するため、アプリケーション トンネルを導入しました。

アプリケーション トンネルはネットワーク トンネルを利用し、Atlassian Cloud でご利用の組織と自社ネットワーク内の製品との間に、セキュアな通路を作成します。この通路を使ってアプリケーション リンクをトンネルし、製品を安全な方法で連携できます。これにより、ネットワークを安全かつセキュアに保ちながら、製品同士での通信を実現できます。

アプリケーション トンネルは Jira 8.8 以降で利用できます。アプリケーション トンネルの詳細を確認

Automation for Jira が Jira Software Data Center の一部に DATA CENTER

Automation for Jira は強力なアプリであり、チームがプロセスやワークフローを自動化できるため、手動の反復タスクが実行不要になって重要な作業に集中できます。シンプルなルール ビルダーを利用して自動化ルールを構成し、もっとも複雑なシナリオにも対応できます。

ルールで作業を自動化する

自動化ルールによって、設定した条件に基づいてシステム内のアクションを自動化できます。これらは、ルールの実行を開始させるトリガー 、ルールを細かく規定する条件 、サイト内でタスクを実行するアクションの 3 つの要素で構成されています。

  • トリガー: すべてのルールはトリガーで始まります。これは、課題のトランジションや課題の作成などの、発生する必要があるイベントです。
  • 条件: 条件はルールを規定し、スコープを絞り込みます。たとえば、高い優先度を持つバグや課題にのみルールを適用できます。
  • アクション: アクションは、トリガーが発生して条件が満たされたあとに発生するアクションです。課題の編集、通知の送信、サブタスクの作成などのたくさんのタスクを行えます。

たとえば、課題が作成され (トリガー)、優先度がクリティカルに設定されているときに (条件)、いずれかのチームに通知を送信できます (アクション)。

自動化を最大限に活用する

Automation for Jira では、親タスクとサブタスクの同期、スマートな自動割り当て、リンクされた課題でのアクションなどの何千ものユースケースがサポートされます。また、バグ管理、複数の Jira インスタンス間での通信、外部ツールとの連携などの高度なプロセスもサポートされています。 

Automation for Jira の利用を開始する

Automation for Jira は Jira Software Data Center 9.0 に統合されており、ビジネス、ソフトウェア、サービスのすべてのプロジェクト タイプで利用できます。利用を開始するには、[プロジェクト設定] > [自動化] に移動します。

Jira Software Data Center の以前のバージョンをご利用の場合、Atlassian Marketplace で Automation for Jira アプリを無料で入手できます。インストール方法の詳細については「Marketplace からアプリをインストールする」をご確認ください。

また、ユーザーが利用可能な事前定義済みのテンプレートのライブラリを提供しています。

新たにサポート対象となったプラットフォーム

サポートされるデータベースのリストには、PostgreSQL14 (Server および Data Center) と Amazon Aurora PostgreSQL 14 (Data Center のみ) が追加されています。

この Jira バージョンでのサポート対象の詳細については「サポート対象プラットフォーム」をご確認ください。

解決済みの課題

9.0.0 で解決済みの課題

最終更新日 2023 年 7 月 13 日

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