Jira Service Management 5.5.x リリース ノート
2022 年 12 月 6 日
Jira Service Management 5.5 がリリースされました!
ハイライト
さらに読む
Jira Service Management 5.5.x アップグレード ノートで、このリリースの重要な詳細情報や解決済みの課題の完全な一覧をご確認ください。
互換性のあるアプリケーション
互換性のある Jira アプリケーションをお探しの場合、次のページをご参照ください。
Jira Service Management 5.5.0 は CVE-2023-22501 の影響を受けます。この脆弱性は、Jira Service Management 5.3.3、5.4.2、5.5.1、5.6.0 (それぞれダウンロード可能) で修正されています。この問題の修正を含む Jira Service Management バージョンにアップグレードすることをお勧めします。
メールのフィルタリングの改善 DATA CENTER
Jira 管理者は、カスタマーが送信するメール リクエストを Jira Service Management でフィルタリングする方法をさらに制御できるようになりました。
最初の変更として、管理者は要件に応じ、自動生成メールや一括メールのフィルターを有効化または無効化できるようになりました。新しい設定は、[管理] > [アプリケーション] > [メール リクエスト] で利用できます。
また、すべてのサービス プロジェクト用のグローバルな許可リストとブロックリストを追加しました。このリストを使い、必ず処理されるべきリクエストを判断し、スパムを防ぐことができます。
許可リストを使うと、特定のドメインから送信されるすべてのメールが、フィルター設定にかかわらず、必ず Jira Service Management で処理されるようにすることができます。許可リストにドメインを追加すると、そのドメインから送信されるすべてのメッセージが、新しいリクエストまたは既存のリクエストへのコメントとして、必ずキューに到達するようになります。許可リストを管理するには、[管理] > [アプリケーション] > [メール リクエスト] > [許可リスト] に移動します。
不要なメールが届き、それによってキューに余分な情報が表示されてしまうような場合は、ブロックリストをご利用ください。ブロックリストにメール アドレスまたはドメインを追加して、キューにスパムが届く可能性を減らすことができます。ブロックリストを管理するには、[管理] > [アプリケーション] > [メール リクエスト] > [ブロックリスト] に移動します。
最後に、サービス プロジェクトで利用されているすべてのメール チャンネルを 1 か所で把握できるようになりました。[管理] > [アプリケーション] > [メール リクエスト] > [メール チャンネル] に移動してください。
この機能のデモについては、次のビデオをご確認ください。
カスタマー ポータルとアセット機能での監査ログの改善 DATA CENTER
Jira Service Management における監査ログの網羅範囲を増やすための継続的な取り組みの一環として、アセット機能やカスタマー ポータル内での複数のイベントに対応する新しいログを追加しました。管理者は、アセット機能のオブジェクト タイプ、オブジェクト、および属性の作成、編集、削除を追跡できるようになるほか、カスタム フィールドの更新に関連するログを確認できるようになります。監査ログには、カスタマー ポータルの権限やカスタマー ポータル自体 (名前、ログ、お知らせの更新を含む) の変更についての情報も含まれるようになります。
Jira と Jira Service Management の監査ログの詳細を確認
次の機能は Jira プラットフォームのものです。つまり、Jira Core、Jira Software、および Jira Service Management の、Jira ファミリー全体で利用できます。
Jira が Log4j2.x に移行
確実性や、継続的なコンプライアンス実現のため、Log4j をバージョン 2.17.2 にアップグレードしました。
これは大幅な変更であるため、既存のカスタムの Log4j 1.x 環境とこの Jira リリースとの互換性を確認するために追加の作業が必要になる可能性があります。
ご自身がアプリ ベンダーで、自身のアプリでカスタム Log4j 1.x 構成を利用している場合、コードの更新が必要です。詳細については「サードパーティのアプリ ベンダー向けの Log4j のアップグレードの詳細情報」をご確認ください。
ご利用の Jira インスタンスでカスタムの Log4j 1.x 構成を利用している管理者である場合、それらのカスタマイズを取り込むように新しい log4j2.xml ファイルを調整する必要があります。Log4j 2 の設定の詳細については、公式ドキュメントの「Log 4j 1.x から 2.x への移行」および「Log4j 2 の設定」をご確認ください。
監査ログ ページの改善
読み込み時間を短縮するために、監査ログ機能をアップデートしました。
これまで、データベースに数百万以上のイベントが含まれていると、サイトおよびプロジェクト管理者が監査ログ ページを読み込むときに速度が低下していました。これは主に PostgreSQL と MySQL (MariaDB を含む) のデータベース タイプに影響します。
小型化した新たなデータベース テーブルにカテゴリと要約の増分をキャッシュすることで、パフォーマンスに関する既知の問題点を修正しました。
製品内診断の更新: 新しいユーザー インターフェイス、REST API、およびパフォーマンス メトリック
製品内診断 (IPD) ツールで、管理者がインスタンスのパフォーマンスの監視や維持を行う際に役立つ、たくさんの更新や改善を行いました。ユーザー インターフェイスで IPD モニタリングを手動で管理できるようになりました。
IPD モニタリングの管理用に /rest/api/2/monitoring/ipd
エンドポイントを追加しました。また、インスタンス診断用の HTTP connection および mail queue メトリックを追加しました。これらのメトリックは JMX とログ ファイル atlassian-jira-ipd-monitoring.log
で利用できます。
IPD モニタリングを監視するには、[管理] > [システム] > [システム サポート] > [監視] に移動します。製品内診断モニタリングのトグルが表示されます。
メトリックを使用するには、必ず JMX を有効にしてください。Jira の JMX の詳細をご確認ください。
Jira Temporary Directory Cleaner の追加
領域不足になってしまうインスタンスの問題を解決できるよう、Jira Temporary Directory Cleaner を追加しています。この機能により、Jira は起動中、 java.io.tmpdir
プロパティで定義された一時ディレクトリを自動的にクリーンアップするようになります。
クリーナーはデフォルトで無効化されています。有効化するには tmpdir.clean.on.startup
プロパティを true
に設定します。これは、setenv.sh
スクリプトに次の新しい引数を追加することで行なえます。
-Dtmpdir.clean.on.startup=true
.
Jira は、java.io.tmpdir
プロパティで定義されたディレクトリをクリーンアップします。
安全上の理由のため、Jira は、一時ディレクトリが次のいずれかのサブディレクトリである場合にのみ、対象のディレクトリからのファイルの削除を試みます。
Jira ホーム
Catalina Base (
catalina.base
プロパティで定義)Catalina Home (
catalina.home
プロパティで定義)
この機能は、java.io.tmpdir
プロパティで定義された Jira の一時ディレクトリに一時ファイルが保存されている場合に Jira Service Mangement に影響します。
Java 17 のサポートを追加
Jira のパフォーマンスを向上してインスタンスの安定性を強化する、Java 17 のサポートを追加しました。
ご利用の Jira アプリが Java 17 で動作するよう更新済みであることを確認し、Jira デプロイ用に新しい環境をセットアップしましょう。
H2 データベースを 1.4.200 から 2.1.214 にアップグレード
組み込みのデータベース H2 を、バージョン 1.4.200 からバージョン 2.1.214 にアップグレードしました。アップグレードでは、多数の脆弱性の問題が修正されています。
ご利用のデータをバージョン 2.1.214 に手動で移行済みであることをご確認ください。