Jira Service Desk 3.6.x リリース ノート

Jira Service Management の以前のバージョンのリリース ノート

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2017 年 6 月 29 日

Atlassian の Jira Service Management チームより、Jira Service Management 3.6 のリリースを発表いたします。

Jira Service Desk 開発チームはより頻繁なリリースに取り組んでおり、このリリースには Jira Service Desk と Jira プラットフォーム機能の両方が含まれています。今回のリリースの主な特徴は以下のとおりです。

  • 新しい SLA 表示方法。値をよりわかりやすく便利にしました
  • プロジェクト管理者権限の拡張をプロジェクト単位で設定可能に
  • プロジェクト管理者権限を拡張して画面編集などを追加
  • Jira Service Desk 顧客用のゼロ ダウンタイム アップグレード
  • 課題エクスポート操作の改善

上記の他にも、下記のようなマイナーな調整を数点実施しました。また、Jira Service Desk の全体的な操作を改善するため、バグ修正にも取り組んでいます。

アトラシアンは、お客様の Jira Service Desk エクスペリエンスの改善に日々取り組んでいます。製品についてのご意見やご提案がある場合、アトラシアンの Jira インスタンスから直接お知らせください。

ぜひ Jira Service Desk 3.6 をご活用ください!

Warren Thompson

Jira Service Desk テクニカル ライター

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SLA の表示方法

「-881:00」のような SLA を見たことがあるのではないでしょうか。これが良くないことはわかりますが、どれくらい悪いかわかりますか?Jira Service Desk 3.6 では、よりわかりやすく示すことにしました。2 日を示すと思われる「-48:00」のようなものの代わりに、カレンダーに基づいて「-1w 1d」のように SLA を表示します。この例では、1 日 8 営業時間の 5 日週でカレンダーを設定しています。見てわかるように、2 日を意味する「-48:00」と、1 週間と 1 日の正しい時間フレームの差異は非常に大きくなっています。

この変更によって、SLA のカレンダー設定を覚えていなければいけないような SLA 関連の曖昧さがなくなることを期待しており、読みやすいだけではなく、顧客がどれくらい待っているかを実際の期間で把握できるため、顧客との共感を構築するのに役立ちます。これと連動し、カーソルを合わせたときの状態も調整したため、SLA にカーソルを合わせると、エージェントが正しくリクエストの状態を把握するのに役立つより適切な情報が得られます。

詳細については、「チームへの SLA の表示方法」を参照してください。


プロジェクト レベルの管理

Jira Service Desk 3.5 では、プロジェクト管理者は特定の条件下でしかプロジェクトのワークフローを編集できませんでした。今回のリリースで、プロジェクト管理権限をよりきめ細かく制御できるようになりました。また、プロジェクト管理者のためにマイナーな調整もいくつか行いました。プロジェクト管理の拡張権限が付与されると、プロジェクト管理者は関連付けられているプロジェクトに対し、以下の操作が可能になります。

プロジェクトワークフローの編集と制限の表示
  • 他のプロジェクトと共有されていないワークフロー、およびシステムワークフロー以外のワークフローである必要があります。
  • ステータスを追加するには、それが JIRA インスタンスに既存のステータスでなければなりません。つまり、プロジェクト管理者が新しいステータスを作成したり、既存のステータスを編集したりすることはできません。
  • ステータスがプロジェクトの課題で使用されている場合、そのステータスを削除することはできません。
  • プロジェクト管理者はトランジションを作成、更新、削除することはできますが、トランジションで使用する画面の選択や更新を行ったり、トランジションのプロパティや条件、バリデーター、事後操作を編集または表示したりすることはできません。
プロジェクト画面の編集と制限の表示
  • デフォルトのシステム画面以外の画面である必要があります。
  • 他のプロジェクトと共有されていない画面、およびワークフローのトランジション画面として使用されていない画面である必要があります。
  • プロジェクト管理者はシステムフィールドを追加、削除、再配置することができます。
  • プロジェクト管理者は既存のカスタムフィールドを追加、削除、再配置することはできますが、カスタムフィールドを作成することはできません。


既定では、プロジェクト管理の拡張オプションは有効です。JIRA 管理者は、このオプションを無効にできます。その場合、  > [課題] > [権限スキーム] の順に選択した後、編集する権限スキームを選択します。また、プロジェクト管理者と Jira 管理者は、プロジェクトを表示しているときに [プロジェクト設定] > [権限] の順に選択するとプロジェクト管理の拡張設定を表示できますが、Jira 管理者はそこで設定を編集することはできません。


Jira Service Desk Data Center のゼロ ダウンタイム アップグレード

Jira Software 7.3 では、ゼロ ダウンタイムで Data Center 展開をアップグレードする機能が導入されました。Jira Service Desk Data Center 展開でこれを実装したことをお知らせします。つまり、Jira Service Desk は組織にとってミッション クリティカルであり、ユーザーに対してダウンタイムなしでアップグレードを提供できます。実際には、一度に 1 つずつノードをアップグレードし、すべてをアップグレードするとアップグレードが終了します。少なくとも 1 つのノードを常に利用可能にすることで、ゼロ ダウンタイムが実現されます。ゼロ ダウンタイム アップグレードの詳細については、管理ドキュメントを参照してください。


課題エクスポートの改善 

HTML 形式で JIRA の課題をエクスポートするエクスポーターを実装しました。課題のリストを表示するには、 > [HTML (All fields) (HTML (すべてのフィールド))] または  > [HTML (Current fields) (HTML (現在のフィールド))] を選択します。必要に応じて jira.export.html.enabled プロパティを false に設定すると ( > [システム] > [詳細設定] を選択)、JIRA 管理者は HTML エクスポートオプションを無効にできます。

大規模な Jira Software インスタンスでの HTML エクスポートはメモリを大量に消費するため、[詳細設定] ページに 2 つのプロパティを追加しました。Jira 管理者はこれらのプロパティを使用して、ユーザーがエクスポートできる検索結果のデフォルト数 (jira.search.views.default.max) とエクスポートできる検索結果の絶対最大数 (jira.search.views.max.limit) を制御できます。これにより管理者は、インスタンスでパフォーマンスの問題を発生させる可能性がある多数の結果のエクスポートを禁止できます。


アプリ内通知

Jira Service Management インスタンス内で主に Jira 管理者向けの通知を行うシステム アドオンを実装しました。これらの通知では、Jira の新しいバージョンが利用可能になったときや次回のライセンス更新をお知らせします。アプリ内通知はシステム アドオンによって配信され、 > [アドオン] > [アドオンの管理] の順に選択し、"Atlassian Notifications" で絞り込むことで制御できます。この機能は実際には Jira Service Management 3.5.2 で実装されています。アプリ内通知からリダイレクトされるとこのリリース ノートが表示されます。



その他の改善点

上記以外にも、小規模な機能強化をいくつか行いました。いずれも、ユーザーと管理者がより効率的かつ簡単に操作できるよう設計されています。

  • "と共有" バッジ は、"と使用"バッジ に置き換えられました。
  • ワークフローの編集に関連するナビゲーションを改善し、下書きモードを導入しました。下書きモードでは、変更を公開したくない場合は簡単に編集を止めることができます。また、それぞれの課題タイプに移動しなくても、プロジェクト設定のワークフローセクションでワークフローを編集できるようになりました。

  • プロジェクトのワークフローや画面への変更を管理者が確認できるよう、監査ログにイベントをさらに追加しました。これにより、誰が何をどこで変更したのかを確認し、プロジェクトの設定をロールバックする必要があるかどうかを判断できます。
  • ガベージ コレクションのログを改善し、これらが自動生成されるようにしました。生成されたログは <installation-directory>/logs にあります。
  • インストールとアップグレードについてのエラー報告を改善しました。より詳細な情報を提供し、考えられる解決策についての詳細やその他の情報へのリンクを追加しました。



解決済みの課題

パフォーマンスの問題

バージョン 3.6.0、3.6.1、および 3.6.2 にはパフォーマンスの問題があり、ページを開いたり、一部の操作を終了したりするときにエラーが表示されることが確認されています。これは PostgreSQL を使用していて、ユーザーが 500,000 人以上いる場合に当てはまります。回避策として、ユーザー 100 万人ごとに、ヒープ サイズを 1 GB 増やします。次のバグ修正リリースでこの修正をリリースします。


最終更新日 2019 年 7 月 22 日

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