Jira Software 9.9.x アップグレード ノート
ここでは、Jira Software 9.9.x へのアップグレードに関する重要な注意事項について説明します。
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8.x から 9.x へのアップグレードでは Jira の完全な再インデックスがトリガーされるため、プロセス中にダウンタイムが発生します。現在 8.x をご利用の場合、ダウンタイムを予測したうえでアップグレードに最適な時間枠を選ぶようにしてください。
アップグレード ノート
Jira Software 9.9.0 には、偽装を伴う OAuth の利用時にアプリケーション リンクを破損させる既知の問題があります。つまり、Confluence 内の Jira 課題マクロで、設定されたフィルターに一致する課題の検索に失敗する可能性があります。この問題の修正をリリース 9.9.1 で提供しています。
課題ビューでの空のフィールドの表示 / 非表示の切り替え DATA CENTER
空のカスタム フィールドへの入力プロセスを合理化し、既定で課題ビューに表示されるようにします。これを実現するために、空のカスタム フィールドに関する新しい設定が追加されました。管理者は、この機能を使用して、課題ビューでカスタム フィールドの表示 / 非表示を切り替えることができます。
課題ビューに表示される空のフィールドの値は、システム フィールドと同様に「なし」になります。プロジェクト管理者と Jira 管理者は、プロジェクト レベルとインスタンス レベルの両方で、画面の設定を通じて空のカスタム フィールドの表示 / 非表示を変更できます。Jira における権限の詳細をご確認ください。
インスタンス レベルでの設定
Jira 管理者は、[画面の設定] ページで Jira 管理メニューから [空の場合に表示] トグルをオンにできます。
- [画面] タブ。ここで、Jira 管理者は Jira で定義されているすべての画面を表示できます。
- [空の場合に表示] トグル。有効にすると、空のカスタム フィールドが課題ビューに表示されます。
プロジェクト レベルでの設定
Jira 管理者とプロジェクト管理者は、プロジェクト設定の [課題タイプ] タブと [画面] タブで [空の場合に表示] トグルをオンにできます。
[課題タイプ] ページで空のカスタム フィールドの表示 / 非表示を変更します。
- [課題画面を表示]。ここで、Jira 管理者とプロジェクト管理者はさまざまな課題タイプの画面を設定できます。
- [空の場合に表示] トグル。有効にすると、空のカスタム フィールドが課題ビューに表示されます。
[画面] ページで空のカスタム フィールドの表示 / 非表示を変更します。
- [画面] タブ。ここで、Jira 管理者とプロジェクト管理者は画面スキームを変更し、さまざまな課題タイプの画面を設定できます。
- [空の場合に表示] トグル。有効にすると、空のカスタム フィールドが課題ビューに表示されます。
カスタム フィールドのさらなる改善
この機能の UI はまだ開発中であり、可能な限り最高のユーザー エクスペリエンスを提供するために、現時点ではデフォルトでは使用できません。新機能にアクセスするには、jira.customfields.configure.modern.ui
の機能フラグをオンにしてください。
アトラシアンは、しばらくの間カスタム フィールドの改善に取り組んできて、最近のリリースでいくつかのアップデートを提供しました。このバージョンには、UX と機能設定の両方を強化することを目的として、Jira 管理者向けのメジャー アップデートが含まれています。
すべてのフィールドのコンテキストとそのセットアップを確認できるページを思い出してください。このページに対してデザインの刷新と機能強化が施されています。
- コンテキストを設定し、同じページでフィールドを課題画面に関連付けることができるようになりました。ワンクリックでコンテキスト設定と画面設定の間を切り替えることができます。
- 長いリストをスクロールする必要はなくなりました。代わりに、コンテキストの検索機能が導入されているため、必要なコンテキストを名前または説明で検索してください。
- 画面も同様に検索可能です。画面名を使用して目的の画面をすばやく検索できます。
- 情報はテーブル形式のビューで表示されるため、すべてのコンテキスト設定を簡単にスキャンできます。
- ページネーションとパフォーマンスの向上により、ページをより迅速かつ効率的に操作できます。
- [コンテキスト] タブ: [Development team (開発チーム)] カスタム フィールドに設定されたすべてのコンテキストがリストされます。
- [コンテキスト] 列: フィールドに設定されたコンテキストを表示したり、新しいコンテキストを作成したりします。ここでは、次のことを確認することもできます。
- コンテキストで選択された課題タイプ。
- コンテキストで選択されたプロジェクト。
- コンテキストで設定されたフィールドの既定値。
- コンテキストで定義されている、フィールドのオプション。一部の Marketplace アプリではこの表に自動的にオプションが追加される可能性があります。
- [アクション] メニュー: コンテキストを編集または削除します。
- [コンテキストを追加] ボタン: フィールドの新しいコンテキストを作成します。
[コンテキスト] テーブル内の情報はフィールド タイプによって異なる場合があります。
[コンテキスト]、[課題タイプ]、[プロジェクト]、[アクション] などの列は、どのカスタム フィールドでも常に表示されます。ただし、Marketplace アプリのフィールドの中には、[既定値] や [オプション] の代わりにカスタム列をテーブルに追加できるものがあります。これらの列の数とコンテンツは、カスタム フィールドを作成したアプリによって制御およびカスタマイズされます。
カスタム フィールドのコンテキストの設定の詳細をご確認ください。
Amazon S3 にアバターを保存する Data Center
アバター データの保存用に Amazon S3 を導入することは、アトラシアンの主な目標に向けたもう 1 つのステップです。それは、AWS 上のすべての Data Center のお客様が S3 オブジェクト ストレージを使用してアバターと添付ファイルの両方を保存できるようにすることです。今後のリリースで最新情報をご案内します。
このリリースは重要なマイルストーンです。Jira Software Data Center で、Amazon S3 にアバターを保存できるようになりました。ユーザー アバター、課題タイプのアイコン、リクエスト タイプのアイコン、プロジェクト アイコンなどのアバター データを、 <sharedhome>
ディレクトリではなく S3 バケットに保持できます。
これは、特にインスタンス上のデータ量が増えている場合に、Jira アプリのスケーラビリティが向上し、データ ストレージ管理がより効率的になることを意味します。
Jira の Amazon S3 設定については、次の点に留意してください。
- これは、Jira Data Center ライセンスをお持ちで、Jira を AWS にホスト予定か、すでに AWS 上で実行しているお客様が利用できます。
- S3 オブジェクト ストレージにアバター データを保存するための要件は次のとおりです。
- Amazon S3 をデータ ストレージとして設定します。S3 バケットを設定して Jira に接続する方法をご確認ください。
- ファイル システムの既存のデータを S3 バケットに移行します。Amazon DataSync を使用してアバター データを S3 に移行する方法をご確認ください。
Jira アバター用の Amazon S3 オブジェクト ストレージの設定の詳細をご確認ください。
Amazon でアバターを保存するように設定したあとは、Jira 9.7 で廃止予定となっているいくつかの Java API エンドポイントにアクセスできなくなる点にご注意ください。詳細については廃止予定のお知らせをご確認ください
受信メールの Microsoft Graph API 連携 Data Center
POP プロトコルと IMAP プロトコルに加えて、Microsoft Graph API を使用して受信メール サーバーを設定し、受信メールから課題やコメントを作成できるようになりました。Microsoft Graph API は、Jira インスタンスの堅牢なデータ セキュリティを提供し、不正アクセス、破損、侵害からデータを保護するためのものです。
Microsoft Graph API を利用するには、次の手順を実行します。
- Azure Active Directory 連携を設定します。Azure Active Directory アプリ レジストリで、自分の API 権限に
Mail.ReadWrite
およびoffline_access
権限を追加します。 - Jira で、Microsoft サービス プロバイダー用の送信リンクを作成し、次のスコープを追加して Microsoft のアプリケーション アクセス レベルを定義します。
https://graph.microsoft.com/Mail.ReadWrite
https://graph.microsoft.com/offline_access
送信リンクの作成方法の詳細を確認次のスクリーンショットで、Jira で必要になる送信リンク設定を確認してください。
個人用アカウントを使用している場合は、
https://graph.microsoft.com/offline_access
を追加する必要はありません。これは既定で追加されています。
- Microsoft Graph API をサービス プロバイダーとする受信メール サーバーと受信メール ハンドラーの作成に進みます。受信メール サーバーとハンドラーの作成方法の詳細を確認
設定の準備が完了すると、受信箱が監視され、受信したメールが課題やコメントに変換されるようになります。
Microsoft Graph API でメール サーバーをセットアップする方法の詳細を確認
次のスクリーンショットは、設定が完了したメール サーバーとメール ハンドラーを示しています。
Developers プロジェクト ロールを管理するための新しい importSettings
フィールド Data Center
Jira Importer プラグインは、既定で、開発者のプロジェクト ロールを自動的に作成してインポートされたファイル内のすべてのプロジェクト リードと担当者に割り当てなくなりました。構成ファイル config.create.and.assign.default.project.role
で新しい importSettings
フィールドを利用して、この仕組みを有効化する必要があります。
Developers プロジェクト ロールの自動作成や割り当てを有効化するには、importSettings
フィールドに値 true
を設定します。
このフィールドが別の値に設定されているか、まったく含まれていない場合、メカニズムはトリガーされません。JSON からのデータ インポートに関する詳細を確認
サポート終了のお知らせ
Jira 9.9 では、次のプラットフォームの廃止が予定されています。
- PostgreSQL 10
- PostgreSQL 11
- Oracle 12c R2
次のプラットフォームのサポートは、今後のリリースで終了します。最新情報については、Jira Software のリリース ノートとサポート対象プラットフォームを確認してください。
アプリ開発者向けの情報
アプリに関するすべての重要な変更については、「Jira 9.9 への準備」を参照してください。
アップグレード手順
Jira バージョン 9.x.x からアップグレードする場合
- 利用可能なすべてのアップグレード方法およびアップグレード前の手順を含む完全なアップグレード手順について、「Jira アプリケーションのアップグレード」をご参照ください。
- ご自身の環境に合わせたアップグレードをご検討の場合、[Jira 管理] > [アプリケーション] > [アップグレードを計画] をご確認ください。アップグレード先のバージョンの提案やアップグレード前のチェックの実行が行われ、詳細な手順を含むカスタムのアップグレード ガイドが提供されます。