Jira Software 9.5.x アップグレード ノート
ここでは、Jira Software 9.5.x へのアップグレードに関する重要な注意事項について説明します。
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8.x から 9.x へのアップグレードでは Jira の完全な再インデックスがトリガーされるため、プロセス中にダウンタイムが発生します。現在 8.x をご利用の場合、ダウンタイムを予測したうえでアップグレードに最適な時間枠を選ぶようにしてください。
アップグレード ノート
Jira が Log4j2 に移行
確実性や、継続的なコンプライアンス実現のため、Log4j をバージョン 2.17.2 にアップグレードしました。
これは大幅な変更であるため、既存のカスタムの Log4j 1.x 環境と Jira 9.5 との互換性を確認するために追加の作業が必要になる可能性があります。
ご利用の Jira インスタンスでカスタムの Log4j 1.x 構成を利用している場合、それらのカスタマイズを取り込むように新しい
log4j2.xml
ファイルを調整する必要があります。Log4j 2 の設定の詳細については、公式ドキュメントの「Log 4j 1.x から 2.x への移行」および「Log4j 2 の設定」をご確認ください。ご自身がアプリ ベンダーで、自身のアプリでカスタム Log4j 1.x 構成を利用している場合、コードの更新が必要です。詳細については「サードパーティのアプリ ベンダー向けの Log4j のアップグレードの詳細情報」をご確認ください。
Java 17 のサポートを追加
Jira のパフォーマンスを向上してインスタンスの安定性を強化する、Java 17 のサポートを追加しました。
ご利用の Jira アプリが Java 17 で動作するよう更新済みであることを確認し、Jira デプロイ用に新しい環境をセットアップしましょう。
Java 17 のサポート追加により、Jira 9.5 のインストール時にエラーが発生する可能性があります。防止方法をご確認ください
H2 データベースを 1.4.200 から 2.1.214 にアップグレード
組み込みのデータベース H2 を、バージョン 1.4.200 からバージョン 2.1.214 にアップグレードしました。アップグレードでは、多数の脆弱性の問題が修正されています。ご利用のデータをバージョン 2.1.214 に手動で移行済みであることをご確認ください。
製品内診断の更新: 新しいユーザー インターフェイス、REST API、およびパフォーマンス メトリック
製品内診断 (IPD) ツールで、ご利用のインスタンスのパフォーマンスの監視や維持に役立つ複数の更新や改善を行いました。
ユーザー インターフェイス: ユーザー インターフェイスで IPD モニタリングを手動で管理できるようになりました。この機能はデフォルトで有効化されています。
新しい REST API エンドポイント: IPD モニタリングの管理用に
/rest/api/2/monitoring/ipd
エンドポイントを追加しました。新しい IPD メトリック: インスタンスの診断用に HTTP connection および mail queue のメトリックを追加しました。これらのメトリックは JMX とログ ファイル
atlassian-jira-ipd-monitoring.log
で利用できます。
Jira Temporary Directory Cleaner の追加
領域不足になってしまうインスタンスの問題を解決できるよう、Jira Temporary Directory Cleaner を追加しています。この機能により、Jira は起動中、java.io.tmpdir
プロパティで定義された一時ディレクトリを自動的にクリーンアップするようになります。
クリーナーはデフォルトで無効化されています。有効化するには tmpdir.clean.on.startup
プロパティを true
に設定します。これは、setenv.sh
スクリプトに次の新しい引数を追加することで行なえます。-Dtmpdir.clean.on.startup=true
サポート終了のお知らせ
このリリースにはサポート終了のお知らせは含まれません。サポート対象プラットフォームの一覧については「サポート対象プラットフォーム」をご確認ください。
アプリ開発者向けの情報
アプリに関するすべての重要な変更については、「Jira 9.5 への準備」を参照してください。
アップグレード手順
Jira バージョン 9.x.x からアップグレードする場合
- 利用可能なすべてのアップグレード方法およびアップグレード前の手順を含む完全なアップグレード手順について、「Jira アプリケーションのアップグレード」をご参照ください。
- ご自身の環境に合わせたアップグレードをご検討の場合、[Jira 管理] > [アプリケーション] > [アップグレードを計画] をご確認ください。アップグレード先のバージョンの提案やアップグレード前のチェックの実行が行われ、詳細な手順を含むカスタムのアップグレード ガイドが提供されます。