データベース接続のチューニング

pool-max-size

同時にオープン可能なデータベース接続の最大数。

この値は、JIRA がデータベース接続要求を出したときにほぼ待つことなくそれを利用できるように、十分大きくなければなりません。

このパラメーターの設定方法に関連するヒントは、下の「監視」の項目をご覧ください。

20

pool-max-idle

プール内でアイドル状態のまま保持可能なデータベース接続の最大数。

この値を負に設定すると、プール内でアイドル状態のまま存在可能なデータベース接続の最大数は無制限になります。

下で説明する Minimum Idle/Size の値が上で説明した Maximum Size の値と同一の場合 (デフォルトではこれが成立します) は、この設定は無意味になります。

Maximum Size の値

pool-min-size

(min-idle)

この値を上で説明した Maximum Size と同一にすると (デフォルトではこれが成立します)、プールにおける接続数は一定でアイドル接続がクローズされることはありません。

非常に大きな JIRA システムでは、これを Maximum Size より小さな値とすることでリソースが節約できるというメリットが生ずる場合があります。

Maximum Size の値

pool-initial-size

プール内でオープンされるデータベース接続の初期値。

0
(dbconfig.xml で指定されていない場合)

pool-max-wait

プールに空き接続がない場合に、データベース接続が利用可能となるまでに JIRA がエラーとならずに待機する最大時間 (単位はミリ秒)。

'-1' を指定すると Tomcat の待ち時間は無期限となります。

この値は、競合が発生してもそれに対応できる程度に十分長い時間としなければならないと同時に、無応答やブラウザータイムアウトとなる前にユーザーに対して適切なエラー情報を提供できる程度に短い時間でなければなりません。

30000

高度な設定

通常は以下の設定を変更する必要はありません。必要ならば、Apache DBCP ドキュメントをご覧ください。

pool-prepared-statements

データベース接続プールにおいてプリペアドステートメントのプーリングを有効にします。

false
(dbconfig.xml で指定されていない場合)

max-open-prepared-statements

ステートメントプールから同時に割り当て可能な空きステートメントの最大数。

0
(dbconfig.xml で指定されていない場合)

validation-query

接続プールから取り出された接続の検証を行う SQL クエリです。指定する場合、クエリは少なくとも1つの行を返す SQL SELECT 文でなければなりません。

select 1
(MySQL の場合)

(または、dbconfig.xml で指定なし)

validation-query-timeout

検証クエリがデータベース接続の破損を検出するまでのシステム待ち時間 (単位は秒)。

検証クエリは処理量の小さいものを使用するためこの時間は非常に短い時間で構いません。

MySQL に検証クエリを指定した場合は 検証クエリタイムアウトの値も指定しなければなりません。指定しない場合は「-1」が設定され、データベースの破損が起こっていない場合でも、システムは破損を無期限に待ち続けます。

This should only be done for MySQL. Using a Validation Query Timeout on any database other than MySQL will cause significant problems with the JIRA instance.

3 (MySQL の場合)

(または、dbconfig.xml で指定なし)

pool-test-on-borrow

JIRA がデータベース接続プールからデータベース接続を「借りた」ときにそれが正しく機能するか否かをテストします。

そのデータベース接続が破損している場合はプールから削除されます。

JIRA はデータベース処理のたびに接続を借りるので、この値は常に 'false' にします。

If you continue to have problems with database connections closing, try setting this option to 'true'. However, this should only be used as a last resort and only in the event that decreasing the value of Time Between Eviction Runs has not reduced or prevented problems with database connections closing.

True (when not specified in dbconfig.xml), however this does not take effect unless a Validation Query has been explicitly specified, except for MySQL, which has a default Validation Query, and it will therefore have an effect.

pool-test-on-return

JIRA がデータベース接続プールにデータベース接続を「返した」ときにそれが正しく機能するか否かをテストします。

そのデータベース接続が破損している場合はプールから削除されます。

false
(dbconfig.xml で指定されていない場合)

pool-test-while-idle

データベース接続がアイドル状態のときに正しく機能しているか否かを定期的にテストします。

そのデータベース接続が破損している場合はプールから削除されます。

MySQL の場合はこれを 'true' にします。

デフォルトでは、MySQL データベースサーバーは、データベース処理終了後にデータベース接続が使用されていなければその接続をクローズします。JIRA はアクティブに動作しない時間が長時間 (例えば一晩) に及ぶことが多いため、MySQL を利用している場合はこのことが問題となります。このバラメーターを 'true' にすることでこの問題を回避することができます。

なお、Test While Idle の指定が必要となるのは、上で説明した Validation Query を指定したときのみです。

true
(MySQL の場合)

false
(dbconfig.xml で指定されていない場合)

time-between-eviction-runs-millis

アイドルオブジェクトのエビクションスレッド実行間隔 (単位はミリ秒)。ゼロまたは負の値を指定するとアイドルオブジェクトのエビクションスレッドは実行されません。

エビクションスレッドは、アイドル状態にあるデータベース接続数が上で説明した Minimum Idle/Size を超えたときにアイドル状態にあるデータベース接続を削除します。

MySQL の場合、接続のエビクションとテストを正常に行うためにはこのパラメーターを大きめの正の値に設定します。一般的に妥当な値は300000 (5 分) です。

テータベース接続のクローズがうまくいかないという問題が定常的に発生する場合はこのオプション値を小さめにしてみてください。

300000
(MySQL の場合)

5000
(HSQLDB の場合)

(または、dbconfig.xml で指定なし)

min-evictable-idle-time-millis

アイドルオブジェクトのエビクションを実行する場合に、データベース接続プール内のオブジェクトがアイドルオブジェクトエビクションの対象となるまでのアイドル状態最小時間。

60000
(MySQL の場合)

4000
(HSQLDB の場合)

(または、dbconfig.xml で指定なし)

pool-remove-abandoned

データベース接続のクローズ漏れ状態が次の Removed Abandoned Timeout で指定した時間を超えたときにそれを削除するか否かのフラグ。

システム内でエラーが発生すると JIRA が借りた接続を返さないということが起こる可能性があります。これが頻繁に起こると、プール内のデータベース接続が不足し、結果として JIRA のパフォーマンスの低下や場合によっては完全な動作停止を引き起こす恐れがあります。

この値は 'true' にします。

これによってクローズ漏れ状態の接続を整理してプール内の接続数を回復し、システムパフォーマンスの低下を防止します。

true

pool-remove-abandoned-timeout

データベース接続がクローズ漏れと判定されるまでのアイドル状態継続時間 (単位は秒)。

300