クラウドへの移行方法の比較

descriptionJira または Confluence Server や Data Center からアトラシアン クラウドへの移行に最適な方法を見つけるためのガイダンスをご確認ください。

データをサーバーまたは Data Center 製品からクラウド製品に、またはクラウド製品からクラウド製品に移動するにはさまざまな方法を利用できます。最適な方法は、個々の移行のニーズによって決まります。主要な方法とそれぞれのメリット、要件、および制限事項をご確認ください。

移行では多くの場合、サーバー製品または Data Center 製品からクラウド製品への移動だけでなく、クラウド製品からクラウド製品への移行や統合の形式も含まれます。このため、このガイドではクラウド製品からクラウド製品への移行方法についても取り上げます。 

はじめる前に

  1. チェックリストの確認: 移行方法を選択する前に移行計画ガイドを確認して、重要な手順を忘れていないことを確認します。
  2. 移行先の把握: 推奨事項の一部は、クラウド サイトにデータがすでに存在するかどうかに応じます。データがすでに存在する場合、それを既存のクラウド サイトと呼びます。新しいクラウド サイトは、まだデータがなく、本番環境で使用されていないものです。
  3. クラウド製品で必要な情報の定義: 適切な移行方法を選択する前に、移行が必要な情報を明確に定義する必要があります。たとえば、すべてを移行する必要があるのか、それとも選択したプロジェクトやスペースのみを移行する必要があるのかを知ることで、クラウド製品で不要なデータの移行を回避し、移行の時間や移行中のエラーのリスクを削減できます。
  4. アプリの移行の把握: ここで説明する方法では、アプリやアプリ データは移行されません。クラウド製品で必要になるアプリを監査し、アプリ データの移行方法を決定します。アトラシアンの移行サポート チームではアプリ データの移行は支援しない点にご注意ください。

事前準備の作業が終了したら、移行方法を比較していきましょう。

最適な方法を決定する

一部の移行方法は特定のシナリオにのみ適用されるほか、技術的には複数の移行方法を利用可能であっても、技術面以外の要素が選択肢に影響を及ぼすことがあります。

特に移行の一環として複数のサーバー インスタンスやクラウド サイトを統合する必要がある場合、複数のツールの使用が必要となることがあります。各ツールの考慮事項を確認する際には、以下のことに注意してください。

  • 移行する製品: どの製品を移行するのか。
  • セルフホスト型製品のバージョン: サーバーまたは Data Center 製品の現在のバージョンは何か。これにより、移行の前にアップグレードが必要かどうかを判断できます。
  • 移行するデータ: 中核となる製品データ (例: Confluence のスペース、Jira のプロジェクトや課題) に加えて、ユーザー、添付ファイル、アプリを移行する必要はあるか。
  • 移行先: 移行先は新しいクラウド サイトか、既存のクラウド サイトか。一部の方法はクラウド製品のすべての既存のデータを上書きするため、既存のクラウド サイトには適しません。 
  • 統合: サーバー製品またはクラウド製品でデータを統合またはマージする必要があるか。
  • データ サイズ: 移行する必要があるデータの量はどのくらいか。一般に、ユーザーが持っているデータが多いほど、予想されるダウンタイムが長くなり、段階的な移行を支援する移行方法のメリットが大きくなります。 
  • ダウンタイム: ダウンタイムはどのくらい許容されるか。
  • 戦略: 移行を一度ですべて行うか、それとも段階的に行うか。段階的な移行は一度に移行するデータが少ないため、移行を妨げるエラーや問題が発生するリスクの低減、ダウンタイムの短縮、または移行直後の数日間にユーザーへの手厚いサポートの提供を行いたい場合に役立ちます。

Jira の移行方法

実現したい内容に応じて、移行の際には以下の方法を複数使用することが必要となる可能性があります。

以下のフローチャートを使用して移行方法を素早く確認し、詳細に目を通して、推奨された方法が適しているかどうかをご確認ください。 


Jira Cloud Migration Assistant 

アトラシアンは先日、Jira Cloud Migration Assistant の提供を開始しました。これはアトラシアンが構築および維持する無料のアプリで、Jira Server インスタンスにインストールできます。アトラシアンでは、サーバー製品から Jira Cloud に移行するためのもっとも簡単で信頼性の高い方法になるように、この移行アシスタント機能を構築しています。

この方法が推奨される事例

  • 一部のプロジェクトのみをクラウドに移行したい場合

  • 既存のクラウド サイトに移行したい場合

  • 段階的に移行したい場合


メリット
⚠️ 制限事項
  • 移行を準備するために、アシスタントでアプリを評価できる
  • クラウド サイトの既存のデータを上書きしません
  • 移行するプロジェクトを選択できます
  • ユーザーとグループのみの移行を選択できます
  • 段階的に移行できます
  • アプリをサーバー インスタンスにインストールして、移行前に問題を特定できます
  • 使いやすいインターフェイスで、手順を追って移行をサポートします

Jira Cloud のサイト インポート

Jira Cloud のサイト インポートでは、Jira Server または Cloud の XML バックアップを使用して、1 つのサイトからクラウド製品にすべてのデータをインポートします。この方法は、クラウド サイトのすべての既存のデータを上書きするため、新しいクラウド サイトに移行する場合にのみ推奨されます。詳細情報

この方法が推奨される事例

✅ メリット⚠️ 制限事項
  • 新しいクラウド サイトへの移行に適しています
  • Jira Service Desk が移行されます
  • Portfolio for Jira が移行されます
  • すべてのデータを一度に移行できます


  • アプリ データは移行されません
  • 移行はクラウド サイトのすべての既存のデータ (ユーザーとグループを除く) を上書きします
  • ユーザーを別途インポートする必要がある場合があります
  • サポート対象セルフホスト型製品のバージョンを使用している必要があります
  • 移行対象のデータと対象外のデータを選択することはできません (例: 選択したプロジェクトのみ移行)
  • タイムアウト エラーを回避するため、添付ファイルを 2 ~ 5 GB のチャンクに分割する必要があります
  • この方法は一度に大量のデータを移行するため、ダウンタイムが長くなることがあります

Jira Cloud CSV インポート

CSV インポートを使用して、Jira Server または Cloud からクラウド サイトに課題をインポートできます。詳細情報

この方法が推奨される事例

  • 一部のプロジェクトのみをクラウドに移行したい場合
  • サーバー製品から既存のクラウド サイトに移行したい場合
  • 段階的に移行したい場合
  • 複数の Jira Cloud サイトをマージする必要がある場合
メリット⚠️ 制限事項
  • クラウド サイトの既存のデータを上書きしません
  • 移行する課題を選択できます
  • サーバー アプリケーションのインストールおよびセットアップ方法についての知識は不要です
  • 段階的に移行できます
  • Jira Service Desk を移行できます

もっとも単純な方法で、移行するデータ量ももっとも少なくなります。制限事項は以下のとおりです。

  • アプリ データは移行されません
  • ユーザーはインポートされません (オプションを参照)
  • プロジェクト全体ではなく課題のみをインポートします (CSV のインポート前にプロジェクトをクラウド製品で再作成およびセットアップする必要があります)
  • 課題の履歴 (例: 課題のトランジションや更新のタイムスタンプ) は保持されません。Jira Software のアジャイル レポートからは、バーンダウンやサイクル期間などの、グラフを正しく表示するために必要な課題の履歴データがなくなります
  • 課題ランクは保持されないので、Jira Software ボードの手動によるランク付けはすべて失われます
  • 既定では各スプレッドシートごとに 1,000 件の課題のみをエクスポートできます (回避策を確認)
  • 添付ファイルスプリント、およびバージョンをインポートするには、追加のステップの実行が必要となります
  • Jira 課題の [mentioned on] セクションにある Confluence ページへのリンクはインポートされません
  • 移行元と移行先で、グローバル レベルとプロジェクト レベルの構成が同じである必要があります

Jira Server での統合

サーバー インスタンスの統合または既存の Jira Cloud サイトとのマージが必要な場合、クラウド製品に移行する前に Jira Server でのサイトのマージ必要となる場合があります。ただし、選択した移行方法によってはこの手順をスキップできることがあります。たとえば、CSV で課題をインポートする場合や、Jira Cloud Migration Assistant を使用する場合は、クラウド製品に課題をインポートする前にサーバー インスタンスを統合する必要はありません。詳細情報

この方法が推奨される事例

  • 複数の Jira Cloud サイトをマージする必要がある場合
  • 複数の Jira Server サイトをマージする必要がある場合。
  • 特定のプロジェクトのみをクラウド サイト間でインポートしたい場合。
メリット⚠️ 制限事項
  • 段階的に移行できます
  • Jira Service Desk を移行できます
  • アプリおよびアプリ データは移行されません。つまり、再インストールが必要であり、移行元のクラウド サイトにインストールされたアプリのデータは失われます
  • ユーザーは移行されません (オプションを参照)
  • サーバー アプリケーションのインストールおよびセットアップ方法についての知識が必要です
  • 特に大規模なサイトの場合、サイトのマージが完了するまでには時間がかかります


Confluence の移行方法

実現したい内容に応じて、移行の際には以下の方法を複数使用することが必要となる可能性があります。

以下のフローチャートを使用して移行方法を素早く確認し、詳細に目を通して、推奨された方法が適しているかどうかをご確認ください。 

Confluence Cloud に移行するためのそれぞれの移行方法の使用タイミングを示すフロー ダイアグラム。


Confluence Cloud Migration Assistant

Confluence Cloud Migration Assistant はアトラシアンが構築および維持する無料のアプリで、Confluence Server または Data Center インスタンスにインストールできます。この移行アシスタントは、サーバー製品から Confluence Cloud に移行するためのもっとも簡単で信頼性の高い方法です。詳細情報

この方法が推奨される事例

  • サーバーまたは Data Center 製品から新しいクラウド サイトまたは既存のクラウド サイトに移行したい場合。

メリット⚠️ 制限事項
  • 移行を準備するために、アシスタントでアプリを評価できる
  • 移行するスペースを選択できます
  • ユーザーとグループのみの移行を選択できます
  • アプリをサーバー インスタンスに組み込んで、移行前に問題を特定できます
  • 使いやすいインターフェイスで、手順を追って移行をサポートします
  • アプリの評価機能が含まれます
  • 段階的に移行できます
  • バージョン 5.10 以上の Confluence Server がサポートされます
  • 移行のレポートが提供されます


Confluence Cloud のサイト インポート

Confluence Cloud のサイト インポートでは、サイト全体を別の Confluence Cloud サイトにインポートできます。詳細情報

この方法が推奨される事例

  • 1 つの Confluence Cloud サイトを新しいクラウド サイトに移行したい場合。

メリット⚠️ 制限事項
  • すべてのデータを一度に移行できます
  • アプリ データは移行されません
  • Jira がインストールされているクラウド サイトでは使用できません (この場合は Confluence Cloud のスペース インポートを使用してください)
  • 移行により、クラウド サイトのすべての既存の Confluence データが上書きされます
  • この方法は一度に大量のデータやユーザーを移行するため、ダウンタイムが長くなることがあります
  • バックアップ ファイルが 200 MB を超える場合、サイト インポートは失敗します (回避策を確認するか、サポートに問い合わせて上限を増やしてください)


Confluence Cloud のスペース インポート

各スペースで個別に XML エクスポートを生成し、それを移行先のクラウド サイトにインポートします。このプロセスでは、既存のスペースにインポートされたスペースが追加され、データの上書きは発生しません。詳細情報

この方法が推奨される事例

  • 複数の Confluence Cloud サイトをマージしたい場合。
  • Confluence Cloud Migration Assistant を使用できないエッジ ケースでは、サーバーまたは Data Center 製品からクラウド製品への移行でこの方法が推奨されることがあります。
メリット
⚠️ 制限事項
  • データを上書きせずに、既存の Confluence Cloud サイトとマージできます
  • 段階的に移行できます
  • Jira がインストールされているサイトで使用できます
  • アプリ データは移行されません
  • ユーザーは移行されません
  • サーバーまたは Data Center 製品からインポートする場合、バージョン 6.14 以上である必要があります


方法を選択する

移行方法にはそれぞれ長所と短所があります。移行元と移行先のサイトを事前に評価し、ニーズに合う最適な移行タイプを選択することにより、マイナスの影響を最小限に抑えられます。詳細については、Jira および Confluence の移行計画ガイドをご参照ください。

パートナーの利用を検討すべきタイミング

アトラシアンのソリューション パートナーは、お客様の チームの専門知識のレベル、移行の複雑さ 、タイムラインに応じて最小限の労力でクラウド製品に正常に移行できるように訓練されています。 

移行要件が複雑な場合や、アトラシアンのサポート チームが提供するガイダンスの実行に支援が必要な場合は、パートナーと作業に取り組むことをおすすめいたします。

次のような移行の場合にパートナーの利用をおすすめします。

  • このプロジェクトを支援する内部リソースが制限されている場合

  • ユーザー受け入れテスト、サーバーのアップグレード、ユーザーのトレーニングなどの、アトラシアン サポートのスコープを超えた取り組みへの支援が必要な場合

  • 移行プロジェクトの管理、計画、および実行に支援が必要な場合

  • 複雑な統合シナリオがある場合

  • 5 つ以上のビジネス クリティカルなアプリを移行する必要がある場合

  • 特定のセキュリティおよびコンプライアンス要件がある場合

  • 1,000 人以上のユーザーの移行が必要な場合

移行を支援するパートナーをお探しの場合はご連絡ください


詳細情報とサポート

移行をサポートする多数のチャネルをご用意しています。

最終更新日 2020 年 6 月 22 日

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