クラウドへの移行のためのアプリの監査

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descriptionサーバー製品からクラウド製品への移行の準備のためにアプリを監査する、戦略とベスト プラクティスの詳細をご確認ください。 

始める前に

このページには、アプリとアプリ データの監査、評価、移行のための戦略的プロセスが含まれています。次のリソースをご覧ください。

  • 2020 年 10 月 16 日のサーバー発表に関するすべての情報については、次のリソースを参照してください。


サーバーからクラウドへの移行のタイミングや方法の判断においては、アプリの監査を行い、アプリの移行戦略を組み立てることが重要です。 

事前に次のような基本的な質問について、答えを用意しておく必要があります。

  • 現在インストール済みのアプリは何か
  • アプリの使用目的と利用者
  • アプリが必須かどうか
  • クラウド製品で同様の機能や代替アプリが提供されているかどうか
  • サーバー製品とクラウド製品のコストの比較
  • サーバー ライセンスの販売の中止の発表は、アプリの移行スケジュールはどのように影響しますか? 

これらの質問への回答の準備は、移行の準備に役立つだけでなく、サーバー アプリを整理する機会にもなります。

この記事では、アプリの監査の質を高め、移行戦略を策定するために使用できるプラクティス、調査、およびツールについて説明します。また、アプリの使用率の確認方法、重要なアプリの判別方法、クラウドでは不要な可能性があるアプリの判断方法についても説明します。

評価の際には、カスタム アプリや連携についての考慮が必要になる場合もあることにご注意ください。ほとんどの場合、同じガイダンスを適用できます。 

アプリの監査

強力なアプリ移行計画は、現在のサーバー アプリと連携の全体像を把握することから始まります。これを行い、移行の際の活動指針を決定するには、監査が役立ちます。

次のことに時間をかけると、移行が成功しやすくなります。

  • 調査: 現在インストールされているアプリ、その使用者、およびそれらのコストを調べます。
  • 合理化: 使用されていない、またはクラウド製品では使用されなくなるアプリをクリーンアップします。
  • 予想: 移行後にクラウド製品で使用できるアプリや機能をユーザーに伝え、彼らが日常業務への影響を理解できるようにします。

以降のセクションでは、このようなトピックに取り組むにあたって推奨される手順について説明します。

1. 現在のアプリを確認する

現在サーバーにインストールされているアプリと、それらのコストを調べます。移行アシスタントの利用を最も速くて簡単な方法です。アシスタントをまだインストールされていない場合、管理者設定から手動でアプリを特定できます。

移行アシスタントを使用する

Confluence Cloud Migration Assistant または Jira Cloud Migration Assistant で、[Assess your apps] に移動します。

この機能を使用すると、現在サーバー上にインストールされているすべてのアプリが表示され、それらが有効にされているかどうか、およびクラウド製品にそのアプリのバージョンがあるかどうかを確認できます。

この一覧の CSV をダウンロードし、アプリの詳細情報 (例: 支払い額、社内での各アプリの使用状況など) を手動で記録できます。

管理設定を使用する

請求ページを確認してアプリの一覧を表示するか、サーバー製品で [設定] > [アプリの管理] に移動します。

何らかの理由によって移行アシスタントを使用してアプリを評価できないユーザーのために、手動でアプリを追跡できるアプリ監査テンプレートを作成しました。このテンプレートは、製品、アプリ名、現在の支払い内容、アプリが重要な機能を提供しているかどうかなどの記録に役立ちます。 

テンプレートを使用するには、コピーして必要に応じてカスタマイズします。


2. 使用されているアプリを調べる

次に、実際に使用されているアプリと使用されていないアプリを調べる必要があります。アプリがどのように使用されているかを確認する一般的な方法は次のとおりです。

一般的な方針

  • ステークホルダーのインタビューまたは調査を行います。アプリの使用者、使用目的、重複があるかどうかについて内部で確認します。
  • ユーザー マニフェストを確認します。一部のアプリでは、サーバー管理者がアクセスをプロビジョニングする必要があります。これにより、現在の使用状況について調査する必要があるユーザーのサブセットを簡単に決定できます。

Confluence の場合

  • Confluence Cloud Migration Assistant には、他のマクロ アプリの使用状況が自動的に表示されます。他のアプリ タイプの場合、使用状況を確認するために他の方法を使用する必要がある場合があります。

  • 移行アシスタントを使用できない場合、マクロ使用状況統計を手動で確認できます。 
  • 使用状況の追跡が可能なサードパーティ製アプリもあります。たとえば Macro usage アプリは、アプリがサイト全体のいずれかのスペースまたはページで使用されているかどうかをハイライト表示します。Better Content Archiving for Confluence アプリにも、使用状況の追跡とページのアーカイブ機能が含まれます。 

Jira の場合

  • Marketplace パートナー (旧アプリ ベンダー) の Botron が開発した "Power Admin" にアプリ使用状況監査ツールが含まれます。よろしければ利用をご検討ください。
  • Jira Cloud Migration Assistant には、サーバーにインストールされているアプリ、クラウド同等のものがあるかどうか、および各アプリのアプリ データの移行経路があるかどうかが自動的に表示されます。

3. クラウド製品で必要なアプリを判断する

現在使用しているアプリの一覧を用意し、それらの使用状況を把握したら、次は必須のアプリと不要かもしれないアプリを判別します。一般に、すべてのアプリが使用されているわけではなく、使用されているアプリもミッションクリティカルであるとは限らない場合があります。

アプリの使用頻度が高い場合であっても、移行をきっかけにアプリを整理するお客様も多くいらっしゃいます。たとえば、Jira で複雑になりすぎたワークフローなどを単純化することがあります。アプリ監査はサーバー管理者にとって、ユーザーに問題を認識してもらい、質問を受け、すべてを従来どおりにするか別の方法を再検討するかを決める機会を提供する、素晴らしいチャンスとなります。

場合によっては、サーバー アプリが提供する機能がクラウドでは不要になったり、アトラシアンのクラウド製品の機能としてすでに提供されていたりすることがあります。これが当てはまるかどうかを確認するには、まず必要な機能を調査します。アトラシアンのドキュメントアトラシアン コミュニティを調べることもおすすめします。

また、必要な機能が利用かどうかについてのご質問がある場合、私どもにお問い合わせください。

4. クラウド用のアプリとサーバー用のアプリを比較する

各アプリがクラウド製品用に同等の製品を提供しているかどうかの判断を必須のアプリから開始し、移行後も同じように使用できるかどうかを検討します。

比較の際に寄せられる一般的な質問をいくつか紹介します。

サーバー版とクラウド版のアプリが同じ機能を提供するかどうかは、どのように判断できますか?

まず、ご利用のサーバー アプリにクラウド用の同等バージョンがあるかどうかを確認してください。アトラシアン製品と同様、クラウド アプリではサーバー版とは機能が異なる場合があるので、必要な主要な機能がクラウド版にも備わっているかどうかを確認する必要があります。

Cloud Migration Assistants がサーバーにインストールされている場合は、アプリ評価機能を使用してすべて実行できます。移行アシスタントをダウンロードしてインストールする場合は、ここで手順を参照してください

また、各アプリの Marketplace の説明を注意深く確認したうえで、ご質問があればアプリ ベンダーに問い合わせることをおすすめします。

アプリをクラウド製品で利用できない場合はどうしたらよいですか?

必要なアプリがクラウド製品で提供されていない場合、次の確認をお試しください。

  • Marketplace パートナー (ベンダー) に問い合わせる: Marketplace パートナーに問い合わせ、クラウド版の準備に取り組んでいるかどうかを確認します。まもなくリリース予定の可能性もあり、その場合は、提供される機能やスケジュールを確認する必要があります。 
  • 別のアプリを調査する: Marketplace で同様のアプリが提供されているかどうか確認します。アトラシアン コミュニティで質問することもできます。
  • クラウド移行アシスタントを使用している場合、[Use alternative (代替アプリを使用)] を選択したアプリは、次の画面に Marketplace の代替アプリを自動的に表示します。これらは Atlassian によって推奨されておらず、機能の類似性に基づいて選択される点に注意してください。
  • アプリを移行しないと決める: アプリが必須でない、または使用されていない場合、移行しない選択をすることもできます。

サーバー版とクラウド版の価格はどのように比較できますか?

  1. 各アプリについて、Marketplace の説明の [Pricing] タブで、クラウド製品用の同等の製品があるかどうかを確認し、クラウド版のコストを計算できます。
  2. アプリにクラウド版がない場合は、別のアプリや価格情報を調べます。複数の候補が検討対象になる場合があることにご注意ください。
  3. アトラシアンのアプリ監査テンプレートにサーバー版とクラウド版のコストを記録して、価格を比較します。

必要な機能が備わっているかどうかを確認するためにクラウド製品でアプリをテストするにはどうすればよいですか?

テスト用のクラウド インスタンスでアプリの無料トライアルを開始することで、必要なアプリをクラウド製品でテストできます。 

テストには次のオプションがあります。

サーバー製品からクラウド製品への移行のテストについてご確認ください。 

5. 移行するアプリを決定する

監査と評価を完了すると、現在のアプリの状況と、アプリをクラウド製品に移行するための選択肢を把握できるようになります。次に、ステークホルダーと監査をレビューし、先に進むために必要なアクションを決定します。繰り返しになりますが、まずは必須のものとそうではないものを判別し、そこから優先順位付けを行うことをおすすめします。

以下の 2 つは、もっとも一般的に見受けられるアプリの移行戦略です。

選択的な移行

クラウド製品への移行は、アプリの管理戦略の不足や買収によって組織的に成長したサーバー インスタンスからアプリを削除してそれらを簡素化するチャンスになります。

このアプローチには、次の目的のためのこのガイドで説明されている監査プロセスの使用が含まれます。 

  1. クラウドで必要なサーバー アプリを調べる 
  2. 利用可能な移行パスを特定する 
  3. アプリ データをクラウド アプリに移行し、必要ないものは残す 
This method is best supported using the Jira and Confluence Cloud Migration Assistants, which currently automates the full app assessment process. Read Assess and migrate apps with the Cloud Migration Assistant for more information on using the app assessment feature.

白紙の状態から開始

アプリを監査せずにクラウドへの移行時にすべて削除し、移行後にクラウドで必要なアプリを追加することも可能です。サーバー インスタンスをクラウド製品では簡素化したい場合や、重要性の低いアプリがいくつかあるだけの場合は、この方法もご検討ください。 

6. アプリの移行戦略を決定する

移行するアプリや機能を決定したら、アプリの移行計画を策定する必要があります。アプリの移行について一般的に注意しておくべきことをいくつか紹介します。

  • アプリ データが、サーバー製品からクラウド製品への移行の際に自動的に含まれることはありません。一部のアプリにはアプリ データのエクスポートおよびインポート機能があります。アプリ開発者と協力するか、アプリのドキュメントを調べて、各アプリに最適な移行方法を判断することをおすすめします。
  • Atlassian は現在、アプリ移行をサポートしていないため、最適な移行方法の判断については Marketplace パートナーにご相談ください。
  • 移行の前に、サーバー製品でアプリを無効化したり、アンインストールしたりする必要はありません。移行の実施中にアプリが有効化されたままでも、移行は正常に行われます。

移行の計画には、移行ガイドをご活用ください。 

詳細情報とサポート

移行をサポートする多数のチャンネルをご用意しています。

最終更新日 2021 年 4 月 20 日

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