Confluence 7.10 アップグレード ノート
以下は、Confluence 7.10 にアップグレードする際の重要な注意事項です。このリリースの新機能と改善点の詳細については、「Confluence 7.10 リリース ノート」を参照してください。
このページの内容
アップグレード ノート
管理対象の Synchrony のメモリの追加
Synchrony に割り当てられるデフォルトの最大ヒープ サイズ (Xmx) が 1 GB から 2 GB に増加したため、Confluence で利用可能なメモリの量を増やす必要がある場合があります。このデフォルト値は synchrony.memory.max
システム プロパティを使用して変更できます。
XStream アップグレード
このリリースでは、Confluence にバンドルされている Xstream のバージョンをアップグレードしました。これはメジャー アップグレードのため、お客様側で開発しているカスタム アプリがある場合はそれに影響する可能性があります。
詳細については、「XStream 1.4 アップグレード」を参照してください。
リリース日の時点では一部の Marketplace アプリが Confluence 7.10 との互換性を持たない可能性があります。アップグレードでの問題を防ぐため、Confluence をテスト環境でアップグレードし、すべてのアプリが期待どおりに開始して動作するのを確認することをおすすめします。開始しないアプリが見つかった場合はアプリ ベンダーに支援を依頼してください。
PostgreSQL ドライバのアップグレード
Confluence にバンドルされる PostgreSQL ドライバを 42.2.6 から 42.2.16 にアップグレードしました。この変更による影響は予測されていません。詳細については「PostgreSQL JDBC driver changelog」をご確認ください。
クエリ パラメーターによるログインのサポートを終了
Confluence 7.10 以降では、os_username+os_password
クエリ パラメーターを使用したログインは拒否されます。
このメソッドを使っているカスタム連携をお持ちの場合、ベーシック認証に切り替えるか、パーソナル アクセス トークンなどのより安全なオプションを検討することをおすすめします。
連携の更新に時間が必要な場合は回避策として atlassian.allow.insecure.url.parameter.login
システム プロパティを true
に設定できます。
サポート終了のお知らせ
今回はサポート終了のお知らせはありません。
インフラストラクチャの変更
変更の詳細については、「Confluence 7.10 への準備」を参照してください。
既知の問題
- There is a known issue when running Confluence with MySQL 8.0.29 and later due to a change to the UTF8 alias in MySQL. We're working on a fix, but if you have Confluence 7.3 or later, you can change the character set and collation to UTF8MB4 to avoid this issue. See How to Fix the Collation and Character Set of a MySQL Database manually.
バンドルされたバージョンのドライバ (42.2.16) を使って Azure で PostgreSQL を実行しているときの既知の問題があります。回避策については CONFSERVER-60515 をご確認ください。
Confluence 6.3 以前からアップグレードする場合、スペース ディレクトリにスペースが表示されない既知の課題があります。これを修正するには、アップグレード後にサイトを再インデックスする 必要があります。
- 管理コンソールにアクセスできるユーザーを制御するために Apache を使用している場合、構成を更新する必要があります。アトラシアンが推奨する構成を「Confluence の管理インターフェイスへのアクセスの制御に Apache を使用する」でご確認ください。
- 読み取り専用モードで
<shared-home>/confluence.cfg.xml
への書き込みを試行するが、ファイルが共有ホーム ディレクトリに存在しない、既知の問題があります。この問題は、過去に Confluence 6.0 以前からアップグレードしたサイトに適用されます。「Confluence Data Center 6.10 にアップグレードしたあとに、access.mode を共有の confluence.cfg.xml ファイルに保存できなかった旨のエラーが表示される」をご確認ください。 - Confluence が依存するフォントの一部が古い Linux ディストリビューションで使用できない既知の問題があります。詳細については、「フォントの欠落により、Confluence の UI で CAPTCHA、マクロ、図のテキストが文字化けする」を参照してください。
アップグレード中に問題が発生し、解決できない場合、サポート チケットを作成してください。弊社のサポート エンジニアがお手伝いします。
アップグレード手順
本番環境でのアップグレードを行う前に、テスト環境で必ずアップグレードをテストするようにします。
Confluence を最新バージョンにアップグレードするには、次の手順を実行します。
- ] > [アップグレードを計画] に移動して、アップグレード先のバージョンを選択します。 > [一般設定アップグレード前の確認が実行されます。
- ] > [トラブルシューティングとサポート ツール > [一般設定] に移動して、ライセンスの有効性、アプリケーション サーバー、データベース セットアップなどを確認します。
- ご利用の Confluence バージョンが 2 バージョン以上古いものである場合、現在のバージョンと最新バージョンとの間のすべてのリリースのリリース ノートとアップグレード ガイドを確認します。
- インストール ディレクトリ、ホーム ディレクトリ、およびデータベースのバックアップを作成します。
- Confluence の最新バージョンをダウンロードします。
- 「アップグレード ガイド」の説明に従います。
アップグレード後の設定ファイルの更新
server.xml, web.xml
、setenv.bat
/setenv.sh
、confluenceinit.properties
などの設定ファイルの内容は定期的に変更されます。
アップグレード時には、以前のインストールのファイルで単純に上書きするのではなく、これらのファイルへの追加 (プロキシ設定、データソース、JVM パラメーターなど) を手動で再適用することをおすすめします。これを行わない場合、これまでの改善が失われてしまいます。