Confluence ホームおよびその他の重要なディレクトリ
Confluence インストール ディレクトリ
'Confluence インストールディレクトリ' は、Confluence がインストールされたディレクトリです。
インストールディレクトリ内の重要なファイル:
bin/setenv.bat
またはbin/setenv.sh
このファイルは CATALINA_OPTS のメモリやガベージ コレクション設定を編集し、システム プロパティを定義するために使用されます。confluence/WEB-INF/classes/confluence-init.properties
このファイルには Confluence ホーム ディレクトリの場所が含まれます。
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Confluence ホームディレクトリ
Confluence のホーム ディレクトリとは、Confluence がその構成情報、検索用インデックス、およびページの添付ファイルを保存するフォルダです。"ホーム ディレクトリ" の別名は "data ディレクトリ" です。Data Center では "ローカル ホーム ディレクトリ" とも呼ばれます。
Confluence ホーム ディレクトリを検索する
Confluence のホーム ディレクトリは、Confluence によってノード固有の設定とデータが保存される場所です。この場所は、Confluence インストール ディレクトリの confluence/WEB-INF/classes
ディレクトリにある confluence-init.properties
ファイル内にあります。
Confluence の稼働時に、ホーム ディレクトリの場所を確認するには、[管理] メニュー に移動して、[一般設定] > [システム情報] > [Confluence] の順に選択します。
共有ホーム ディレクトリ
共有ホーム ディレクトリは、Confluence をクラスター環境で実行するための共有設定とデータが保存される場所です。Confluence をインストールすると、Confluence ホーム ディレクトリに shared-home
というサブディレクトリが作成されます。クラスター化された設定に移行すると 、このディレクトリのコンテンツを別の共有ホーム ディレクトリ (すべてのノードからアクセス可能なもの) に移動することになります。
共有ホーム ディレクトリを見つける
クラスターで Confluence Data Center を使用している場合は、共有ホームがすべてのノードにアクセス可能な、明示的に定義された個別のディレクトリになります。共有ホーム ディレクトリは、confluence.cluster.home
プロパティの <local-home>/confluence.cfg.xml
ファイル内にあります。
非クラスター化環境を使用している場合、 共有ホームは <confluence-home>/shared-home/
の下にあります。
一部の設定手順は、クラスター環境と非クラスター環境の両方を対象とし、<shared-home>
が両方を表している場合があります。以下の表では、クラスター環境と非クラスター環境の両方のファイルとディレクトリの正確な場所を示します。
重要なファイルとディレクトリ
Confluence ホームディレクトリには、Confluence によって利用される構成データの一部が含まれています。このセクションは、Confluence ホームディレクトリにおけるファイルおよびディレクトリの目的を概説します。
ファイルまたはディレクトリ | クラスタ化 | 非クラスタ | 目的 |
---|---|---|---|
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| このファイルには、Confluence をスタートアップする際に必要となる、次のようなあらゆる情報が含まれています:
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| このディレクトリには、Confluence に保存されている各添付ファイルのあらゆるバージョンが含まれています。
Data Center では、このディレクトリは通常、共有ホーム ディレクトリにあります。 S3 オブジェクト ストレージが設定されている場合、このディレクトリは使用されません。 |
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| Confluence では、日次バックアップのアーカイブがこのディレクトリに保存されます。このディレクトリ内のバックアップ ファイルは、次のような形式になります:
Data Center では、このディレクトリは通常、共有ホーム ディレクトリにあります。 |
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| Confluence には一連のプラグインが同梱されます。bundled-plugins ディレクトリは、Confluence が起動時にバンドル プラグインを保存する場所です。このディレクトリは再起動時に必ずリフレッシュされるため、このディレクトリからプラグインを削除してもそのプラグインのアンインストールが行われるわけではありません。変更内容は、Confluence の次回の起動時に置き換えられます。 |
| N/A |
| これは、組み込みの H2 データベースを使用して Confluence を実行する設定にした場合に、データベースが保存される場所です。そのような場合、このディレクトリには全ての Confluence ランタイムデータが含まれます。MySQL 等の外部データベースを利用して実行するよう構成されているインストレーションは、このディレクトリを使用しません。 H2 データベースは Confluence を評価するために提供されており、本番用データベースとしてはサポートされていません。 |
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| Confluence インデックスは、コンテンツの検索や最近更新されたリストのためにアプリケーションによって頻繁に使用され、Confluence インスタンスを稼働するために不可欠です。このディレクトリのデータが失われたり、破損したりした場合、Confluence 内から完全インデックス再作成を実行することで復元できます。このプロセスは、Confluence のデータベースに保存されているデータの量によっては、かなりの時間を要する場合があります。 代替ディレクトリは confluence.cfg.xml の |
journal/ | <confluence-home>/journal/ | <confluence-home>/journal/ | エントリは、変更が生じる (コメント、いいね、新規ページなど) とジャーナルに追加されます。次に、ジャーナルエントリが処理され、インデックスに追加されます (約 5 秒ごと)。クラスター構成では、ジャーナルは各ノードでインデックスを同期して維持します。 |
logs/ |
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| Confluence のアプリケーションログはこのディレクトリに保存されます。 |
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| すべての Confluence プラグインはデータベースに保存されます。プラグイン JAR 内に含まれるクラスに素早くアクセスできるよう、Confluence は plugin-cache ディレクトリ内にそれらのプラグインをキャッシュします。このディレクトリは、プラグインがシステムからインストール / アンインストールされるたびに更新され、Confluence が再起動されるたびにデータベースから完全に取り込まれます。このディレクトリからプラグインを削除しても、それらのアンインストールが行われるわけではありません。 |
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| Confluence の保護されたデータ。 |
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| このファイルには、Confluence が秘密データを正常に保護および取得するために必要なすべての情報が含まれています。 |
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必要に応じて、別の一時ディレクトリの場所を指定できます。 |
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| 画像サムネイル用に一時ファイルを保存します。このディレクトリは、基本的にサムネイルキャッシュで、このディレクトリから削除されたファイルは、次に画像にアクセスしたときに再生成されます。 Data Center では、このディレクトリは通常、共有ホーム ディレクトリにあります。 |
restore/site/ |
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| Confluence では、管理コンソールで生成されたサイト バックアップがこのディレクトリに保存されます。詳細については、「サイトをバックアップする」を参照してください。 管理コンソールでサイトを復元する場合は、この場所からファイルをインポートすることもできます。 Data Center では、このディレクトリは通常、共有ホーム ディレクトリにあります。 |
restore/space/ |
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| Confluence では、管理コンソールで生成されたシングルスペースとマルチスペースのバックアップがこのディレクトリに保存されます。詳細については、「1 つまたは複数のスペースをバックアップする」を参照してください。 Confluence では、スペース ツールを使用して作成された XML バックアップもこのディレクトリに保存されます。詳細については、「コンテンツを Word、PDF、HTML、XML にエクスポートする」を参照してください。 管理コンソールでスペースを復元する場合は、この場所からファイルをインポートすることを選択できます。 Data Center では、このディレクトリは通常、共有ホーム ディレクトリにあります。 |
ホームディレクトリのロケーションの変更
Confluence は初回の起動時に confluence-init.properties
ファイルを読み、ホーム ディレクトリを探す場所を確認します。
ホーム ディレクトリの場所を変更するには、confluence-init.properties
ファイルで confluence.home
プロパティを次のように編集します。
- Windows
Windows では、パスC:\confluence\data
は次のように表記されます。confluence.home=C:/confluence/data
すべてのバックスラッシュ (\) がフォワードスラッシュ (/) として表記されることにご注意ください。 - Linux
Linux ベースのシステムでは、プロパティは通常のディレクトリ構文によって定義されます。confluence.home=/var/confluence/
シンボリックリンク
Confluence ホーム ディレクトリ内にシンボリック リンクを配置することはできません。ユーザーは絶対パスを定義する必要があります。ディスク スペースに問題がある場合、confluence.home
ディレクトリ全体を十分なスペースがあるディスク パーティションに配置します。生成されたファイル(エクスポートなど) の絶対パスは、URL 構築時に confluence.home
ディレクトリの絶対パスと比較されます。サブディレクトリが別のパスを持つ場合、URL は誤りと見なされ、"ページが見つかりません" というエラー メッセージが表示される場合があります。これらは、ディレクトリ トラバーサル攻撃を防止するための対策です。
Confluence 設定の修正
ホーム ディレクトリ内の Confluence 設定ファイル confluence-cfg.xml
には、Confluence ホームの元の場所への参照が含まれている場合があります。このファイルを編集してこれらの参照を更新し、新しい場所をポイントするようにする必要があります。このファイルの次の 2 つのプロパティを変更する必要があります。
daily.backup.dir
: バックアップを他の場所に配置するように構成していない場合hibernate.connection.url
: 組み込みの HSQL データベースを使用している場合
データベース
ページ コンテンツを含むその他のすべてのデータがデータベースに保持されます。Confluence をトライアルとしてインストールした場合、データベースでは Confluence ホーム ディレクトリの database/
の下にファイルが保存されます。それ以外の場合、接続しているデータベース管理システムによって残りのデータの保存先と方法が決定されます。
一時ディレクトリ (インストール ディレクトリ)
インストール ディレクトリの一時ディレクトリは、CATALINA_TMPDIR
によって設定され、Java ランタイムの一時ディレクトリとは異なります。ただし、java.io.tempDir
のデフォルトは CATALINA_TMPDIR
です。一時ディレクトリの場所は次の手順で変更できます。
1. 一時ディレクトリを作成します。
最適なパフォーマンスを達成するためには、ディレクトリをローカル ディスク上に配置し、十分な空き容量を確保し、Confluence プロセスを開始するユーザーに必要な権限をすべて付与する必要があります。
tmpdir
を移動する先の新しいディレクトリを作成します。- Confluence プロセスを実行するユーザーにこのディレクトリへのフル アクセス権を付与します。アクセス権限は次のコマンドで付与できます。
$ chown -R confluence <new-tmpdir-path>
$ chmod -R u=rwx,go-rwx <new-tmpdir-path>
2. setenv.sh
ファイルをカスタマイズします。
<CONFLUENCE_INSTALLATION_DIR>/bin/setenv.sh
ファイルを編集して、java.io.tmpdir
のパスをカスタマイズします。JVM_SUPPORT_RECOMMENDED_ARGS
の下に次の行を追加するか、次の行のように変更します。
CATALINA_TMPDIR='/your/custom/path/here'
CATALINA_TMPDIR
行がすでにある場合は、新しい行を追加するのではなく、その行を変更してください。
3. Confluence を再起動します。
- Confluence を再起動して変更を適用し、新しい
tmpdir
を使用します。 - Data Center クラスターを実行している場合は、ノードを 1 つずつローリング リスタートします。