Jira Temporary Directory Cleaner
Jira 9.5 リリースより、インスタンスの容量不足の問題を解決する機能である Jira Temporary Directory Cleaner を導入します。
詳細は、次のチケットを参照してください。 JRASERVER-46006 - Getting issue details... STATUS
この機能の役割
Jira で、起動時に一時ディレクトリを自動的に消去します。
この機能を有効にする方法
Jira 9.5 では、この機能はデフォルトでは無効になっています。2023 年前半には有効にする予定です。
自動の Temporary Directory Cleaner を有効にするには、tmpdir.clean.on.startup プロパティを true に設定します。これを行うには、setenv.sh スクリプトに以下の新しい引数を追加します。-Dtmpdir.clean.on.startup=true
機能の仕組み
Jira は、java.io.tmpdir プロパティで定義されたディレクトリをクリーンアップします。
安全上の理由のため、Jira は、一時ディレクトリが次のいずれかのサブディレクトリである場合にのみ、対象のディレクトリからのファイルの削除を試みます。
Jira ホーム
Catalina Base (
catalina.baseプロパティで定義)Catalina Home (
catalina.homeプロパティで定義)
この機能は、java.io.tmpdir プロパティで定義された Jira の一時ディレクトリに一時ファイルが保存されている場合に Jira Service Management に影響します。
デバッグ ロギングを有効にできる新しいクラス
この機能のすべてのログはcom.atlassian.jira.startup.TemporaryDirectoryCleanerからのものです。
| ログ | 説明 |
|---|---|
情報 "The temporary directory cleaner is disabled. It can be enabled by setting the system property 'tmpdir.clean.on.startup' to true" | クリーナーはオフになっています 。 |
情報 "Cleaning the temporary directory located at {}" | クリーナーは一時ファイルの削除を開始しようとしています。 |
情報 "Finished cleaning the temporary directory." | クリーナーは一時ファイルの削除を完了しました。 |
警告 "Finished cleaning the temporary directory, but couldn't remove the following files:\n{}" | 一部のファイルを削除できませんでした。この場合、これらのファイルのパスがログ ファイルに記録されます。ただし、記録されるのは 20 件だけです。それ以上ある場合は、その旨のメッセージが表示されます。 |
警告 ”The temporary directory [{}] does not exist. Skipping cleaning.” | クリーナーは有効ですが、一時ディレクトリが存在しません。 これによってクリーナーが失敗することはありませんが、ファイルは削除されません。 |
警告 "The temporary directory [{}] should be located in the Jira Home directory [{}] or in one of directories defined by '{}' or '{}' properties. Skipping cleaning." | 機能は有効になっていますが、一時ディレクトリが これを修正するには、一時ディレクトリの場所を変更してください。 |
エラー "Failed to clean the temporary directory located at {}" | クリーニング中に例外が発生しました。 スタックトレースは記録されます。 |
