Confluence 9.4 アップグレード ノート
以下は、Confluence 9.4 にアップグレードする際の重要な注意事項です。このリリースの新機能と改善点の詳細については、「Confluence 9.4 リリース ノート」を参照してください。
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アップグレード ノート
アプリ署名による安全なアプリ インストール
アプリのセキュリティを向上させるために、アプリのインストールを署名済みアプリのみに制限する新機能を導入します。これは次の場面で役立ちます。
- アプリが Atlassian Marketplace からのものか、あるいは信頼できるパートナーが手動でアップロードしたものであることを確認する
- 悪意のある攻撃者が有害なアプリをアップロードするのを防ぐ
アプリ署名は新規アプリのインストールのみに影響し、すでにインストール済みのアプリはそのままです。
この機能は 2025 年半ばまでに Data Center 製品全体に段階的にロール アウトされます。詳細については、こちらのコミュニティ投稿をご確認ください。
このリリースでは、アプリ署名は既定で無効になっています。猶予期間は、Universal Plugin Manager (UPM) の次の機能リリースまで継続し、その後はアプリ署名が既定で有効になります。
この猶予期間を利用して、ご利用のプロセスの適合性をご確認いただくことをおすすめします。必要な手順は、アプリを Marketplace からインストールするか、カスタム アプリを構築するかによって異なります。
アプリ署名を有効にして、Marketplace からインストールする
猶予期間中は、任意のタイミングでアプリ署名を有効化できます。手順は次のとおりです。
- アプリ署名を有効化します。詳細については、「UPM アプリ署名チェックを設定する」をご確認ください。
- アトラシアン認証局 (CA) をダウンロードしてインストールします。詳細については、「アトラシアンの証明書バンドルを更新する」を参照してください。
- 以上で完了です。Marketplace から安全にアプリをインストールしていただけます。
カスタム アプリのインストール
カスタム アプリのビルドを使用する場合は、次の手順でご自身のアプリに署名してそれらを保護できます。
- アプリ署名を有効化します。詳細については、「UPM アプリ署名チェックを設定する」をご確認ください。
- 「OpenSSL を使ってアプリ署名と検証証明書を生成する」の説明に従って、アプリ署名と検証証明書を入手します。
- 「Updating Atlassian Certificate Bundles」の説明に従って、新しい証明書をトラスト ストアに配置します。
- 署名したアプリをインストールします。
アプリ署名機能を使用せずに、ファイル システム経由でアプリをインストールすることもできます。
問題が発生した場合は、「アプリ署名のトラブルシューティング」をご確認ください。
送信メール用に OAuth 2.0 を設定
セキュリティを強化するため、また Microsoft による Exchange Online でのベーシック認証の廃止に合わせるために、Confluence では送信メール (SMTP) 用に OAuth 2.0 がサポートされるようになりました。この更新により、管理者はシステム管理画面から直接 OAuth 2.0 プロファイルを使用した認証が行えます。詳細なステップについては、「送信メール用サーバーを設定する」をご確認ください。
アプリケーション トンネルがバンドルされました
アプリケーション トンネルが Confluence Data Center にバンドルされるようになりましたこれを Atlassian Marketplace から別途インストールする必要はありません。[管理] > [アプリケーション トンネル] にあらかじめインストールされています。
本番環境を複製して Confluence をアップグレードするためのステージング環境を作成し、Confluence と他の Atlassian Cloud アプリの間にアプリケーション トンネルを設定している場合は、ステージング環境からこれらのトンネルを削除して、ステージング環境と本番環境で接続に同じトンネルが使用されないようにする必要があります。
サポート対象プラットフォームの変更
このバージョンではプラットフォームの変更はありません。サポートされているプラットフォームの完全なリストについては、こちらをご確認ください。
サポート終了のお知らせ
今回は事前発表はありません。
これらの告知の詳細については、「Confluence のサポート終了のお知らせ」を参照してください。
インフラストラクチャの変更
変更の詳細については、「Confluence 9.4 への準備」を参照してください。
既知の問題
9.1.x にアップグレードした後のネットワーク インターフェイスの解決に関する問題
Windows OS 用の JDK/JRE21 では、ネットワーク インターフェイスの命名アルゴリズムが変更されました。その結果、Windows インスタンスで Confluence 9.1.0 以降のバージョンにアップグレードした後、Confluence または Confluence によって管理される Synchrony が起動しなくなる可能性があります。
問題を解決する方法については、KB 記事「一致するネットワーク インターフェイスが見つからないために Confluence Data Center が起動しない」を参照してください。問題解決の進捗を追跡するには、CONFSERVER-99116 を参照してください。
その他の既知の問題
- 特定のデータベース バージョンで Confluence をアップグレードする場合、いくつかの既知の問題があります。Confluence 7.10 以前からアップグレードする場合は、「Confluence 7.11 アップグレード ノート」を参照してください。
- Confluence 6.3 以前からアップグレードする場合、スペース ディレクトリにスペースが表示されない既知の課題があります。これを修正するには、アップグレード後にサイトを再インデックスする 必要があります。
- 管理コンソールにアクセスできるユーザーを制御するために Apache を使用している場合、構成を更新する必要があります。アトラシアンが推奨する構成を「Confluence の管理インターフェイスへのアクセスの制御に Apache を使用する」でご確認ください。
- 読み取り専用モードで
<shared-home>/confluence.cfg.xml
への書き込みを試行するが、ファイルが共有ホーム ディレクトリに存在しない、既知の問題があります。この問題は、過去に Confluence 6.0 以前からアップグレードしたサイトに適用されます。「Confluence Data Center 6.10 にアップグレードしたあとに、access.mode を共有の confluence.cfg.xml ファイルに保存できなかった旨のエラーが表示される」をご確認ください。 - Confluence が依存するフォントの一部が、古い Linux ディストリビューションで利用できない既知の問題があります。「フォントの欠落により、Confluence の UI で CAPTCHA、マクロ、図のテキストが文字化けする」をご参照ください。
- Confluence 8.8.0 と 8.8.1 には、以前のバージョンからアップグレードするとカスタム レイアウト デコレーターを使用しているインスタンスのログイン ページがレンダリングされないという既知の問題があります。デコレーターでは Confluence 8.8 (およびそれ以降) に含まれなくなったリソース
'./langmacro.vm'
を使用している可能性があります。詳細については、「アップグレード後に次のエラーが発生する - ResourceNotFoundException: リソース '/langmacro.vm' が見つかりません」をご確認ください。
アップグレード中に問題が発生し、解決できない場合、サポート チケットを作成してください。弊社のサポート エンジニアがお手伝いします。
アップグレード手順
本番環境でのアップグレードを行う前に、テスト環境で必ずアップグレードをテストするようにします。
Confluence を最新バージョンにアップグレードするには、次の手順を実行します。
管理メニュー
で [アプリの管理] > [Confluence の更新の確認] の順に選択し、ユーザーがインストールしたアプリと対象のアプリケーション バージョンとの互換性をご確認ください。- 管理メニュー > [アップグレードを計画] の順に選択し、アップグレード先のバージョンを選択します。これによってアップグレード前の確認が実行されます。 で [一般設定]
- 管理メニュー > [トラブルシューティングとサポート ツール] の順に選択して、ライセンスの有効性、アプリケーション サーバー、データベース セットアップなどを確認します。 で [一般設定]
- ご利用の Confluence バージョンが 2 バージョン以上古いものである場合、 現在のバージョンと最新バージョンとの間のすべてのリリースの リリース ノートとアップグレード ガイドを確認します。
- インストール ディレクトリ、ホーム ディレクトリ、データベースをバックアップします。
- Confluence の最新バージョンをダウンロードします。
- 「アップグレード ガイド」の説明に従います。
アップグレード後の設定ファイルの更新
server.xml, web.xml
、setenv.bat
/setenv.sh,
、confluence-init.properties
などの設定ファイルの内容は定期的に変更されます。
アップグレード時には、以前のインストールのファイルで単純に上書きするのではなく、これらのファイルへの追加 (プロキシ設定、データソース、JVM パラメーターなど) を手動で再適用することをお勧めします。これを行わない場合は、これまでの改善が失われます。