Confluence 8.6 アップグレード ノート
以下は、Confluence 8.6 にアップグレードする際の重要な注意事項です。このリリースの新機能と改善点の詳細については、「Confluence 8.6 リリース ノート」を参照してください。
アップグレード ノート
サーバー ライセンスのサポート終了
Confluence 8.6.0 は、Data Center のみのリリースとなり、サーバー ライセンスはサポートされません。Atlassian Server のサポート終了に伴い、Confluence 8.6 にアップグレードする前に、有効な Data Center ライセンスを持っていることを確認する必要があります。
製品内のライセンスを更新するには、次の手順を実行します。
[管理 ] > [一般設定] > [ライセンス詳細] に移動します。
[ライセンスの更新] に、Data Center ライセンス キーを入力します。
[保存] を選択します。
Confluence 8.5.x 長期サポート リリースは、2024 年 2 月 15 日まで、サーバー ライセンスを引き続きサポートします。アップグレードのオプションをご確認ください。
権限の迅速化サービスが既定で有効化
Confluence 8.6 では、権限の迅速化サービスが既定で有効となります。タスク レポート マクロやページ インデックス マクロを読み込む際、またはユーザーの初回ログイン時のダッシュボードを表示する際など、Confluence が多数のページで権限を確認する必要がある場合に、このサービスによって読み込み時間が短縮されます。これは、大規模なデータ セットとユーザーを抱える企業にとってのメリットとなります。
本来、Confluence 7.16 では、権限の迅速化サービスが既定で無効化された状態で出荷されていました。
新しい絵文字の監査ログ
Confluence 8.4 では、ユーザーが自分だけの絵文字 (カスタム絵文字とも呼ばれます) をアップロードできるようになりました。さらに、システム管理者がインスタンスの絵文字に関するアクティビティを簡単に検索および追跡できるように、次のイベントに対して監査ログを追加しました。
カスタム絵文字のアップロードの有効化
ユーザーによるカスタム絵文字のアップロードの無効化
アップロードされたカスタム絵文字
ユーザーが削除したカスタム絵文字
管理者が削除したカスタム絵文字
これらの監査ログや、その他の監査ログに関する詳細は、「Confluence の監査ログ イベント」を参照してください。
Jira 課題マクロの合計数表示に関する変更
すべての課題数を表示するように設定された Jira 課題マクロを多数持っているページを編集する場合、読み込み時間の短縮が期待できます。Jira 課題マクロを微調整して、エディターに最初に追加されたときと公開時に数をキャッシュするようにしました。これにより、Jira と Confluence の間で行われる呼び出しの数が減少します。
キャッシュをクリアしてエディター内で最新の数を確認するには、ページを公開してからエディターに戻ります。表示モードでページを更新すると、キャッシュされたコンテンツもクリアされます。
この修正は、Confluence 7.19.15 の長期サポートリリースにバックポートされる予定です。このバグの詳細についてご確認ください。
サポート対象プラットフォームの変更
PostgreSQL 15 のサポートを追加
サポート終了のお知らせ
サポート終了の事前発表はありません。
インフラストラクチャの変更
変更の詳細については、「Confluence 8.6 への準備」を参照してください。
既知の問題
- 特定のデータベース バージョンで Confluence をアップグレードする際に、複数の既知の問題があります。Confluence 7.10 以前からアップグレードする場合は「Confluence 7.11 アップグレード ノート」をご参照ください。
- Confluence 6.3 以前からアップグレードする場合、スペース ディレクトリにスペースが表示されない既知の課題があります。これを修正するには、アップグレード後にサイトを再インデックスする 必要があります。
- 管理コンソールにアクセスできるユーザーを制御するために Apache を使用している場合、構成を更新する必要があります。アトラシアンが推奨する構成を「Confluence の管理インターフェイスへのアクセスの制御に Apache を使用する」でご確認ください。
- 読み取り専用モードで
<shared-home>/confluence.cfg.xml
への書き込みを試行するが、ファイルが共有ホーム ディレクトリに存在しない、既知の問題があります。この問題は、過去に Confluence 6.0 以前からアップグレードしたサイトに適用されます。「Confluence Data Center 6.10 にアップグレードしたあとに、access.mode を共有の confluence.cfg.xml ファイルに保存できなかった旨のエラーが表示される」をご確認ください。 - Confluence が依存するフォントの一部が、古い Linux ディストリビューションで利用できない既知の問題があります。「フォントの欠落により、Confluence の UI で CAPTCHA、マクロ、図のテキストが文字化けする」をご参照ください。
アップグレード中に問題が発生し、解決できない場合、サポート チケットを作成してください。弊社のサポート エンジニアがお手伝いします。
アップグレード手順
本番環境でのアップグレードを行う前に、テスト環境で必ずアップグレードをテストするようにします。
Confluence を最新バージョンにアップグレードするには、次の手順を実行します。
- [管理] > [一般設定] > [アップグレードを計画] に移動し、アップグレード先のバージョンを選択します。アップグレード前の確認が実行されます。
- [管理] > [一般設定] > [トラブルシューティングとサポート ツール] に移動して、ライセンスの有効性、アプリ サーバー、データベースのセットアップなどを確認します。
- ご利用の Confluence バージョンが 2 バージョン以上古いものである場合、 現在のバージョンと最新バージョンとの間のすべてのリリースの リリース ノートとアップグレード ガイドを確認します。
- インストール ディレクトリ、ホーム ディレクトリ、データベースをバックアップします。
- Confluence の最新バージョンをダウンロードします。
- 「アップグレード ガイド」の説明に従います。
アップグレード後の設定ファイルの更新
server.xml, web.xml
、setenv.bat
/setenv.sh,
、confluence-init.properties
などの設定ファイルの内容は定期的に変更されます。
アップグレード時には、以前のインストールのファイルで単純に上書きするのではなく、これらのファイルへの追加 (プロキシ設定、データソース、JVM パラメーターなど) を手動で再適用することをお勧めします。これを行わない場合は、これまでの改善が失われます。