Confluence 8.1 アップグレード ノート
以下は、Confluence 8.1 にアップグレードする際の重要な注意事項です。このリリースの新機能と改善点の詳細については、「Confluence 8.1 リリース ノート」を参照してください。
アップグレード ノート
ブログ表示の変更
Confluence 8.1.3 以降で利用可能
ブログ エクスペリエンスをパーソナライズするために、Confluence のブログには、ブラウザーやシステムの既定のタイム ゾーンではなく、ユーザーのタイム ゾーンが反映されるようになりました。この変更は、ブログのブレッドクラム、ページ ツリー、および新たに作成されたブログの URL に影響します。
- ブログのブレッドクラムには、ユーザーのタイム ゾーンに基づいてページの作成年月日が記載されます。
- ブログは、ユーザーのタイム ゾーンに基づいて、ページ ツリー (サイドバー) に正しい年月で分類されます。
- 新たに作成されたブログ投稿には、
display/SPACEKEY/2023/02/28
のような時間ベースの URL ではなく、/pages/viewpage.action?pageId=953065
のような安定した URL が使用されます。
この変更を利用するには、ユーザーが各自のタイム ゾーンを確認して設定する必要があります。
この変更は、Confluence 8.2 からバックポートされています。
添付ファイル データの移行
Confluence 8.1 の起動時に、添付ファイル データを新しい堅牢なフォルダー構造に移行することになります。この変更により、ページ移動のパフォーマンスが向上し、ページ移動に失敗しても画像が壊れたり「消失」したりすることがなくなります。また、ページ移動に失敗したときに壊れたり消失したりした添付ファイルを復元できる見込みもあります。
この移行タスクがバックグラウンドで実行されている間、Confluence は正常に動作します。添付ファイルを S3 オブジェクト ストレージに移行する場合は、まずこの移行タスクが完了するまで待つ必要があります。
この変更によりストレージの消費量が増える可能性があるため、アップグレードする前にバックアップ ソリューションを確認してください。たとえば、バックアップ ツールで、新しい v4
フォルダー構造に移行された添付ファイルを新しいデータとして読み取ると、重複が発生することになります。
移行タスクと新しいフォルダー構造の詳細については、「ファイル システムの階層型添付ファイル ストレージ」を参照してください。
ページ ツリーを移動するときのユーザー エクスペリエンスの改善
ページの移動について言えば、大量のページ移動時に、ページ移動が実際には 3 分を過ぎて完了した場合でも、誤解を招くような 3 分のタイムアウト警告が表示されていた問題が排除されています。現在は、読み込み中のアイコンと操作が開始されてからの経過秒数が代わりに表示され、ページ移動が正常に完了するまで続きます。問題は適切に解決されています。
メール アプリ用の OAuth 2.0 のサポートの拡張
にアップデート
Microsoft が 2022 年 12 月 31 日での Exchange Online の基本認証のサポート終了を発表したことを受け、次のメール サーバー プラグイン用の OAuth 2.0 のサポートが拡張されています。
Confluence Mail Archiving (IMAP)
Confluence Email to Page (POP3 のみ)
Confluence Reply to Email (POP3 のみ)
Confluence で Microsoft Office Exchange を使用している場合は、新しい送信リンクを設定してから、スペース ツールでメール アカウントの認証方式を OAuth 2.0 に更新する必要があります。
スクリーンショット: 認証ドロップダウン メニュー付きのメール アカウント設定
このプロパティは、Confluence 7.17 以降 (Confluence 7.19長期サポート バージョンを含む) にバックポートされています。
アトラシアンでは、今後 Confluence メール ゲートウェイ アプリに対する OAuth 2.0 サポートを提供できるように引き続き取り組んでいます。
サポート対象プラットフォームの変更
Amazon S3 オブジェクト ストレージのサポート
添付ファイルを S3 オブジェクト ストレージに保存できるようになりました。これは、大規模なデータや継続的に増大しているデータを効率的にスケーリングする必要があるエンタープライズ企業に推奨されます。S3 オブジェクト ストレージを設定するには、v4
のファイル システムの階層型添付ファイル ストレージの使用が前提条件となります。
その他の要件については、「サポート対象プラットフォーム」を参照してください。
サポート終了のお知らせ
サポート終了の事前発表はありません。
インフラストラクチャの変更
変更の詳細については、「Confluence 8.1 への準備」を参照してください。
既知の問題
- Microsoft SQL Server での Confluence のアップグレードが「invalid column name (無効な列名)」エラーで失敗するという既知の問題があります。回避策については、CONFSERVER-66547 を参照してください。
- 特定のデータベース バージョンで Confluence をアップグレードする際に、複数の既知の問題があります。Confluence 7.10 以前からアップグレードする場合は「Confluence 7.11 アップグレード ノート」をご参照ください。
- Confluence 6.3 以前からアップグレードする場合、スペース ディレクトリにスペースが表示されない既知の課題があります。これを修正するには、アップグレード後にサイトを再インデックスする 必要があります。
- 管理コンソールにアクセスできるユーザーを制御するために Apache を使用している場合、構成を更新する必要があります。アトラシアンが推奨する構成を「Confluence の管理インターフェイスへのアクセスの制御に Apache を使用する」でご確認ください。
- 読み取り専用モードで
<shared-home>/confluence.cfg.xml
への書き込みを試行するが、ファイルが共有ホーム ディレクトリに存在しない、既知の問題があります。この問題は、過去に Confluence 6.0 以前からアップグレードしたサイトに適用されます。「Confluence Data Center 6.10 にアップグレードしたあとに、access.mode を共有の confluence.cfg.xml ファイルに保存できなかった旨のエラーが表示される」をご確認ください。 - Confluence が依存するフォントの一部が、古い Linux ディストリビューションで利用できない既知の問題があります。「フォントの欠落により、Confluence の UI で CAPTCHA、マクロ、図のテキストが文字化けする」をご参照ください。
アップグレード中に問題が発生し、解決できない場合、サポート チケットを作成してください。弊社のサポート エンジニアがお手伝いします。
アップグレード手順
本番環境でのアップグレードを行う前に、テスト環境で必ずアップグレードをテストするようにします。
Confluence を最新バージョンにアップグレードするには、次の手順を実行します。
- [管理 ] メニューから [一般設定] > [アップグレードを計画] の順に移動して、アップグレードしたいバージョンを選択します。これによって、アップグレード前の確認が実行されます。
- [管理 ] メニュー > [一般設定] > [トラブルシューティングとサポート ツール] の順に移動して、ライセンスの有効性、アプリ サーバー、データベースのセットアップなどを確認します。
- ご利用の Confluence バージョンが 2 バージョン以上古いものである場合、 現在のバージョンと最新バージョンとの間のすべてのリリースの リリース ノートとアップグレード ガイドを確認します。
- インストール ディレクトリ、ホーム ディレクトリ、データベースをバックアップします。
- Confluence の最新バージョンをダウンロードします。
- 「アップグレード ガイド」の説明に従います。
アップグレード後の設定ファイルの更新
server.xml, web.xml
、setenv.bat
/setenv.sh,
、confluence-init.properties
などの設定ファイルの内容は定期的に変更されます。
アップグレード時には、以前のインストールのファイルで単純に上書きするのではなく、これらのファイルへの追加 (プロキシ設定、データソース、JVM パラメーターなど) を手動で再適用することをお勧めします。これを行わない場合は、これまでの改善が失われます。