Data Center のトラブルシューティング

このページでは、Confluence の Data Center インストールのトラブルシューティングについて説明します。

Confluence の非クラスタ インストールでクラスタ パニック メッセージが表示されてことがある場合、ナレッジ ベース記事「'データベースは現在のクラスタの構成要素ではないインスタンスによって更新されています' というエラーメッセージ」を参照してください。

(warning) クラスタでさまざまな問題が発生する可能性があるため、クラスタ ノードのクロックが逸脱していないことを確認する必要があります。

症状

Confluence Data Center の潜在的な問題とその有力な解決策を以下にリストします。 

問題

可能性がある解決策

スタンドアロンの Database is being updated by an instance which is not part of the current cluster エラー

'データベースは現在のクラスタの構成要素ではないインスタンスによって更新されています' というエラーメッセージ

クラスタの Database is being updated by an instance which is not part of the current cluster エラー

マルチキャストルートの追加ファイアウォールの確認複数のデプロイメントに起因するクラスターパニック

IPv6 アドレスを使用している場合の、起動時の Cannot assign requested address

IPv4 優先

ログのエラー: The interface is not suitable for multicast communication

マルチキャスト インターフェースの変更マルチキャスト ルートの追加

マルチキャストが送信されたが、受信されない

ファイアウォールの確認中間ルーターの確認マルチキャスト TTL の増加

あるノードでライセンスを更新すると、一部のノードでアプリがライセンス認証されない。Universal Plugin Manager でアプリを無効化し、再度有効化します。
アプリのアップデート後、一部のノードの UI でボタンやアイコンの代わりに文字列が表示される。 影響を受けたノードを再起動します。
Hazelcast CANNOT start on this node. No matching network interface found.
Hazelcast がこのノードを起動できない。一致するネットワーク インターフェースが見つからない」KB 記事を参照してください。

Windows ではクラスター化された Confluence をインストールすることも起動することもできず、次の 2 つのエラーがログに表示されます。

Address already in use: Cannot bind

Starting the MulticastService failed

これは、すでに使用されているポート 54327 を dns.exe が取得できるためです。

次の 2 つのコマンドを実行して、dns.exe で使用するポート範囲から 54327 ポートを除外します。

dnscmd /Config /SocketPoolExcludedPortRanges 54327-54327
net stop dns && net start dns

ここに取り上げられていない問題

サポートにお問い合わせください。

マルチキャスト

  • どのマルチキャスト アドレスか

Confluence によって使用されるマルチキャスト アドレスやポートは、[クラスタ構成] ページまたは Confluence ホーム ディレクトリの confluence.cfg.xml で見つけることができます。

  • マルチキャスト アドレス生成。

Confluence はハッシュ生成アルゴリズムを使用してセットアップ中に入力された名前を取得し、それがその後設定ファイルに格納されているマルチキャスト アドレスになります。このように、初期設定が完了すると、Confluence はアドレスを使用します。これは、必要に応じて、ユーザーが実際に名前を変更することなくアドレスを変更できるようにするためです。結果として、設定ファイルで指定された同じマルチキャスト アドレスを使用する追加のノードはクラスタ ノードに参加することができます。

各ノードは confluence.cfg.xml ファイルで設定されたマルチキャスト アドレスを持ちます。

name="confluence.cluster.address">xxx.xx.xxx.xxx</property>

Confluence で名前をハッシュすることによって生成されたアドレスをユーザーが変更すると、警告メッセージが表示されます。このメッセージを除去する唯一の方法は、クラスター名と一致するアドレスに戻すことです。この警告メッセージの目的は、アドレスが変更されたことをユーザーに知らせることです。ハッシュされた名前ではなくなっているため、ノードはその名前を使用してクラスターに参加できません。正しいアドレスを指定することも必要です。

インターフェイスを IP アドレスへマッピング

インターフェイス名が正しくマッピングかどうかを確認するには、以下のツールを使用できます。IP アドレスに対するインターフェイス名のマッピングが表示されます。

C:\>java -jar list-interfaces.jar
interfaces.size() = 4
networkInterface[0] = name:lo (MS TCP Loopback interface) index: 1 addresses:
/127.0.0.1;

networkInterface[1] = name:eth0 (VMware Virtual Ethernet Adapter for VMnet8) index: 2 addresses:
/192.168.133.1;

networkInterface[2] = name:eth1 (VMware Virtual Ethernet Adapter for VMnet1) index: 3 addresses:
/192.168.68.1;

networkInterface[3] = name:eth2 (Broadcom NetXtreme 57xx Gigabit Controller - Packet Scheduler Miniport) index: 4 addresses:
/192.168.0.101;

デバッグツール

以下は、マルチキャスト トラフィックのステータスの判別に役立つデバッグツールのリストです。

ツール

取得情報

netstat -gn

マルチキャスト グループを一覧表示します。Mac OS X では動作しません。

netstat -rn

システムルーティングテーブルをリストします。

tcpdump -i interface

指定されたインターフェース上のネットワーク トラフィックをキャプチャします。クラスタ トラフィックのみを受信するインターフェースで最も有効です。

マルチキャストルートの追加

マルチキャスト ネットワーク要件はオペレーティング システムによって異なります。一部のオペレーティング システムではわずかな設定でよいですが、一部では Confluence で使用する前に、ネットワーク インターフェースに明示的にマルチキャスト アドレスを追加する必要があります。マルチキャスト トラフィックが正常に送信または受信できない場合、適切なインターフェースにマルチキャスト トラフィック用のルートを追加することで問題が解決されることがよくあります。以下の例は Ubuntu Linux システムの場合です。

route add -net 224.0.0.0 netmask 240.0.0.0 dev eth0

異なるインターフェースでマルチキャストを使用する複数のアプリケーションをサポートするには、Confluence マルチキャスト アドレス固有のルートを指定する必要がある場合があります。

ファイアウォールのチェック

ファイアウォールが、Confluence で使用されるマルチキャスト アドレスおよびポート上の UDP トラフィックを許可していることを確認します。

IPv4 優先

IPv6 関連の既知の問題があります。最初に JVM が IPv4 にバインディングしようとするように設定する必要があります。  

マルチキャスト インターフェイスの変更

Confluence がマルチキャスト トラフィック向けの異なるインターフェイスを選択した可能性があります。これにより、クラスタ内の他のノードに接続できません。初期セットアップ後に、マルチキャスト トラフィックに使用されているインターフェイスをオーバーライドするには、<local-home>/confluence.cfg.xmlconfluence.cluster.interface プロパティを編集して、ネットワーク インターフェイスを指定します。たとえば、Confluence に eth1 を使用するように指定する場合、次のようになります。

<property name="confluence.cluster.interface">eth1</property>

Hazelcast 設定をオーバーライドする

問題を解決するために Hazelcast 設定を変更する必要がある場合、これらの変更をConfluence 設定ファイルには行わないでください。ご使用の設定をアップグレード後も確実に維持するには、Hazelcast オーバーライドファイルを作成して変更を行います。

マルチキャスト TTL を増やす

マルチキャストの存続時間 (TTL) は、マルチキャストパケットがルーターにより破棄される前に到達可能なホップ数を指定します。この値は、クラスター化されたノード間にあるルーター数を設定してください。たとえば、ノードが同一マシン上にある場合は 0、スイッチまたはケーブルで接続された2つの別のマシン上にある場合は 1、 ノードが2つの別のマシン上にあり、マシン間に中間ルーターが 1 台ある場合は 2 とします。

マルチキャスト TTL を増やすには、各ノードの <local home>/confluence.cfg.xml ファイルの confluence.cluster.ttl プロパティを編集します。TTL を 3 に設定する場合は次のようになります。

<property name="confluence.cluster.ttl">3</property>

中間ルータのチェック

高度なスイッチとルータは、マルチキャスト トラフィックを認識し、適切にルーティングすることができます。残念ながら、この機能は Confluence を実行しているオペレーティング システムが発行したマルチキャスト管理情報(IGMP)で正常に動作しないことがあります。

マルチキャスト トラフィックに問題がある場合、クラスタされたノード間のスイッチとルータの高度なマルチキャスト機能を無効化します。これらの機能は特定のオペレーティング システムによってマルチキャスト トラフィックが転送されるのを妨げている可能性があります。

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最終更新日: 2024 年 10 月 3 日

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