インスタンスの健全性

インスタンスの健全性機能は、現在 Confluence と Jira で利用できます。

インスタンスの健全性とは

インスタンスのヘルス チェックは、アプリケーションで既知の問題が見つかるかどうかを確認します。ヘルス チェックは次のうちいずれかのステータスを返す場合があります。

アイコン意味
ヘルス チェックは正常に完了しました。特別な操作は不要です。
ヘルス チェックで、将来に問題を発生させる可能性がある問題が見つかりました。即時対応が必要であるとは限りませんが、メッセージを確認することをおすすめします。
ヘルス チェックでエラーが発生したか、ヘルス チェックの実行に失敗しました。メッセージを確認し、必要な対応を即座に実行する必要があります。

ヘルス チェックが実行されるタイミング

チェックは、トラブルシューティングとサポート ツール画面の [インスタンス ヘルス] タブにアクセスするたびにリアルタイムで実行されます。 

また、インスタンスの最後の起動時刻から 1 時間ごとにスケジューリングされたチェックが実行されます。つまり、Confluence を午後 3:15 に起動した場合、次に再起動するまでの間、毎時 15 分にスケジューリングされたヘルス チェックが実行されます。この間隔は、システム プロパティの atlassian.healthcheck.scheduler.interval-ms を希望の間隔 (ミリ秒単位) に設定することで調整できます。

ヘルス チェックに失敗した場合

失敗したヘルス チェックは、[インスタンス ヘルス] タブに一覧表示されます。各ヘルス チェックをクリックすると、チェックが失敗した原因と、その問題を解決するための方法を確認できます。失敗したヘルス チェックの例は次のとおりです。 

 

ヘルス チェックの失敗を検知する方法

[インスタンス ヘルス] タブを確認するとヘルス チェックが自動的に実行され、問題が検出された場合はそれが一覧に表示されます。 

ヘルス チェックがバックグラウンドで失敗した場合、管理者がアプリケーションの管理コンソールの任意のページに次回アクセスした際に、その管理者に対して通知が送信されます。 

管理者はその際、次の操作を行うことができます。

  • [詳細を確認] を確認すると [インスタンス ヘルス] 画面に移動し、失敗したヘルス チェックを確認できます。
  • [今後は通知しない] をクリックすると、問題が再び発生するまでの間はこの種類の通知を非表示にできます。
  • X アイコンをクリックすると通知を閉じることができます。

通知を 3 回非表示にすると、そのチェックについての通知は行われなくなります (これは [今後は通知しない] リンクをクリックしたときと同じです)。

通知を受け取る条件を選択できますか?

各管理者は特定の通知を非表示にするほか、受け取る通知のレベルを選択できます。レベルは次のとおりです。

  • すべての通知を表示
  • 主要な問題の通知のみを表示
  • 通知を表示しない

特定のヘルス チェックを無効にするには 

ヘルス チェックを全く実施したくない場合もあります。 

ヘルス チェックを無効にするには、以下に従ってください。

  1. [トラブルシューティングとサポート ツール] で [インスタンス ヘルス] タブに移動します。
  2. 無効にしたいヘルス チェックを展開してください。
  3. [このチェックを有効化] のトグル選択を解除します。 

無効になっているチェックは [インスタンス ヘルス] タブの下部に表示され、有効になるまで実行されません。 

利用できるヘルス チェックについて

すべてのアプリケーションですべてのチェックを利用できるわけではありません。次の表で例をご確認ください。新しいヘルス チェックの追加が常に行われています。アプリケーションで実行されているチェックを参照したい場合はインスタンス ヘルス メニューをご確認ください。 

ヘルス チェック名チェック対象利用可能な製品
ライセンス失効

ライセンスの有効期限を確認し、30 日以内に失効する場合は警告を表示します。

Jira applications and Confluence
埋め込みデータベース本番環境用のライセンス キーで HSQL または H2 データベースが使用されていないことを確認します。Jira applications and Confluence
LuceneLucene インデックスが動作していることを確認します。Lucene インデックスに問題があると検索機能に問題が発生します。Jira applications and Confluence
Confluence ホームホーム ディレクトリが読み取りおよび書き込み可能であることを確認します。Jira applications and Confluence
Active ObjectsActive Objects がインストール済みで利用可能であることを確認します。Jira applications and Confluence
サポート終了実行されているアプリケーション バージョンがサポート終了日に近づいていたり、サポート終了日を超えたりしていないことを確認します。Jira applications and Confluence
Lucene インデックス ファイルの場所Lucene 検索インデックス ディレクトリがネットワーク ファイル システム (NFS) にマウントされているかどうかを確認します。Jira applications and Confluence
開いているファイル数の上限オペレーティング システムで現在開いているファイルの数が上限に近づいているかどうかを確認します。Jira applications and Confluence
アプリケーション サーバーとベンダーサポート対象のアプリケーション サーバーが使用されていることを確認します。Confluence
Java バージョンとベンダーサポート対象の JDK / JRE が使用されていることを確認します。Confluence
共同編集モード共同編集が有効化されているかどうかを確認します。Confluence
内部管理者ユーザーLDAP が使用されている場合に、有効化された内部ユーザー ディレクトリが存在するかどうか、およびそのディレクトリ内に有効化された管理者ユーザーが存在するかどうかを確認します。Confluence
スレッド上限ユーザー アカウントが同時に実行可能なプロセス (スレッド) の最大数を確認します。Confluence
必須プラグインすべての必須プラグインおよびモジュールが有効化されているかどうかを確認します。Confluence
許可される最大パケット数のチェックMySQL データベースが適切なサイズの max_packets 値を使用しているかどうかを確認します。これは MySQL を使用している場合にのみ実行されます。Confluence
文字セット チェックMySQL データベースが適切な文字セットを使用しているかどうかを確認します。これは MySQL を使用している場合にのみ実行されます。Confluence
照合順序チェックMySQL が適切な照合順序を使用しているかどうかを確認します。これは MySQL を使用している場合にのみ実行されます。Confluence
ストレージ エンジン チェック

MySQL データベースが適切なストレージ エンジンを使用しているかどうかを確認します。これは MySQL を使用している場合にのみ実行されます。

Confluence
InnoDB ログ ファイル サイズMySQL データベースが適切な InnoDB ログ ファイル サイズを使用しているかどうかを確認します。これは MySQL を使用している場合にのみ実行されます。Confluence
サーバー SQL モード

MySQL データベースが適切な sql_mode 変数を使用しているかどうかを確認します。これは MySQL を使用している場合にのみ実行されます。

Confluence
クラスター化されたデータベースConfluence または Jira が Amazon Aurora データベースを使用しているかどうかを確認します (Server ライセンスではサポートされていません)。Server ライセンスを持っている場合にのみ実行されます。Jira applications and Confluence
非推奨の jTDS ドライバConfluence が Microsoft SQL Server データベースに接続するために非推奨の jTDS ドライバを使用しているかどうかを確認します。Confluence
Synchrony ConnectivityChecks the connection between Confluence and Synchrony.Confluence
接続設定データベース接続がアトラシアンの推奨設定にしたがって構成されているかどうかを確認します。Jira アプリケーション
照合順序データベースとテーブルが必要な照合順序を使用して構成されているかどうかを確認します。Jira アプリケーション
サポート対象データベースJira インスタンスがサポート対象のデータベース モデルおよびバージョンを使用しているかどうかを確認します。Jira アプリケーション
分離レベルSQL Server データベースが必要な分離レベルを使用して構成されているかどうかを確認します。これは SQL Server を使用している場合にのみ実行されます。Jira アプリケーション
LDAP 認証ユーザー ディレクトリ構成で提供されたユーザーおよびパスワードを使用して Jira が LDAP に正常に接続できるかどうかを確認します。Jira applications and Confluence
Crowd 認証ユーザー ディレクトリ構成で提供されたアプリケーション名およびパスワードを使用して Jira が Crowd に正常に接続できるかどうかを確認します。Jira applications and Confluence
ガジェットのベース URLダッシュボード ガジェットが動作するかどうかを確認するため、構成されたベース URL を使用して Jira が自身にアクセス可能かどうかを確認します。Jira アプリケーション
空き領域インデックスをバックアップおよび復元するための十分な空き領域があるかどうかを確認します。Jira アプリケーション
明示的なガベージコレクションこれは、明示的なガベージ コレクションに推奨された JVM スタートアップ パラメーターが使用されているかどうかを確認します。Jira アプリケーション
クラスタ インデックス レプリケーションインデックスがクラスタ全体にわたって最適なタイミングでレプリケーションされているかどうかを確認します。Jira Data Center
クラスタ ロッククラスタ全体のロックが適切にリリースされているかどうかを確認します。Jira Data Center
クラスタ スケジューラタスク スケジューラが実行されているかどうかを確認します。Jira Data Center
クラスタ キャッシュ レプリケーションクラスタ内のすべてのノードにわたってキャッシュ レプリケーションが動作しているかどうかを確認します。Jira Data Center
クラスタ ノード時刻同期クラスタ内のすべてのノードのシステム時刻が同期されているかどうかを確認します。Jira Data Center

セカンダリ ストレージ: 添付ファイル

セカンダリ ストレージで添付ファイルが適切に構成されているかどうかを確認します。Jira Data Center
セカンダリ ストレージ: アバターセカンダリ ストレージでアバターが適切に構成されているかどうかを確認します。Jira Data Center
セカンダリ ストレージ: プラグインセカンダリ ストレージでプラグインが適切に構成されているかどうかを確認します。Jira Data Center
セカンダリ ストレージ: インデックス スナップショットセカンダリ ストレージでインデックス スナップショットが適切に構成されているかどうかを確認します。Jira Data Center
Fresh index snapshot existenceVerifies that the most recently modified index snapshot present in the shared home directory isn’t older than the configured maximum age.Jira Data Center
セキュリティの脆弱性

ご利用のアプリケーション バージョンが、www.atlassian.com/trust/security/advisories で公開されている重大なセキュリティ脆弱性の影響を受けるバージョンとしてリストされているかどうかを確認します。

Jira アプリケーション、Confluence、Bamboo
ユーザー アカウントの重複

すべてのユーザー ディレクトリをスキャンして、重複するユーザー アカウントがないか調べます。

Jira アプリケーション
メールキューメールがメール キューから定期的に送出されているかどうかを確認します。Jira アプリケーション
Mail Error QueueChecks if an email has been sent to a recipient. If not, the email lands in a mail error queue.Jira applications and Confluence
最終更新日: 2024 年 1 月 30 日

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