1.2 開発シナリオ
何十社ものお客様が、ClearQuest から Jira に完全に移行しています。その多くは、データベース全体を Jira にインポートし、ワークフロー、スキーム、およびフィールドを構成してビジネス プロセスに完全に対応させました。しかしながら、特に組織が新しいツールの評価中である初期段階、またはその後であっても、共存は実行可能なオプションです。このクックブックでは、次の 4 つの異なるシナリオをあげています。
シナリオ | ClearQuest / ClearCase との共存 | ClearQuest をアーカイブとして残し、ClearCase を保持することで共存 | ClearCase と共存 | 完全な移行 |
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ソース コード管理 | ClearCase 内に保持 | ClearCase 内に保持 | 既存のものは ClearCase 内、新規プロジェクトは Subversion / Git / その他の製品内 | Subversion や Bitbucket (Git) などの別のソリューションへの移行 |
課題およびタスク管理 | 現在のプロジェクトは ClearQuest に、新しいプロジェクトは Jira に保持 | 非アクティブおよび古いプロジェクトは ClearQuest に保持し、アクティブなプロジェクトは Jira に移行 | ClearQuest から Jira にすべてのプロジェクトを移行 | ClearQuest から Jira にすべてのプロジェクトを移行 |
連携のサポート | パートナーによる ClearQuest/jira。ClearCase と Fisheye バージョン 2.7 以前との連携 | パートナーによる ClearQuest/jira。ClearCase と Fisheye バージョン 2.7 以前との連携 | ClearCase と Fisheye バージョン 2.7 以前との連携 | SVN / Git と Fisheye / Jira との連携はアトラシアンのサポート対象 |
実現可能性 | 実現可能な一般的なシナリオ | 実現可能な一般的なシナリオ | 非推奨 | 実現可能な一般的なシナリオ |
トライアル目標の候補 |
| 生産性およびコラボレーションの向上 | 生産性およびコラボレーションの向上 | 生産性およびコラボレーションの向上 |
採用ライフサイクルでのステップ | 評価 / パイロット | 本番環境の第一段階 | ClearCase の終了の準備 | 完全な採用 |
本番環境における ClearQuest / ClearCase との共存
このシナリオでは、組織の開発の主要部分は Rational 製品スイート内に残ります。ただし、全く新しい製品の開発などの新しいプロジェクトは Jira 内で追跡されます。一般的なシナリオの 1 つは、アジャイル手法の採用に応じて Jira を一緒に導入することです。これらのプロジェクトは、Jira 上に構築されたアトラシアンの Jira Agile と連携し、多くの場合、新しくインストールされた Subversion や Git などのソース管理システム上で実行されます。
1 つのプロジェクトを新しい Jira インスタンスに移行することのビジネス面でのメリットとして、2 つのフローティング ClearQuest ライセンスを削除することができます。これは Jira で 100 ユーザー ライセンスに必要な価格 ( Jira Agile を含める場合は 50 ユーザー) よりも多くの予算を解放します。これにより、このシナリオでは、コストを削減するトライアル目標に取り組むことができます。
ClearQuest をアーカイブとして残し、ClearCase を保持することで共存
組織が長い間使用している高度にカスタマイズされた ClearQuest 上でプロジェクトを実行している状況があります。これらのプロジェクトでの活動が少ない場合、これらのプロジェクトを履歴も含めて Jira に移行することは最適とは言えない場合があります。このような場合、これらのプロジェクトを ClearQuest 内で保持すると同時に、すべてのアクティブなプロジェクトを Jira に移行して、フローティング ライセンスの数を大幅に減らすことができます。
ClearCase との共存
組織が ClearQuest から移動するがソース コード管理用に ClearCase を保持することを判断した場合、Fisheye を使用することで両方のアプリケーションを連携できます。ただし、バージョン 2.7 以降の Fisheye の場合、アトラシアンでは連携がサポートされません。このオプションを希望される場合は、アトラシアンのパートナーにご相談ください。
完全な移行
ClearQuest と ClearCase を一緒に移行した場合、組織は新しいソリューションを最も柔軟に選択することができます。あらゆる規模の組織が、ClearCase から、Subversion、Git、Perforce などの代替ソース管理 (SCM) システムに切り替えています。多くの場合、意思決定の決め手になるのは、管理作業の軽減とコストの削減、柔軟性、使いやすさ、システムの開放性です (SVN 自体はオープン ソースです)。この動きにより、多くの企業が ClearCase からの移行の機会を利用して、変更管理 / 課題トラッカー システムの再評価を実施しています。
今日、Apache プロジェクトなどのプロジェクトにより、最大規模のソフトウェア プロジェクトを処理できるのは Subversion である見方が一般的になっています。アトラシアンのエキスパートの多くは、このような移行をサポートするための経験を持ち、そのためのツールを構築しています。
Perforce などの商用製品に次いで、Git はここ数年でますます人気のある選択肢として進化してきました。Git は分散バージョン管理システム (DVCS) です。最初は小規模なチームによって活用されていましたが、エンタープライズ組織によって採用される機会が増えています。アトラシアンは Git を完全にサポートし、独自のエンタープライズ グレード Git 管理ツールである Bitbucket (旧 Stash、初回リリースは 2012 年 5 月 1 日) をリリースしました。
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