AWS で Crowd クラスターを管理する

デプロイ方法としての AWS クイック スタート テンプレートはアトラシアンではサポートされなくなりましたテンプレートは今後も利用できますが、保守や更新は行われません。

より効率的で堅牢なインフラストラクチャと運用のセットアップのために、Helm チャートを使用して Data Center 製品を Kubernetes クラスターにデプロイすることをお勧めします。Kubernetes へのデプロイに関する詳細はこちらをご確認ください。

AWS は、現在、AWS クイック スタート テンプレートで使用される起動設定を起動テンプレートに切り替えることを推奨していますが、AWS クイック スタート テンプレートのサポートは終了しているため、アトラシアンではこの切り替えを行う予定はありません。そのため、このテンプレートを使用して起動設定を作成することはできません。

AWS クイック スタートから Crowd Data Center をデプロイした場合は、AWS コンソールから簡単に保守できます。このページでは、インスタンスへの接続、Crowd のアップグレード、およびその他のインフラストラクチャ保守タスクの基本について説明します。

SSH 経由でノードに接続する

AWS Systems Manager の Sessions Manager を使用して、デプロイメントでノードレベルの構成または保守タスクを実行できます。このブラウザベースのターミナルでは、SSH キーや Bastion ホストを使用せずにノードにアクセスできます。詳細については、「Session Manager の開始方法」を参照してください。

Bastion ホスト経由でのアクセス

Bastion ホストをデプロイ済みの場合、それを経由してノードにアクセスすることもできます。これを実行するには、SSH 秘密鍵ファイル (Key Name パラメータに指定した PEM ファイル) が必要です。このキーはデプロイ内のすべてのノードにアクセスできるため、安全な場所に保管するようにします。

この Bastian ホストは、デプロイの内部サブネットの任意のインスタンスへの ”踏み台” として機能します。つまり、まず Bastion ホストに接続し、そこからデプロイ内の任意のインスタンスにアクセスします。 

Bastion ホストの公開 IP は、デプロイの ATL-BastionStack スタックの BastionPubIp 出力です。このスタックは、デプロイの Atlassian Standard Infrastructure (ASI) にネストされています。Bastion ホストにアクセスするには、次の例のように、ユーザー名として ec2-user を使用します。

ssh -i keyfile.pem ec2-user@<BastionPubIp>

ec2-user は、 sudo アクセスを持ちます。root による SSH アクセスは許可されません。


スケーリング (拡張および縮小)

クラスター内のノードの数を変更するには:

  1. AWS マネジメント コンソールにサインインし、ナビゲーション バーのリージョン セレクタを使用してデプロイメントに対応した AWS リージョンを選択し、https://console.aws.amazon.com/cloudformation/ で AWS CloudFormation コンソールを開きます。
  2. デプロイメントの [Stack name] をクリックします。これにより、デプロイメントのスタック情報が表示されます。ここで、[Update] をクリックします。
  3. [Select Template] ページで [Use current template] を選択したままにし、[Next] を選択します。
  4. [Specify Details] ページで、[Parameters] セクションの [Cluster nodes] に移動します。ここで、次のパラメーターに対して希望する数のアプリケーション ノードを設定します。
    1. Minimum number of cluster nodes
    2. Maximum number of cluster nodes
  5.  クリックしてスタックを更新します。

Auto Scaling の無効化について

クラスタの最小ノード数と最大ノード数が同じであるため、Auto Scaling が事実上無効化されています。

クラスタ ノードの最小数と最大数に異なる値を設定すると、Auto Scaling が有効になります。これにより、システム負荷に基づいてクラスタのサイズが動的にスケーリングされます。

ただし、Auto Scaling は無効化したままにすることをおすすめします。現時点では、Auto Scaling はご利用のデプロイメントのシステム負荷の急激な変化に効果的に対処できません。つまり、負荷に応じてクラスタを手動で再スケーリングする必要があります。

AWS 上での Crowd Data Center のアップグレード

Crowd Data Center の最新バージョンにアップグレードする前に、アプリにそのバージョンとの互換性があるかを確認します。必要に応じてアプリを更新します。アプリの管理の詳細については、「Universal Plugin Manager の使用」を参照してください。本番サイトをアップグレードする前に、ステージング環境でアップグレードを実施することを強くおすすめします。 

Crowd Data Center を新しいバージョンにアップグレードするには、次の手順を実行します。

ステップ 1: 実行中のすべての Crowd Data Center アプリケーション ノードの終了 

Crowd Data Center スタックで使用されるアプリケーション ノードの数を 0 に設定します。その後、スタックを更新します。

クリックして詳しい手順を確認


  1. AWS コンソールで、[Services] > [CloudFormation] に移動します。デプロイメントのスタックを選択してスタックの詳細を表示します。

  2. スタックの詳細画面で、[Update Stack] をクリックします。

  3. [Select Template] 画面で、[Use current template] を選択してから、[Next] をクリックします。

  4. 実行中のすべてのノードを終了する必要があります。これを実行するには、次のパラメーターを 0 に設定します。

    1. Maximum number of cluster nodes

    2. Minimum number of cluster nodes

  5. [Next] をクリックします。以降のページをクリックして進み、[Update] ボタンを使用して変更を適用します。

  6. 更新が完了したら、すべての アプリケーション ノードが終了していることを確認します。




ステップ 2: Crowd Data Center スタックで使用されるバージョンの更新

Crowd Data Center で使用されるアプリケーション ノードの数を 1 に設定します。必要なバージョンを使用するように構成します。その後、スタックを再度更新します。

クリックして詳しい手順を確認

  1. デプロイメントの [Stack Details] 画面で、[Update Stack] をもう一度クリックします。

  2. [Select Template] 画面で、[Use current template] を選択してから、[Next] をクリックします。

  3. Version パラメーターを、更新先のバージョンに設定します。

  4. 1 つのノードで使用するようにスタックを構成します。これを実行するには、次のパラメーターを 1 に設定します。

    1. Maximum number of cluster nodes

    2. Minimum number of cluster nodes

  5. [Next] をクリックします。以降のページをクリックして進み、[Update] ボタンを使用して変更を適用します。


ステップ 3: アプリケーション ノードの数の拡張

これで、デプロイメントをスケール アップしてアプリケーション ノードの数を元に戻せます。詳しい手順については、「スケール アップおよびスケール ダウン」を参照してください。

最終更新日 2023 年 4 月 19 日

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