Jira の高可用性ガイド
このページでは、Jira の高可用性戦略に Jira Data Center を使用する方法を説明しています。変更管理や標準運用手順の設定などの幅広いビジネス プラクティスについてはカバーしていません。
「高可用性」では、冗長性を介して障害モードを排除/軽減し、変化に対する組織の対応を改善することで、と特定のレベルの「可用性」を提供することを目指す方法について説明します。多くの場合、組織は、年間の稼働時間ノパーセンテージをサービスレベル契約 (SLA) として定めています。たとえば、可用性 99.9% の SLA とは、アプリケーションを使用できない時間 (スケジュール外の時間) が年に 8.66 時間のみであることを意味します。
高可用性とディザスタ リカバリの違いはなんですか?
「高可用性」、「ディザスタ リカバリ」、および「フェイルオーバー」という単語は混同されがちです。本ドキュメントでは、次のように使い分けます。
- 「高可用性」— 特定のレベルの可用性(Jira の場合、アプリケーションへのアクセス権限と許容応答時間)を提供するための戦略です。自動修正と(同じ場所での)フェイルオーバーは通常、高可用性計画の一部です。
- 「ディザスタ リカバリ」— (災害などで)メインのデータ センターが利用できなくなる場合に、別のデータ センターで運用を再開する戦略。(別の場所への)フェイルオーバーはディザスタ リカバリの基本的な部分です。詳細については、「Jira 向けディザスタ リカバリ ガイド」を参照してください。
- 「フェイルオーバー」— あるマシンが故障した際に、あるマシンが別のマシンから引き継ぐときのことを指します。これは同じデータ センター内またはあるデータ センターから別のデータ センターで行われます。フェイルオーバーは通常、高可用性戦略とディザスタ リカバリ計画の両方の一部です。
概要
Jira Data Center はデータ センター内で、アクティブなクラスタリングや自動フェイルオーバーを開始て高可用性を実現します。
Jira Data Center はアクティブ クラスタリングを使用しています。これは、クラスタ内のすべてのノードが基本的に、リクエストに対応可能なアクティブな Jira インスタンスであるということを意味します。ノードがダウンすると、ロードバランサは自動的に、失敗したセッションをノード プールの残りのアクティブなノードへと割り当てます。ほとんどのユーザーは次のリクエストでダウンしたノードからアクティブなノードへと自動的に向けられるため、ダウンタイムに気付きません。
詳細については、「Jira Data Center のフェイルオーバー」を参照してください。
AWS におけるデータベースの高可用性
Jira Data Center では、データベースに高可用性を適用できる Amazon Aurora もサポートしています。これにより、デプロイ全体の耐久性のレベルが向上します。
Amazon Aurora は AWS からのみ利用できます。アトラシアンでは、Amazon Aurora を使用して Jira Data Center を簡単にデプロイおよび設定できる AWS クイック スタートも提供しています。詳細については「AWS クラスタで Jira を実行する」をご確認ください。
その他のリソース
Atlassian Answers
アトラシアンのコミュニティやスタッフも、アトラシアン Answers を見ています。ベスト プラクティス、質問やコメントにご協力お願いします。高可用性に関連する回答の例は次のようになります。
関連ドキュメント
- Jira ステージング サーバー環境の構築 (Jira ドキュメント)
- 検索、インデックス作成、フィルタリングのトラブルシューティング (Jira ナレッジベース)
- Jira でのバックアップ、高可用性、ディザスタ リカバリ
- Tomcat での高可用性の設定方法 (外部サイト)