Confluence のマクロで日本語が表示されない
問題
Confluence のページや編集画面で日本語が正しく表示されない現象が起こる。
環境
- Confluence Server
解決方法
OS が Windows の場合
ホスティング環境に Windows を利用している場合、残念ながらフォントファイルを JVM にインストールすることができないため、この問題を解決することができません。これに付随して、Confluence からフォントファイルをインストールできるようにしてほしいというリクエストが起票されています。こちらを Vote/Watch してください。
OS が Linux の場合
ホスティング環境に Linux を利用している場合、OS および JVM に日本語フォントをインストールすることで、日本語が正しく表示されるようになることがあります。
- Confluence をシャットダウンする
- fontconfig をインストールする (CentOS なら "yum install fontconfig"、Ubuntu なら "apt-get install fontconfig")
/usr/share/fonts ディレクトリに利用したい TTF フォントファイルをコピーする (下記のように fc-list コマンドを使うことで正しくインストールされたか確認できます)
# fc-list IPAGothic,IPAゴシック:style=Regular IPAPGothic,IPA Pゴシック:style=Regular IPAMincho,IPA明朝:style=Regular IPAPMincho,IPA P明朝:style=Regular
- $JAVE_HOME/jre/lib/fonts ディレクトリの直下に fallback ディレクトリを作成する (Confluence をデフォルトのインストール先にインストールしていて、インストーラー同梱の java を利用している場合は "mkdir -p /opt/atlassian/confluence/jre/lib/fonts/fallback" コマンドを実行することになります)
- 上記ステップで作成した fallback ディレクトリに同じ TTF フォントファイルをコピーする
- Confluence を再起動する
これにより下記のように日本語が正しく表示されるようになります。
なお PowerPoint などの Office 文書に関しては、それでも日本語が表示されないバグがありました。これは Confluence 5.8.8 以降で修正されておりますが、
PowerPoint で日本語を表示するためには /opt/atlassian/confluence/bin/sentenv.sh に以下の JVMの起動オプションを追加する必要がございます。
CATALINA_OPTS="-Dconfluence.document.conversion.fontpath=/usr/share/fonts/ -Dconfluence.document.conversion.slides.defaultfontname.regular=IPAGothic -Dconfluence.document.conversion.slides.defaultfontname.asian=IPAGothic -Dconfluence.document.conversion.slides.defaultfontname.symbol=IPAGothic ${CATALINA_OPTS}"
Word のプレビューで使用するフォントを指定するには以下の JVM起動オプションを更に追加してください。
CATALINA_OPTS="-Dconfluence.document.conversion.words.defaultfontname=IPAGothic ${CATALINA_OPTS}"
※ 上記の例では IPAGothic フォントを使用した場合の設定例です。
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