Atlassian Data Center インスタンスの統合の概要

アプリを Data Center へ移行する際に、複数のアプリ インスタンスを単一の Data Center デプロイに統合することを選択できます。企業買収や、社内の各チームがそれぞれにアトラシアン アプリをセットアップしたなどの理由で、異なる個別のアプリ インスタンスが存在する場合があります。インスタンスを単一の Data Center デプロイに統合することは、アトラシアン アプリの管理や運用の合理化に役立ちます。このドキュメントでは、統合プロセスの概要を説明します。

プロセス

Data Center 移行計画では、Server アプリケーションを Data Center へ移行する全体的なプロセスの概要を記述します。チームを構築し、現在のアプリケーションのステータスや設定をレビューし、インストールをテストし、最新情報を共有する必要があります。さらに、統合ではアプリケーションのセットアップを標準化し、各ソース インスタンスから 1 つの宛先インスタンスにアプリケーション データを移行することでインスタンスをマージする必要があります。これらにより、移行のタイムフレームが増えることが予想されます。

インスタンスの標準化およびマージの方法に基づき、統合プロセスがユーザー エクスペリエンス、アクセシビリティ、およびユーザーのデータに影響する可能性があります。プロセス全体で予測されるすべての変更を共有し、変更に関するドキュメントやトレーニングをユーザーに提供することが重要です。

アプリケーション セットアップの標準化

現在の Server アプリケーション インスタンスすべてのレビューを行う際には、カスタム フィールド、ワークフロー、アプリ、カスタマイズなどのセットアップを確認する必要があります。ステークホルダーはそれらをすべてのユーザーのニーズと照らし合わせ、統合した Data Center アプリケーションに含める項目を決定する必要があります。たとえば、アプリケーション インスタンスのいずれかに、数人のユーザーが使用している、ブログ投稿を追跡するためのワークフローがある場合、組織全体で実装する必要はないと判断できます。Data Center アプリケーションに移行されたアプリについては、使用している Data Center のライセンス層と一致するようにライセンスをアップグレードすることが重要です。さらに、ユーザー権限や許可の変更をレビュー、修正、および共有することが重要です。たとえば、個別のアプリケーション インスタンスの管理者は、Data Center アプリケーションでは管理権限を持たない可能性があります。

インスタンスのマージ

統合 Data Center アプリケーションのアプリケーション セットアップを決定したら、複数のインスタンスを 1 つの宛先インスタンスにマージする必要があります。これは Data Center クラスターの最初のノードとなります。インスタンスのマージでは、宛先インスタンスの構成やデータを壊すことなく、アプリケーションのソース インスタンスから宛先インスタンスへ、必要なすべてのプロジェクトやスペースを移行します。プロセスを開始する前に、各インスタンスを 1 つずつマージするためのタイムラインを構築し、そのスケジュール (ユーザーに影響する可能性があるダウンタイムを含む) をユーザーに伝えます。次の手順は、各インスタンスをマージするための大まかなガイドを提供します。

インスタンスをマージする際には、データを移行するためのサードパーティ製ツールを使用することもできます。詳細は、「サードパーティ製アプリを使用してデータを移行するを参照してください。

  1. 移行先インスタンスのバックアップを実行します。
  2. ソース インスタンスを宛先インスタンスにインストールされているアプリケーション バージョンにアップグレードします。
  3. アプリケーション設定 (例: 言語、ロケール) が、ソース インスタンスと宛先インスタンス全体で同じであることを確認します。
  4. Data Center で引き続き使用しようとしている、ソース インスタンスのアプリが、宛先インスタンスに同じバージョンでインストールされていることを確認します。
  5. アプリケーション インスタンス全体でユーザーを確認し、問題があれば解決します。
    • 移行される各アクティブ ユーザーが全体のライセンス カウントに計上されるため、古いユーザーは削除します。
    • 既存のインスタンスに名前が競合するユーザーがいる (2 人のユーザーが同じユーザー名を使用している) 場合、宛先インスタンスで一意のユーザー名を作成します。
  6. ソース インスタンスと宛先インスタンス全体で、グローバルに利用可能な構成オブジェクト (例: プロジェクト、スペース、ワークフローなど) の名前を確認し、解決します。
    • 同じ名前を使用しているオブジェクトについては、名前が両方のインスタンスで同じものを指していることを確認します。
    • 意味が異なる場合、いずれかのインスタンスでオブジェクトの名前を変更します。
  7. ソース インスタンスからデータをエクスポートします。次のリンクは、各アプリケーションでのデータのエクスポートのガイドです。
  8. 宛先インスタンスの本番環境をレプリケートした開発/ステージング環境にデータをインポートします。次のリンクは、各アプリケーションでのデータのインポートのガイドです。
  9. ユーザー受け入れテストを実行し、移行が正常に機能していることを検証します。

すべてのインスタンスを統合したら、Data Center の移行計画に記載されている残りのプロセスに従います。

Atlassian が提供するサービス

アトラシアンでは、各組織がそれぞれ適したソリューションを選択して実装できるように設計された幅広いサービスとプログラムを用意しています。Data Center ライセンスに含まれるサービスや有料サービスの詳細については、「エンタープライズ サービス」ページを参照してください。

最終更新日 2020 年 9 月 30 日

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