Jira Data Center のパフォーマンス

テスト結果の要約

• 負荷が高い場合、クラスタ化された Jira によって全体的なパフォーマンスが改善されました。
• ノードがクラスタに追加されると、スループットと容量は、ほぼ直線状の増加を示します。
• 具体的な操作は、応答時間の改善のばらつきを示します。詳細については、「具体的な操作に対するテスト結果」を参照してください。
• 設定と使用率によって、異なる傾向/動作が観測される可能性があります。詳細については、「テスト内容」を参照してください。

試験方法と仕様

以下のセクションでは、当社のパフォーマンス テストで使用するテスト環境とテスト方法を詳しく説明します。

テスト方法

当社のパフォーマンス テストはすべてアトラシアンの同じ制御済み孤立ラボで実施されました。各テストごとに、環境全体をリセットして再ビルドしました。テスト環境には以下のコンポーネントのインストールが含まれます。

• Apache ロード バランサ 
• Postgres データベースと必要なデータ
• 特定のテストで必要な 1/2/4 台数のマシンにクラスタ化された Jira
• 固有のテストで負荷を生成するために必要な x 台のマシンの Chrome ブラウザー

テストを実行するため、ラボ内のマシンをいくつか使用し、スクリプトを組んだブラウザを使用して負荷を生成し、操作の実行にかかる時間を計測しました。ここでいう操作とは、コメントの追加のようなユーザー操作の完了を意味します。各ブラウザは操作の定義済みリストから操作を実行し、すぐに次の操作に移動する（つまり思考時間ゼロ）ようにスクリプトが組まれています。これによって各ブラウザは実際のユーザーが可能なタスクよりも多くのタスクを実行するため、ブラウザの数が実際のユーザー数と等しくなると解釈してはいけないことに注意してください。各テストは20分間実行され、その後、統計情報が収集されます。

テスト内容

• すべてのテストは以下を含む同じ Postgres データベースを使用します。
  • 550 プロジェクト
  • 628 のカスタム フィールド
  • 450,000 の課題
  • 合計ユーザー数 10,000

• テストに含まれる操作の混合は、3 種類の一般的なユーザー（課題閲覧者、課題作成者、プロジェクト マネージャー) を表す最も一般的なユーザー操作* のサンプルを表します。以下の表は、これらのユーザーのそれぞれが実施する操作の比率を表します。これらのユーザー ベースの操作は、テストが完了するまで繰り返されます。

* テストには、比較的頻度が少ないと見なされる管理操作は含まれません。 

ハードウェア

すべてのパフォーマンス テストは、以下に示されるハードウェアを使用したアトラシアンの同じ制御および隔離されたラボで実行されました。

ハードウェア テスト メモ：

• 少ない負荷で迅速に Jira にストレスをかけるために、クラスタ ノードは各 CPU 6コアのうち2コアのみを使用するように設定され、処理能力を 1/3 に減少させています。
• テストされている Jira インスタンスでは、全テストにわたって一貫して9 GB のメモリが JVM に割り当てられています。これはすべての場合に最適ではない可能性がありますが、テスト間で一貫性と比較性を保っています。 
• テスト中、データベースとロードバランサ サーバーのいずれでも、CPU や IO に高い負荷は観察されませんでした。
• テスト中、ロード バランサ内の HTTP 接続やデータベースへの接続の不足は観測されませんでした。
• ブラウザーとサーバーは同じ場所にあるため、クライアントとサーバーの間のレイテンシは非常に低くなります。

具体的な操作に対するテスト結果

以下の表は、各 Jira インスタンス構成: Jira Server (1 ノード相当)、2 つのノードの Jira Data Center、4 つのノードの Jira Data Center について、負荷が増加した場合のテストのさまざまな操作の相対的なパフォーマンスを示しています。各表はベースライン応答時間（6ブラウザ、Jira Server を使用して決定）に関する応答時間を示しています。