組織に必要な製品のインスタンス数
アトラシアンの組織では、製品が 1 つでも、あるいは各製品に複数のインスタンスがあっても、企業のすべての製品を 1 か所から管理する機会が提供されます。
多くのクラウドのお客様は、製品のインスタンスを 1 つにすべきか、または複数にすべきか教えてほしいとご希望になりますが、万能モデルはないのです。自分の会社のビジネス構造、セキュリティ ポリシーおよび製品のカスタマイズ ニーズが、組織内の製品のインスタンス数に影響します。
単一インスタンス モデル
多くの企業では、各製品に 1 つのインスタンスを持つことがその組織にうまく適合するとわかっています。
このモデルでは、企業内のユーザーは、すべての Jira プロジェクト、Confluence スペース、およびサイトに関連付けられた残りの製品あたりに 1 つのサイト URL を持ちます。管理者は、製品ごとに構成設定を 1 つずつ設定できます。
会社の成長に伴って、製品インスタンス数も増加します。Jira Software、Jira Work Management、Confluence の各インスタンスでは 20000, ユーザーまで、Jira Service Management の各インスタンスでは 5,000 エージェントまでアクセス権を付与できます。
複数インスタンス モデル
複数インスタンスでは、社内でより複雑なシナリオをサポートする柔軟性が提供されます。これにより、ユーザー数と製品数の増加に合わせて組織を効率的に管理できます。同時に、個々のチームは自分のインスタンスを管理でき、より効果的に作業できる機会が与えます。
複数インスタンス用の共通ドライバー
複数インスタンス モデルを使用すると、製品のインスタンスは、個別のチームまたはビジネス要件をサポートできます。たとえば、あるチームが製品構成または Marketplace アプリを必要とする場合、そのチームのユーザー用に製品のインスタンスを 1 つ作成してあげることができます。
この表は、お客様が複数インスタンスを設定する最も一般的な理由をいくつか示しています。
ドライバー | 説明 |
---|---|
部門とチームの分離 | 組織では、部門やチームに自律性を提供するために、事業の各ラインに対して個別の製品インスタンスを持つことができます。 |
セキュリティ | 組織では、会社の機密情報や専有情報を扱うユーザーが、個別のインスタンスを持つ場合があります。 |
データの分離 | 組織にはセキュリティとコンプライアンスのニーズがあり、データが地域外へ絶対に出ないようにする必要があります。 |
合併と買収 | 合併または買収後、組織は新しいチームの自律性を維持し、それらのインスタンスを分離したままにすることができます。 |
地理的地域 | 組織では、オフィスのサイトまたは地理的地域に個別のインスタンスが必要な場合があります。 |
ユーザーが作成したインスタンス
ユーザーが独自のインスタンスを作成して、チームで使用することができます。このような場合、これらのインスタンスは Atlassian 組織から集中管理されていないため、それらのインスタンスが存在することに気づかない可能性があります。
そのままにしておいてユーザーがインスタンスを個別に管理し続けることを許可できますが、この場合、これらの製品は Altassian 組織から分離されます。
あるいは、すべての製品を集中管理することもできます。集中管理を行うと、企業全体の製品の使用状況とセキュリティ状況を把握し、課金目的でユーザー数を制御できます。この場合は、それらのインスタンスを作成した個人と話し合うことをお勧めします。この話し合いの後、これらのインスタンスを組織に統合する方法を決定できます。
統合のオプションの 1 つは、これらの製品をあなたの会社の Atlassian 組織に転送することです。転送した場合、製品を管理しているユーザーは、製品の管理者権限を保持できます。製品の転送方法を確認する
Atlassian での複数インスタンス モデルの使用
Atlassian では、複数インスタンス モデルが当社に最適であることがわかりました。Jira に関しては、組織全体のどのチームでも使用できる Jira Software のメイン インスタンスが 1 つあります。また、Atlassian 組織内で個々のチームが独自の Jira インスタンスを作成することも許可しています。
Jira 開発チームには、独自のカスタマイズされたインスタンスがあります。
財務チームとセキュリティ チームには、機密データを分離しておくために、独自のインスタンスがあります。
サポート チームには、受信したサポート チケットをフォローし、追跡するための、高度にカスタマイズされたインスタンスがあります。
この図は、チームが Atlassian で使用する Jira Software インスタンスの種類を示すスナップショットです。
Enterprise プランの複数インスタンス
複数インスタンスの組織では、4 つの製品プラン タイプ (Free、Standard、Premium、Enterprise) を任意に組み合わせてサブスクライブできます。
Enterprise プランでは、他のプランでは得られない複数インスタンスの製品モデルで追加のメリットが得られます。有料プランの一環として 1 人のユーザーに一度だけお支払いいただくと、そのユーザーは同じ Enterprise 製品の複数のインスタンスにアクセスできます。
この表には、Enterprise プランとその他のプランの違いに関する詳細が記載されています。
Enterprise プラン | Standard / Premium プラン | Free プラン | |
---|---|---|---|
プランに関連付けられた製品インスタンスの数 | 必要な数のインスタンスをいくつでも (たとえば、すべての Jira Software Enterprise インスタンスを 1 つのプランで) | 1 (たとえば、1 つのプランにつき Jira Software Standard の 1 インスタンス) | 1 (たとえば、1 つのプランにつき Jira Software Free の 1 インスタンス) |
お支払への影響 | 製品の多くのインスタンスにアクセスする場合は、ユーザーごとのお支払い | 製品の 1 つのインスタンスにのみアクセスする場合は、ユーザーごとのお支払い | Free プランではお支払いはありません |
これが重要な理由 | Enterprise プランでは、同じユーザーについて複数回料金を支払う必要はありません。Enterprise プランの請求の詳細を確認する |
この図では、Jira Software Enterprise プランと Jira Software Standard プランの例を使用して、違いを示しています。