単一ノードでの Confluence Data Center の実行
Data Center を使用することで、複数のノードを含むクラスタで Confluence を実行したり、単一サーバー (非クラスタ、またはスタンドアロン Data Center とも呼ばれます) で Confluence を実行したりすることができます。
このページでは、非クラスタ Confluence Data Center デプロイメントのアーキテクチャと要件に加えて、メリットや考慮事項についても説明します。
アーキテクチャ
クラスタ化されていない Data Center デプロイのデプロイ アーキテクチャは、通常次のようになります。
単一のノードにデプロイされた Confluence Data Center は以下で構成されます。
- 単一ノードで実行する Confluence Data Center
- Confluence が読み取りと書き込みを行うデータベース
単一サーバーでの Confluence のインストールの詳細については、「Confluence 管理者入門」をご確認ください。
要件
必要となるサポート対象のプラットフォームとハードウェアについては、Confluence のシステム要件ガイドをご覧ください。
クラスタ化されていない Confluence Data Center インストールには、Confluence 8.6.0 より古いバージョンで利用可能だった Server インストールの実行と同じ最小要件があります。
非クラスタ Data Center デプロイメントを実行するメリット
単一ノードの Data Center を選択する理由はさまざまです。メリットには以下が含まれます。
- 既存のインフラストラクチャの保持
単一ノード上で実行する場合、インフラストラクチャへの追加を行うことなく Server から Data Center にアップグレードできます。ほとんどの場合、Data Center への移動は、ライセンス更新と同じくらい簡単です。 - Data Center のみの機能へのアクセス
Data Center ライセンスは、一連の追加のセキュリティ、コンプライアンス、および管理機能を解放し、エンタープライズ グレードの Confluence サイトの容易な管理を実現します。このような機能には、SAML シングル サインオン、高度な権限管理、レート制限などがあります。
非クラスターの Confluence Data Center インストールはクラスターに対応しています。スケーリングが必要になったときにはいつでも、クラスター化を有効にして構成することができます。クラスターのセット アップ方法の詳細をご確認ください。
Considerations
非クラスタ Data Center のセットアップは非常に簡単ですが、いくつかの制限事項があります。アプリ サーバーが引き続き単一障害点になるので、高可用性やディザスタ リカバリ戦略はサポートできません。
一部のデプロイメントでは、サイズ プロファイルが "Large" または "XLarge" になるとパフォーマンスや安定性に問題が生じるようになります。ほとんどのクラスタ化されたデプロイメントには、インフラストラクチャを拡張して高負荷に対処する (さらに、低負荷時には縮小してコストを削減する) 柔軟性があります。AWS や Azure では、異常な動作を示すノードを新しいものに置き換えることで、安定性に関するほとんどの問題に迅速に対処することもできます。
サイズ プロファイルの詳細については、「Data Center のパフォーマンス – サイジング」をご参照ください。また、「アトラシアンがエンタープライズ デプロイメントの監視に使用している方法」で、クラスタ デプロイメントの管理戦略についても説明しています。