Confluence のアップグレード

このガイドでは、インストーラーを使用して Confluence サイトを Windows または Linux の最新の Confluenceバージョンへアップグレードする手順について説明します。 

現在有効なソフトウェア メンテナンスがある場合、新しいバージョンへのアップグレードは無料で行えます。詳細については、「ライセンスの FAQ」を参照してください。 

Confluence をアップグレードするその他の方法:

Confluence のアップグレードに XML バックアップを使用することは推奨されません

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はじめる前に

Confluence をアップグレードする前に、いくつかの質問に答える必要があります。 

最適なアップグレード方法はどれですか?

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アップグレードの方法として、インストーラを使用する方法と、zip または tar.gz ファイルを使用して手動で実施する方法があります。ほとんどの場合、Confluence インスタンスのアップグレードの最も簡単な方法は、インストーラを使用する方法です。

以下に当てはまる場合は手動でアップグレードする必要があります。

  • アップグレードの一環として、別のオペレーティング システムまたはファイルの場所への移動が行われる場合
  • Confluence 3.5 以前からアップグレードする場合
  • Confluence 5.6 以前からのアップグレード、および過去に EAR/WAR ディストリビューションを使用して既存のアプリケーション サーバーに Confluence をデプロイした場合。 
  • ローリング アップグレードを実行し、各ノードを個別にアップグレードする必要があります。

アップグレードの資格がありますか?

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使用しているライセンスのソフトウェア保守が最新かどうかを確認するには、[管理] > [一般設定] に移動し、左側のパネルで [ライセンス詳細] を選択して、ライセンス サポート期間が切れていないことを確認します。

  1. ソフトウェア メンテナンス: この期間中はいつでもアップグレードできます。 

サポート期間が失効しいる場合、プロンプトに従ってライセンスを更新し、再適用してからアップグレードを行います。

アトラシアンのサポート対象プラットフォームに変更はありますか?

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サポート対象プラットフォーム ページで、アップグレード先の Confluence のバージョンを確認します。このページでは、サポート対象のオペレーティングシステム、データベースおよびブラウザに関する情報を提供しています。

参考情報

  • Confluence インストーラーには Java (JRE) および Tomcat が含まれているため、これらを別途アップグレードする必要はありません。
  • データベースをアップグレードする必要がある場合、アップグレード先 (およびその中間) の Confluence バージョンのアップグレードに関する注意事項を読み、必要なデータベース構成の変更を確認します。
環境に変更を加える必要はありますか?
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新しい Confluence バージョンでは、メモリの増強やリバース プロキシ設定の調整など、環境の変更が必要な場合があります。

参考情報

ユーザーに影響する変更についてはアップグレードの注意事項をご確認ください。次のようなものがあります。

  • 環境に影響を与える、サポート対象データベース、メモリ要件またはその他の変更。
  • このリリースで大きく変更または削除された機能。
  • インスタンスまたは環境でアップグレード後すぐに実施する必要があるアクション。

アップグレード後のバージョンとその間のバージョンに関する注意事項をお読みください。たとえば、5.8 から 5.10 へアップグレードする場合は、5.9 と 5.10 のアップグレード ノートを読む必要があります。


アップグレードを計画する

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カスタム アップグレード プランの作成

アップグレードを計画されている場合は、Confluence 内でお客様に最適なアップグレード プランを即座に生成できます。[管理] > [一般設定] > [アップグレードを計画] に移動します。

Troubleshooting and Support tools アプリの互換性のあるバージョンがインストールされている必要があります。詳細情報

1. アップグレード パスを決定する

以下の表を使用して、現在のバージョンから最新バージョンの Confluence への最も効率的なアップグレード パスを決定します。

ご利用のバージョン

Confluence 8 への推奨アップグレードパス

2.7 以前2.7.4 へアップグレードした後、3.5.17 へアップグレードし、以降のパスに従います。
2.8 〜 3.43.5.17 にアップグレードし、以降のパスに従います。
3.5

5.0.3 にアップグレードし、以降のパスに従います。

4.0 〜 4.3 

5.10.x にアップグレードし、以降のパスに従います。

5.0 〜 5.10 7.19.x にアップグレードし、以降のパスに従います。
6.0.5 ~ 8.xConfluence 8 の最新バージョンに直接アップグレードします。


Confluence 8 はメジャー アップグレードです

Confluence アップグレード マトリクス」を確認し、完全なバックアップを作成し、非本番環境でアップグレードをテストしてから、本番サイトのアップグレードを実行してください。

長期サポート リリース

長期サポート (LTS) リリースは、2 年間のサポート期間中を通じて、バックポートされた重大なセキュリティ更新プログラムと重大なバグ修正プログラムを利用できる機能リリースです。年に 1 度だけアップグレードが可能な場合は、LTS リリースへのアップグレードをご検討ください。LTS リリースの詳細

2. アップグレード前のチェックを完了する

  1. アップグレード先のバージョン (およびその間のバージョン) のアップグレード ノートをお読みください。
      

  2. [管理] > [一般設定] > [アップグレードを計画] に移動し、アップグレード先のバージョンを選択します。アップグレード前の確認がいくつか実行されます。
     

  3. [管理] > [一般設定] > [トラブルシューティングとサポート ツール] に移動し、ヘルス チェックを実行します。

    ライセンスが期限切れの場合

    お使いのライセンスに含まれるソフトウェア メンテナンスの期限が切れた場合も Confluence を引き続き使用できますが、アップグレード前に更新する必要があります。

    [管理] > [一般設定] > [ライセンス詳細] に移動し、プロンプトに従ってライセンスを更新します。

    データベースの文字エンコーディングが誤っている場合

    データベース文字エンコーディングは UTF8 (MySQL データベースの場合は UTF8MB4、Oracle データベースの場合は AL32UTF8) に設定する必要があります。文字エンコーディングが異なる場合、最新の Confluence バージョンにアップグレードすることができません。

      

  4. [管理] > [アプリの管理] に移動し、[Confluence Update Check] までスクロールして、ご利用の Marketplace アプリの互換性を確認します。
       

  5. アップグレード先のバージョンを選択し、[チェック] をクリックします。

    互換性のないアドオンがある場合...

    ユーザーが特定のマーケットプレイス アプリに依存している場合、Confluence のアップグレード前に互換性がサポートされるまで待つことをお勧めします。ベンダーは一般的に、メジャー リリースの後すぐにアプリをアップグレードします。

    参考情報

    • 互換性がサポートされていない場合は、アップグレード中、一時的にアプリを無効化することができます。
    • Atlassian Labs やその他の無料アプリの互換性情報は、新しいリリース後すぐには提供されない場合があります。多くの場合、アプリは引き続き機能します。本番サイトをアップグレードする前にテスト サイトで試してください。

3. テスト環境で Confluence をアップグレードする

  1. 現在の本番環境のステージング コピーを作成します。
    アップグレードをテストする環境の作成については、「Confluence アップグレードのためのステージング環境を作成する」を参照してください。
      
  2. 以下の手順に従って、テスト環境をアップグレードします。  
      

  3. 本番環境でアップグレードを行う前に、サポート対象外のユーザー インストール アプリ、カスタマイズ (カスタム テーマやレイアウト)、プロキシ構成 (可能な場合) をテストします。   

Confluence のアップグレード

4. バックアップ 

  1. データベースをバックアップして、バックアップが正しく作成されていることを確認します。
    データベースがオンライン バックアップをサポートしていない場合は、まず Confluence を停止する必要があります。
    MySQL データベースがある場合は、バックアップにストアド プロシージャ/関数を必ず含めてください

    データベースのバックアップが成功したことを確認したら、アップグレードリカバリファイルの自動生成を無効にできます。これは、中規模以上のサイトではこのプロセスに時間がかかることがあるためです。

     
  2. インストール ディレクトリのバックアップを作成します。
    インストーラーはこのディレクトリを完全に置き換えます。そのため、追加したファイル (キーストアや SSL 証明書) は保持されません。インストール ウィザードは、アップグレードの前にこのディレクトリをバックアップしますが、最初に手動でバックアップを実施する必要があります。
      
  3. ホーム ディレクトリをバックアップします。 
    インストール ウィザードでは、インストールの一環でホーム ディレクトリのバックアップを実施するよう選択できますが、アップグレードの開始前に手動でもこのディレクトリのバックアップを実施する必要があります。
      

    ホーム ディレクトリの場所が不明な場合

    ホーム ディレクトリの場所は <installation-directory>/confluence/WEB-INF/classes/confluence-init.properties ファイルに記載されています。

    ここには、検索インデックスと添付ファイルが格納されます。添付ファイルを Confluence ホーム ディレクトリの外部で保存している場合は、添付ファイル ディレクトリのバックアップも実施する必要があります。 

5. Confluence をダウンロードする

オペレーティング システムにインストーラーをダウンロードします。 

6. インストーラーを実行する

  1. インストーラーを実行します。 
      

    Windows で実行する場合...

    .exe ファイルを実行します。Windows 管理者アカウントを使用することをおすすめします。

    アップグレード ウィザードでコンピュータへの変更の許可を求められたら「はい」を選択します。これを指定しない場合、OS に対するインストール ウィザードのアクセスが制限され、以降のインスト―ル オプションも制限されます。

    Linux で実行する場合...

    Confluence をダウンロードしたディレクトリに移動し、次のコマンドを実行してインストーラを実行可能にします。

    $ chmod a+x atlassian-confluence-X.X.X-x64.bin

    ここで、X.X.X はダウンロードした Confluence のバージョンです。

    次にインストーラーを実行します。インストーラーの実行には sudo を使用することをお勧めします。

    $ sudo ./atlassian-confluence-X.X.X-x64.bin

    root ユーザー権限でインストーラーを実行することもできます。

      

  2. プロンプトに従って Confluence をアップグレードします。
     
    1. プロンプトが表示されたら、既存の Confluence インストールのアップグレードを選択します (Linux ユーザーの場合、オプション 3)。
        
    2. ウィザードが提示した既存の Confluence インストール ディレクトリが正しいことを確認します (同一マシンに複数の Confluence インストールがある場合は特に重要)。
        
    3. Confluence ホームをバックアップすることを強くお勧めします。Confluence ホーム ディレクトリとインストール ディレクトリのバックアップの .zip ファイルを作成します。
        
    4. このインストール ウィザードは Confluence インストール ディレクトリへのカスタマイズを通知します。これらは後から再適用する必要があるため、記録しておきます。

      いくつかの制限について...

      インストール ウィザードによるカスタマイズの通知機能は、既存の Confluence インスタンスのインストール方法によって異なります:  

      • 現在の Confluence インスタンスがインストーラーを使用してインストールされていた場合、ウィザードは Confluence インストール ディレクトリ全体をチェックします。
      • 現在の Confluence インスタンスが手動でインストールされたものの場合、Confluence のインストール ディレクトリの confluence サブディレクトリのみが確認されます。インストール ウィザードは、他のディレクトリへの変更を通知しません (例: bin ディレクトリ下のスタートアップ スクリプトへの変更や server.xml ファイル (SSL 設定など) への変更)。 

      インストール ディレクトリに追加したファイルについての通知は行われません。そのため、必ず最初にバックアップするようにしてください。

  3. ウィザードは Confluence インスタンスをシャットダウンし、アップグレードを開始します。アップグレードが完了したら、Confluence が再起動されます。管理者はブラウザで Confluence を起動し、アップグレードが成功したかどうかを確認します。
     
    インスタンスのサイズと実行するアップグレード タスクの数によって、このステップには数分または数時間かかる場合があります。

アップグレード後

7. データベース ドライバーをコピーする

Oracle または MySQL データベースを利用している場合、既存の Confluence インストール ディレクトリから新しいインストール ディレクトリの confluence/WEB-INF/lib に jdbc ドライバの jar ファイルをコピーする必要があります。

Microsoft SQL および Postgres ユーザーはこの手順をスキップすることができます。 

8. 必要に応じてサービスを再インストールする (Windows のみ)

Windows で Confluence をサービスとして実行している場合、<install-directory>/bin/service.bat を実行して、既存のサービスを削除してサービスを再インストールする必要があります。

これにより、サービスで最新の JVM オプションを使用できます。 

9. 変更の再適用

アップグレード中、ウィザードは既存の Confluence インストールから下記のファイルを移行します。

  • <install-directory>/conf/server.xml ファイルの TCP ポート値。 
  • <install-directory>/confluence/WEB-INF/classes/confluence-init.properties の Confluence ホーム ディレクトリの場所。
      

ほかのすべてのカスタマイズを手動で再適用する必要があります。これには <install-directory>/bin/setenv.sh/setenv.bat ファイル内の CATALINA_OPTS パラメータも含まれます。  

手順について

追加構成、カスタマイズ ( <install-directory>/conf/server.xml ファイルへの変更を含む)、<install-directory>/bin/setjre.sh での独自の Java インストールへのパス、setjre.bat、またはインストール ディレクトリに追加されたファイルは、アップグレードの過程で移行されず、手動で再適用する必要があります。

  1. アップグレードされた Confluence インスタンスを停止します。
  2. 各ファイルを編集し、アップグレードした Confluence インストール ディレクトリにカスタマイズを再適用します。
  3. 追加ファイル (キーストアまたは SSL 証明書など) をコピーします。
  4. アップグレードされた Confluence インスタンスを再起動します。

Confluence への変更によってカスタマイズが使用できない可能性もあるため、本番インスタンスでアップグレードを実施する前に、テスト インスタンスでカスタマイズのテストを実施することを強く推奨します

Confluence のバージョン間でこれらのファイルの既定設定が変更されている可能性があるため、古いファイルをコピーするのではなく、新しいファイルを手動で編集します。

システム プロパティは随時変更されることがあります。適切な認識済みのシステム プロパティを使用しているか、必ずご確認ください。


10. アプリ (アドオン) の更新

Confluence の新しいバージョンとの互換性を持つ任意のアプリを更新できます。

  1. 移動 

    [管理] > [アプリの管理] に移動します。

  2. アプリをサポート対象バージョンにアップグレードします。

この段階で、プラグインのキャッシュをクリアすることをおすすめします。方法を確認する

これは任意ですが、サードパーティ製のアプリやプラグインに関する問題を回避するのに役立ちます。


11. リバース プロキシを更新し、Confluence にアクセスできることを確認する

Confluence 5.x から Confluence 6.x にアップグレードする場合、リバース プロキシを変更して (使用している場合) 共同編集に必要な Synchrony を追加します。プロキシ構成に必要な変更の詳細については、「プロキシおよび SSL の考慮事項」を参照してください。

アップグレードが完了したら、(直接ではなく) リバース プロキシ経由で Confluence にアクセスし、以下を実施する必要があります。

  • [管理] > [一般設定] > [共同編集] に移動し、Synchrony のステータスが実行中であることを確認します。 
  • ブラウザが Synchrony に接続できることを確認するために任意のページを編集します。

リバース プロキシの設定が誤っている可能性があり、Synchrony が実行されないか、エディターでエラーが発生する場合、推奨される次の手順について、「共同編集のトラブルシューティング」を参照してください。 

トラブルシューティング

問題が発生した場合

アップグレードを再試行する必要がある場合、最初にアップグレード前のバックアップを復元する必要があります。アップグレードに失敗した後に、アップグレードの再試行や Confluence の旧バージョンの起動を行わないでください。 

アップグレード中の一般的な問題...
  • ライセンス期間が切れており、アップグレードを続行できない
    ライセンス期間が切れたまま更新されておらず、アップグレード前に再適用もされていないと、アップグレード中にエラーが発生します。この問題の解決方法については、現在のライセンス期間を超えたアップグレードを参照してください。
  • ウィルス対策ソフトとの競合によりアップグレードを続行できない
    Windows で Confluence を実行している場合は特に、ウィルス対策ツールやインターネット セキュリティ ツールが障害となり Confluence アップグレードに成功しないことがあります。お使いのウィルス対策ツールやインターネット セキュリティ ツールで過去に同じような問題があった場合や、このような問題が懸念される場合は、Confluence のアップグレードを開始する前にこれらのツールを無効化してください。
  • データベースがオンライン バックアップをサポートしていない
    アップグレード ウィザードは、データベースのバックアップ ユーティリティを使用してデータベースのバックアップを作成するように要求します。データベースがオンライン バックアップをサポートしない場合、アップグレード プロセスを停止し、Confluence をシャットダウンし、データベース バックアップを作成してからインストーラーを再実行して、アップグレードを継続します。
  • アップグレードに非常に時間がかかる
    データベースのサイズが非常に大きい (データベースのバックアップ作成に長い時間がかかっている) 場合、confluence.upgrade.recovery.file.enabled システム プロパティを false に設定すると、アップグレード プロセスを高速化できます。これは、データベースのバックアップ プロセスがあり、アップグレードの実施前にバックアップを確認している場合にのみ利用できます。
  • Confluence が起動しない
    互換性のないマーケットプレイス アプリが Confluence の正常起動を妨げている可能性があります。ユーザーがインストールしたすべてのアプリを一時的に無効化して Confluence を起動することで、問題をトラブルシューティングすることができます。詳細については、「Confluence の起動と停止」を参照してください。
  • 共同編集エラー
    Synchrony が動作しないか、エラーが表示された場合、ご利用の環境内で共同編集を実行する方法について、「共同編集のトラブルシューティング」を参照してください。最も一般的な問題は、リバース プロキシの設定ミスや、Synchrony がポート 8091 を利用できないことです。   
  • アップグレード後にスペース ディレクトリが空になる
    Confluence 6.3 以前からアップグレードする場合、スペース ディレクトリにスペースが表示されない既知の課題があります。これを修正するには、アップグレード後にサイトを再インデックスする必要があります。

Confluence ナレッジベースのアップグレードのトラブルシューティングを参照するか、コミュニティのアトラシアン回答集を確認してください。


最終更新日: 2023 年 12 月 7 日

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