Jira アプリケーションの TCP ポートの変更
Jira アプリケーションの TCP ポートを変更する理由
既定では、Jira アプリケーションは TCP リスニング ポートに 8080 を使用しているため、通常、Jira アプリケーションを http://<yourserver>:8080
で利用できます。
ただし、 PC 上で実行している既存のサービスがポート 8080 を要求している場合、競合が発生し、Jira アプリケーション は起動に失敗します。次のようなエラーを確認できる場合があります。
LifecycleException: Protocol handler initialization failed: java.net.BindException: Address already in use:8080
これは、他の TCP リスニング ポート (例: 8100) とシャットダウン ポート (例: 8015) を使用するように Jira アプリケーションを変更することで修正できます。
Jira アプリケーションの TCP ポートを変更する
Jira アプリケーションの TCP ポートを変更する前に、次の点をご確認ください。
- ポート番号の選定: 選定すべきポート番号が不明な場合、netstat などのツールで使用されていないポート番号を確認し、Jira アプリケーションに割り当て可能なポート番号を判断します。使用可能なポート番号の最大値は 65535 です。これは 16 ビットの符号なし 2 進数で表せる一番大きな数字です。一般的なインターネット サービスでよく使用されているポート番号が IANA (Internet Assigned Numbers Authority) に登録されています。これらのポート番号は避けることをおすすめします。
- ファイアウォールについての注意: Jira にポート番号を割り当てる時、ポート番号に基づき、ファイアウォールによって Jira への接続がブロックされる可能性があることにご注意ください。ローカル ネットワークをファイアウォールで保護している組織では一般に、新しいポートやホスト上で動作する Web ベースのアプリケーション (Jira など) をインストールする際には、ファイアウォール設定の変更を考慮する必要があります。個人用のノート PC やデスクトップ PC でも、同様の変更を必要とするファイアウォール ソフトウェアがインストールされている場合が多くあります。ファイアウォール外から Jira にアクセスする必要がない場合、ファイアウォール設定の変更は不要です。
Jira の TCP ポートは、Jira 設定ツールを使うか、server.xml ファイルを手動で編集することで変更できます。"Windows Installer"、"Linux Installer" 、または "アーカイブ ファイル" を使用して Jira をインストールした場合は Jira 設定ツールを使用できます。
Jira 設定ツールを使用して Jira の TCP ポートを変更する
- Jira 設定ツールを起動します。ツールを見つける方法については「Jira 設定ツールの使用」をご参照ください。
- Web Server タブをクリックします。
- HTTP Port フィールドに、 新しい TCP リッスンポート番号を入力します。
- Control Port フィールドに、新しい TCP シャットダウンポート番号を入力します。
- [保存] ボタンをクリックします。変更内容が、Jira アプリケーション インストール ディレクトリの
conf
サブディレクトリのserver.xml
ファイルに保存されます。
server.xml ファイルを編集して Jira の TCP ポート番号を変更する
Jira インストール ディレクトリの conf
サブディレクトリにある server.xml
ファイルを編集します。このファイルは次のような記述で始まります:
<Server port="8005" shutdown="SHUTDOWN">
<Service name="Catalina">
<Connector port="8080"
maxHttpHeaderSize="8192" maxThreads="150" minSpareThreads="25" maxSpareThreads="75"
enableLookups="false" redirectPort="8443" relaxedPathChars="[]|" relaxedQueryChars="[]|{}^\`"<>" acceptCount="100" connectionTimeout="20000" disableUploadTimeout="true" />
...
例えば、シャットダウン ポートを "8005" から "8015" に、リスニング ポート (例: <connector/>
要素内) を "8080" から "8100" に変更します (Jira で使用する TCP ポート番号の決定については、以下をお読みください)。
次に、Jira を再起動し、ブラウザで http://<yourserver>:8100
にアクセスします。
Unix サーバーを実行していて、1024 よりも小さいポート (例: ポート 80) をバインドしている場合、ポートをうまくバインドするには Jira を root として起動する必要があります。