ロギングとプロファイリング
ログ ファイルの場所
ログは Jira アプリケーションのホーム ディレクトリのlog
サブディレクトリ (別の場所を設定した場合はそのディレクトリ) に書き込まれます。atlassian-jira.log
の場所は、[システム情報] ページの [ファイル パス] セクションで確認できます。- セキュリティ関連情報 (例: ログイン、ログアウト、セッション作成 / 破棄、セキュリティ拒否) が
atlassian-jira-security.log
に書き込まれます。
ログの場所を変更する
Jira アプリケーションのインストール ディレクトリ の log4j.properties
ファイルで、次の操作を行います。
以下の行を
log4j.appender.filelog=com.atlassian.jira.logging.JiraHomeAppender
以下のように変更します。
log4j.appender.filelog=org.apache.log4j.RollingFileAppender
以下の行をログファイルの新しい場所を指定するように変更します。
log4j.appender.filelog.File=atlassian-jira.log
注: ログ ファイルの場所を変更する場合、サポートの zip を生成するときにログ ファイルは含まれなくなります。つまり、サポート リクエストにログを手動で添付する必要があります。
ログ レベル
log4j には、'DEBUG', 'INFO', 'WARN', 'ERROR'
、および 'FATAL'
の 5 つのログ レベルがあります。各ログ レベルは 1 つ下のログ レベルよりも多くのログ情報を提供します。
- 「DEBUG」
- 「INFO」
- 「WARN」
- 「ERROR」
- 「FATAL」
「DEBUG」は最も詳細なログを提供し、「FATAL」は最低限のログを提供します。デフォルトのレベルは WARN が設定されており、警告とエラーが表示されます。より詳細を見るときは、このレベルを調整すると便利です。
注意: 「DEBUG」を設定するとユーザ パスワードがログに記録されてしまう可能性があります。
デフォルトのログ レベルは一時的または恒久的に変更することができます。
例えばトラブルシューティングの際、ログ レベルを "WARNING" から "INFO" に一時的に変更して、より詳細なエラー メッセージやスタック トレースを取得することができます。必要なログ カテゴリが不明な場合、一般に log4j.rootLogger
カテゴリや log4j
<category>.com.atlassian
カテゴリで有用な情報を取得できます。
ログ レベルを一時的に変更する
- In the upper-right corner of the screen, select Administration > System.
- システム サポート > ロギングとプロファイリング を選択してログページを開くと、定義済みのすべての log4j カテゴリ (パッケージ名として) と現在のログレベルが表示されます。
- カテゴリーのログ レベルを変更するには、該当するパッケージ名に関連付けられたログ レベルのリンクをクリックします。カテゴリーのログをオフにするには、該当するパッケージ名に関連付けられた「オフ」リンクをクリックします。
ログ レベルを恒久的に変更する
log4j.properties
ファイル (Jira アプリケーションのインストール ディレクトリ) を編集します。以下の部分に移動します。
log4j.logger.com.atlassian = WARN, console, filelog log4j.additivity.com.atlassian = false
変更を加えます (例:
WARN
をDEBUG
に変更)。
Jira に同梱されるlog4j.properties
ファイルには、既定のログ レベルが指定されています。log4j の詳細 (例: 新しいログ カテゴリの定義方法など) や、log4j.properties
ファイルの形式については、log4j サイトのドキュメントを参照してください。- Jira を再起動します。
注: アプリケーション サーバー自体でログが設定されている場合、log4j.properties
ファイルの削除が必要な場合があります。また、ログを機能させるために、log4j.jar
ファイル全体の削除が必要なこともあります。
プロファイリング
Jira でパフォーマンスに関する問題が発生した場合、パフォーマンスの低下がどこで起こっているかを確認することが一般に有用です。このためには、以下に示すようにプロファイリングを有効にした後、リクエストごとに Jira が生成するパフォーマンス トレースを分析します。プロファイリング トレースは、10 分の 1 ミリ秒単位で消費時間をレポートします。
プロファイリング情報は、atlassian-jira-profiler.log ファイルにあります。
プロファイリング トレースの例を示します。
[Filter: profiling] Turning filter on [jira_profile=on]
[116ms] - /secure/Dashboard.jspa
[5ms] - IssueManager.execute()
[5ms] - IssueManager.execute()
[5ms] - Searching Issues
[29ms] - IssueManager.execute()
[29ms] - IssueManager.execute()
[29ms] - Searching Issues
[28ms] - Lucene Query
[23ms] - Lucene Search
プロファイリングは一時的または恒久的に有効化することができます。
一時的にプロファイリングを有効化する
- In the upper-right corner of the screen, select Administration > System.
- システム サポート > ロギングとプロファイリング を選択してログページを開くと、定義済みのすべての log4j カテゴリ (パッケージ名として) と現在のログレベルが表示されます。
- ページの一番下の "プロファイリング" セクションまでスクロールします。このセクションはプロファイリングが現在 "オン" または "オフ" になっているかどうかを示し、プロファイリングをそれぞれ "無効化" または "有効化" するリンクを提供します。
- プロファイリングを "オン" にするには、[プロファイリングの有効化] リンクをクリックします。Jira はプロファイリング トレースを開始し、atlassian-jira-profiler.log ファイルにデータを生成します。
- プロファイリングを「オフ」にするには、「プロファイリングの無効化」リンクをクリックします。
恒久的にプロファイリングを有効化する
- Jira のインストール ディレクトリで、
atlassian-jira/WEB-INF/web.xml
ファイルを編集します。 以下のエントリを探します。
<filter> <filter-name>profiling</filter-name> <filter-class>com.atlassian.jira.web.filters.JIRAProfilingFilter</filter-class> <init-param> <!-- specify the which HTTP parameter to use to turn the filter on or off --> <!-- if not specified - defaults to "profile.filter" --> <param-name>activate.param</param-name> <param-value>jira_profile</param-value> </init-param> <init-param> <!-- specify the whether to start the filter automatically --> <!-- if not specified - defaults to "false" --> <param-name>autostart</param-name> <param-value>false</param-value> </init-param> </filter>
autostart
パラメーターを false ではなく true に変更します。<init-param> <!-- specify the whether to start the filter automatically --> <!-- if not specified - defaults to "false" --> <param-name>autostart</param-name> <param-value>true</param-value> </init-param>
- ファイルを保存します。プロファイリングは Jira を再起動すると有効になり、atlassian-jira-profiler.log ファイルでプロファイリング情報を確認できるようになります。