アセットから Jira のリクエストに承認者を追加する

Jira Service Management では、ワークフロー ステップの承認を要求できます。つまり、適切なユーザーが承認するまで、あるステータスから別のステータスにリクエストを移行できないようにします。アセットでは、適切なユーザーとは、アセットの所有者、またはアセットの保守を担当するグループのことです。これらのユーザーについては、それぞれ所有しているアセットや関係のあるアセットに影響するリクエストが登録された際に、承認者として追加できます。承認者は、リクエストで選択したアセットに基づいて動的に変更されます。

はじめる前に

アセットから承認者を追加するには、次のアイテムが必要です。

  • オブジェクト タイプに追加した User または Group タイプの属性。グループを選択する場合は、グループが大きくなるとパフォーマンスに影響するため、小さめにしてください。

  • アセットのオブジェクトにマッピングされたいずれかのアセット オブジェクト カスタム フィールド。サポートされているタイプは次のとおりです。

    • アセット オブジェクト
    • アセットが参照するオブジェクト (単一)

    • アセットが参照するオブジェクト (複数)

    • アセット オブジェクト (単一) (非推奨)
    • アセット オブジェクト (複数) (非推奨)
  • アセット カスタム フィールドは、すべてのコンテキスト設定で同じオブジェクト スキーマに割り当てる必要があります。

これらの属性やフィールドをまだ持っていない場合は、次の手順に従ってください。

オブジェクト タイプに属性を追加する...

User/Group 属性をオブジェクト タイプに追加すると、特定のユーザーまたはグループを選択することで、その属性を基礎となるオブジェクトに入力できます。これらのユーザーは自分のオブジェクトと関係を持ち、承認者として割り当てることができます。属性の詳細については、「属性をオブジェクト タイプに追加する」を参照してください。

属性をオブジェクト タイプに追加するには、次の手順に従います。

  1. アセットでオブジェクト タイプを選択して、[属性] タブに切り替えます。

  2. User または Group タイプの属性を追加します。次の例では、User 属性を追加しています。次のステップで、ユーザーをこのオブジェクトに割り当てます。
  3. 右側の歯車アイコンを選択してから [設定] を選択すると、各属性をさらに詳細に設定できます。オプションの 1 つがカーディナリティです。これによって、該当するフィールドで選択できるユーザー数を指定できます。

  4. [オブジェクト] タブに切り替えてオブジェクトを編集し、ユーザーまたはグループを追加した属性に割り当てます。 

    グループを選択する場合は、グループは小さめにしてください。グループにいるすべてのユーザーを検索する必要があるため、グループが大きいとパフォーマンスに影響します。

“アセット オブジェクト” フィールドを作成して、そのフィールドをオブジェクトにリンクする

アセット オブジェクト フィールドは、アセットと Jira のプロジェクトとの間でリンクのように機能します。このフィールドは Jira カスタム フィールドとは設定が異なりますが、Jira 画面に追加する際には通常のカスタム フィールドのように動作します。承認ステップの作成時に、このフィールドと属性を併せて選択します。アセット オブジェクト フィールドの詳細については、「初期設定のアセット カスタム フィールド」をご参照ください。

“アセット オブジェクト” フィールドを作成するには、次の手順に従います。

  1. Jira で、[管理] > [課題] > [カスタム フィールド] に移動して、新しいカスタム フィールドを作成します。

  2. “アセット オブジェクト” フィールドのいずれかを選択します。レガシーとマークされたオブジェクト フィールドもサポートされます。

  3. 名前、該当するプロジェクト、課題タイプを選択します。

  4. カスタム フィールドを、承認を追加する予定のワークフローで使用される画面に関連付けます。通常、これらはワークフローで使用される課題タイプに関連する作成編集の画面です。

アセット オブジェクト フィールドをプロジェクトやオブジェクトにリンクするには、次の手順に従います。

  1. [カスタム フィールド] ページでカスタム フィールドを見つけて、[その他のオプション] メニュー [...] > [設定] の順に選択します。

  2. [Edit Assets configuration (アセットの設定を編集)] を選択します。これで、該当するフィールドに関連して利用可能なすべての設定が表示されます。

  3. 承認のフィールドを使用するには、アセットを格納するオブジェクト スキーマを選択します。オブジェクト スキーマを選択するだけで、承認のフィールドを使用できます。ただし、他のどの設定も変更可能です。“アセット カスタム” フィールドの設定方法に関する詳細は、「アセット カスタム フィールドを Jira の画面に追加する」をご覧ください。

承認者の追加、設定、表示

属性とカスタム フィールドの準備ができたら、承認ステップを設定して、アセットの承認者をリクエストに追加できます。

1. ワークフローに承認ステップを追加する

承認ステップをワークフローに追加するには、次の手順に従います。

  1. 承認を追加するワークフローを編集します。

  2. ステータス > [承認を追加] の順に選択します。

  3. [アセット オブジェクト フィールド] を選択して、カスタム フィールドを選択します。このフィールドに、有効な属性、つまり User または Group タイプの属性がないか確認します。

  4. 承認者にするユーザーまたはグループに関連付けられている属性を選択します。

  5. 必要な承認の数と、リクエストが承認または却下された際にどのトランジションを使用するかを選択します。

  6. [作成] を選択して承認を追加します。

2. カスタマーポータルの "アセット オブジェクト" フィールドを有効化する

承認者はリクエストで選択したオブジェクトに基づいて変更されますが、実際にオブジェクトを選択するユーザーが必要です。このステップでは、カスタマーがカスタマー ポータルでオブジェクトを選択できるようにします。スキップしても、エージェントはオブジェクトをエージェント ビューで選択できます。

カスタマー ポータルでフィールドを有効にするには、次の手順に従います。

  1. プロジェクトで [プロジェクト設定] > [リクエスト タイプ] の順に移動します。

  2. 関連するリクエスト タイプを選択します。

  3. フィールドが [表示フィールド] にない場合は、[フィールドを追加] を選択して追加します。

3. リクエストを申請して承認者を表示する

リクエストを申請してその中のオブジェクトを選択すると、リクエストが承認ステップに達した際に承認者が自動で追加されます。

リクエストを登録するには、次の手順に従います。

  1. カスタマー ポータルを開いて、リクエストを登録します。

  2. "アセット オブジェクト" フィールドで、アセットからオブジェクトの 1 つを選択できます。

リクエストの承認者を表示するには、次の手順に従います。

  1. 承認ステップによって、リクエストをワークフロー ステータスに移行します。

  2. 選択したオブジェクトに関連する承認者は、自動で追加されるはずです。また、承認者にはこのリクエストを承認または却下するように求めるメール通知が届きます。

最終更新日 2024 年 7 月 9 日

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