本番環境バックアップ ストラテジー
Confluence はスケジュール XML バックアップを提供していますが、このバックアップ方法が適しているのは、小規模サイト、テスト サイト、データベースおよびディレクトリ バックアップの補足のみです。
本番システムのバックアップ ソリューションの確立
アトラシアンは、堅牢なデータベース バックアップ戦略を確立することをお勧めします。
- お使いのデータベース用に提供されたツールを使用してデータベースのバックアップまたはダンプを作成します。
データベースがオンライン バックアップをサポートしていない場合は、この操作の間、Confluence を停止する必要があります。 - ホーム ディレクトリ (Data Center のローカル ホームと共有ホームの両方) のファイル システム バックアップを作成します。
この運用を開始したら、日次バックアップのスケジュール ジョブを無効化できます。
データベースとホーム ディレクトリのバックアップを取得することで、信頼性を向上させ、大規模な XML バックアップを復元しやすくなります。
バックアップの必要があるのはどのファイルか
ホーム ディレクトリ全体をバックアップするのが最も安全なオプションですが、大半のファイルとディレクトリは起動時に読み込まれるものであるため、無視できます。最低でも、次のファイルとディレクトリをバックアップする必要があります。
- <conf-home>/confluence.cfg.xml
- <conf-home>/attachments (スペースが課題の場合は 抽出テキスト ファイルを除外できます。)
ディレクトリの残りの部分は、起動時に自動的に読み込まれます。次のディレクトリもバックアップしておくとよいでしょう。
- <conf-home>/config – ehcache.xml ファイルを変更している場合
- <conf-home>/index - サイトが大規模である場合やインデックスの再作成に時間がかかる場合 - このファイルを使用すれば、復元時にインデックスを完全に再作成する必要を避けられます。
ホーム ディレクトリの場所はインストール時に設定され、confluence.init.properties
ファイルで指定されます。自動インストーラーで作成されたインストールの場合、既定の場所は次のとおりです。
- Windows
C:\Program Files\Atlassian\Application Data\Confluence
- Linux
/var/atlassian/application-data/confluence
クラスタ化されたインスタンスの場合のみ: 共有のホーム ディレクトリ全体をバックアップするのが最も安全なオプションですが、いくつかのファイルとディレクトリは実行時に読み込まれるため、無視できます。
- <conf-home>/thumbnails
- <conf-home>/viewfile.
バックアップ方法
データベースをバックアップするコマンドは、データベース ベンダーによって異なります。たとえば PostgreSQL のコマンドは、pg_dump dbname > outfile
です。
詳細については、使用する特定のデータベース用のドキュメントを参照してください。
復元方法
サーバー間の Confluence の移行 に関するガイドに、この手法を使用してバックアップを復元する手順を記載しています。
その他のプロセス
XML 形式のサイト バックアップは、Confluence でのその他のプロセス (サーバー間の移動、別のデータベースへの切り替えなど) でも使用できます。上述のバックアップ戦略はこれらのプロセスでも機能します。
- テストサーバーを設定するために使用される サーバー移行手順 では、SQL ダンプを使用することもできます。
- 小規模なデータセットのデータベース移行手順には、XML バックアップを使用します。大規模なデータセットの移行には、サードパーティのデータベース移行ツールが必要になります。