Bitbucket Server アップグレード ガイド
このガイドでは、Linux でインストーラーを使用し、Bitbucket Server のインストールを最新バージョンにアップグレードする方法について紹介します。
現在有効なソフトウェア メンテナンスがある場合、新しいバージョンへのアップグレードは無料で行えます。詳細については、「ライセンスの FAQ」を参照してください。
Bitbucket のその他のアップグレード方法:
- 手動 – アーカイブ ファイルを使用してアップグレードします。
- Data Center – Data Center クラスタをアップグレードします。
- ローリング アップグレード - ダウンタイムなしで、Data Center クラスタを次のバグ修正バージョンにアップグレードします。
- Bitbucket Server 用の Docker コンテナ イメージ。
はじめる前に
Bitbucket をアップグレードする前に、いくつかの質問に答える必要があります。
インストーラーの使用は適切なアップグレード方法ですか? | |
アップグレードの資格がありますか? | |
サポート対象プラットフォームに変更はありますか? | |
バージョン固有のアップグレード情報をすべて考慮しましたか? | アプリケーションの現在のバージョンとアップグレード先のバージョンとの間の各バージョンについて、関連するセクションをご確認ください。 Bitbucket Data Center および Server のそれぞれのバージョン固有のアップデート ノートの情報を確認できます。 |
Bitbucket 4.x より前のバージョンからアップグレードしていて、server.xml ファイルを変更しましたか? |
アップグレードを計画する
1. アップグレード パスを決定する
アップグレードにおいて必須となるパスはないため、Bitbucket Server (または Stash) の過去の任意のバージョンから最新バージョンに更新できます。
Bitbucket 8 はメジャー アップグレードです
本番サイトをアップグレードする前に、Bitbucket Server 8.0 のリリース ノートを確認し、完全なバックアップを作成して、非本番環境でアップグレードのテストを行うようにしてください。
Bitbucket 8 よりも古いバージョンからアップグレードすると、ユーザーがインストールしたすべてのアプリが起動時に無効化されます
アップグレード前に、独自のアプリを更新し、サードパーティ製アドオンに Bitbucket Server 8 との互換性があるかどうかを Atlassian Marketplace で確認します。
次のバグ修正アップデートへのアップグレード
複数ノードの Bitbucket クラスタを次のバグ修正アップデートにアップグレードする場合 (8.0.0 から 8.0.1 など)、ダウンタイムなしでアップグレードできます。
2. アップグレード前の確認を完了する
- アップグレード先として計画しているバージョン (およびその間のバージョン) のバージョンごとのアップグレード ノートを確認します。
- > [サポート ツール] に移動し、解決が必要な問題がログ アナライザーにあるかどうかを確認します。
利用しているアプリに、アップグレード先として計画しているバージョンとの互換性があるかどうかを確認します。
- > [アプリの管理] > [Bitbucket 更新の確認] に移動します。
アップグレード先として計画しているバージョンを選択して [確認] を押します。
3. Bitbucket をテスト環境でアップグレードする
- 現在の本番環境のステージング コピーを作成します。
- 以下の手順に従って、テスト環境をアップグレードします。
- 本番環境のアップグレード前に、すべてのサポート対象外のアプリ、カスタマイズ、およびプロキシ構成 (可能な場合) をテストします。
Bitbucket のアップグレード
このアップグレード プロセスは、インプレースのアップグレードではなく、新しいインストール ディレクトリに新しいバージョンの Bitbucket Server をインストールします。新しいインスタンスは、既存の Bitbucket Server のホーム ディレクトリと外部データベースを使用します。
アップグレードのロールバックは、Bitbucket Server のホーム ディレクトリと Bitbucket Server データベースの両方のバックアップを復元することでのみ行なうことができ、ホーム ディレクトリとデータベースが一貫している必要があります。その後、アプリケーションの過去のバージョンをインストール ディレクトリに再インストールできます。詳細についてはロールバックのセクションをご参照ください。
4. Bitbucket Server をダウンロードする
ご利用のオペレーティング システムに対応するインストーラーをダウンロードします (推奨) - www.atlassian.com/software/bitbucket/download
5. データをバックアップする
使用するバックアップ戦略を決定します。
- Bitbucket ホーム ディレクトリと外部データベースのすべてのデータをバックアップします。
6. カスタマイズ設定を移行する
Bitbucket 4.x 以前のバージョンからアップグレードする場合は、「カスタマイズ設定を移行する」を参照してください。
7. アプリケーションを停止する
Bitbucket Server を Linux ターミナルから停止するには、<Bitbucket Server installation directory>
に移動して次のコマンドを実行します。
bin/stop-bitbucket.sh
詳細な手順については「Bitbucket の開始と終了」ページをご確認ください。
8. インストーラーを実行する
インストーラーは、GUI、コンソール または無操作モードで実行できます。
インストーラーを実行します。Linux ターミナルから、Bitbucket Server のダウンロード先のディレクトリに移動し、次のコマンドを実行してインストーラーを実行可能にします。
chmod +x atlassian-bitbucket-x.x.x-x64.bin
sudo
を使用してインストーラーを実行することをお勧めします。これにより Bitbucket Server を実行する専用アカウントが作成され、Bitbucket Server をサービスとして実行できます。インストーラーを実行するために
sudo
を使用するには、次のコマンドを実行します。$ sudo ./atlassian-bitbucket-x.x.x-x64.bin
root ユーザー権限でインストーラーを実行することもできます。
- プロンプトに従って Bitbucket Server をアップグレードします。
[Welcome] ステップで、アップグレードするインスタンスのタイプを選択します。
「Select Bitbucket Server Home」ステップで、既存のホーム ディレクトリを選択します。
インストーラー残りのステップに従います。
9. アプリケーションを開始する
オペレーティング システムのライブラリもアップグレードしていて、PostgresSQL と glibc のバージョンが2.28よりも前のものを使い、アップグレードによって glibc のバージョンが 2.28 以降に上がる場合、Bitbucket を起動する前に PostgresSQL のインデックスを再構築する必要があります。
インストーラーを使用している場合、インストール ウィザードの最後に、アプリケーションを開始してブラウザで開くオプションがあります。
Bitbucket を手動で開始する方法を含む詳細な手順については、「Bitbucket の開始と終了」をご確認ください。
ロールバック
更新のロールバックは、Bitbucket Server のホーム ディレクトリと Bitbucket Server データベースの両方のバックアップを復元することでのみ行なうことができ、ホーム ディレクトリとデータベースが一貫している必要があります。その後、アプリケーションの過去のバージョンをインストール ディレクトリに再インストールできます。アップグレード済みのホーム ディレクトリで古いバイナリ ファイルを実行することはできません。
既知の問題やトラブルシューティング情報を確認する
Stash インストールの更新で、上述のステップを実行したあとに問題が発生する場合、次のように Stash の既知の問題を確認し、更新内容のトラブルシューティングをお試しください。
- 既知の問題の確認。既知の問題は、アトラシアンの課題追跡システムの BSERV プロジェクトで確認できます。
- Bitbucket Server のナレッジベース。Stash の最新バージョンのリリース後に問題が確認される場合があります。このような場合、Bitbucket Server のナレッジベースで情報を公開しています。
- 更新中に問題が発生していて解決が難しい場合、サポート チケットを作成してください。アトラシアンのサポート エンジニアがお手伝いします。