ネットワークと接続性のトラブルシューティング ガイド

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このページではまず、アプリケーション リンクで自動的に診断できる特定のネットワークおよび接続エラーと、それらを修正するために行える操作について説明します。

後半では、アプリケーション リンクを使用したときに発生する可能性があるネットワークおよび接続エラーの特定および修正に役立つ、一般的なトラブルシューティング ガイドを提供しています。

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一般的なネットワークおよび接続エラー

リモート アプリケーションにアクセスできない

アプリケーション リンクがリモート アプリケーションへの接続を試みましたが、リモート アプリケーションのホスト名を解決できませんでした。

アトラシアン アプリケーション ログに次のようなエラー メッセージが表示される場合があります。

java.net.UnknownHostException: Unable to resolve host
考えられる原因
実行可能な対応策
DNS の構成に誤りがある。

特にプライベート ネットワークについて、DNS 構成を確認します。

後述の「nslookup」をご確認ください。

リモート アプリケーションのアプリケーション URL の構成に誤りがあるか、アプリケーション URL が最近変更されている可能性があります。

リモート アプリケーションのアプリケーション URL を確認します。

  • ホスト名が適切かどうか
  • ポートが適切かどうか
  • コンテキスト パスが適切かどうか
  • アプリケーション URL がリモート アプリケーションのベース URL に一致しているかどうか (リモート アプリケーションがリバース プロキシの背後にある場合は表示 URL)

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リモート アプリケーションが応答しない

アプリケーション リンクがリモート アプリケーションへの接続を試みましたが、接続が却下されました。

アトラシアン アプリケーション ログに次のようなエラー メッセージが表示される場合があります。

java.net.ConnectException: Connection refused
考えられる原因
実行可能な対応策
リモート アプリケーションがダウンしている。
  • ブラウザでアプリケーション URL (リモート アプリケーションがリバース プロキシの背後にある場合は表示 URL) を使用し、リモート アプリケーションが動作しているかどうかを確認します
  • ブラウザでリモート アプリケーションにアクセスできない場合、ローカル サーバーからリモート アプリケーションの URL に ping します。アプリケーション リンクが適切に動作するには、アプリケーション URL を使用してリモート アプリケーションにアクセス可能である必要があります。以降の「ping」をご確認ください。

アプリケーション URL の構成に誤りがあります。

ローカルの終端でアプリケーション URL の構成を確認します。

  • アプリケーション URL は適切なポートを使用していますか?
  • アプリケーション URL の IP アドレスを使用している場合、値は適切ですか?
  • アプリケーション URL はリモート アプリケーションのベース URL (リモート アプリケーションがリバース プロキシの背後にある場合は表示 URL) に一致していますか?
  • アプリケーション URL は適切なコンテキスト パスを使用していますか?
ファイアウォールがアクセスをブロックしている。

以降の「ネットワーク ツール」を使用し、ファイアウォール構成が対象のポートを許可しているかどうかを確認します。

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ファイアウォールによってリクエストがブロックされる

アプリケーション リンクがリモート アプリケーションへの接続を試みましたが、リモート アプリケーションへのリクエストがネットワークのファイアウォールによってブロックされています。

ブラウザに HTTP 405 メッセージが表示される場合があります。

 

考えられる原因
実行可能な対応策

ファイアウォールがリクエストをブロックしています。

  • ファイアウォール構成が対象のポートでの HTTP リクエスト (PUT など) を許可しているかどうかを確認します。

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ネットワーク リクエストのタイムアウト

アプリケーション リンクはリモート アプリケーションに到達できましたが、接続を確立できませんでした。

アトラシアン アプリケーション ログに次のようなエラー メッセージが表示される場合があります。

java.net.ConnectException: connect timed out
考えられる原因
実行可能な対応策

リモート アプリケーションがデッドロックになっています。

  • ブラウザから通常の手順でリモート アプリケーションにアクセスして、リモート アプリケーションが動作しているかどうかを確認します。

ファイアウォールがリクエストをブロックしています。

  • ファイアウォール構成が対象のポートでの HTTP リクエストを許可しているかどうかを確認します。

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リモート アプリケーションが見つからない

アプリケーション リンクがリモート アプリケーションへの接続を試みましたが、到達できませんでした。

アトラシアン アプリケーション ログに次のようなエラー メッセージが表示される場合があります。

java.net.NoRouteToHostException
考えられる原因
実行可能な対応策

ファイアウォールがリクエストをブロックしています。

  • ファイアウォール構成が対象のポートでアクセスを許可しているかどうかを確認します。
  • 後述のように traceroute などのツールを使用し、ローカルとリモート マシン間でのトラフィックのパスを表示します。
中間ルーターがダウンしています。
  • 後述のように traceroute などのツールを使用し、ローカルとリモート マシン間でのトラフィックのパスを表示します。

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ネットワーク応答のタイムアウト

アプリケーションがリモート アプリケーションとの接続を確立できましたが、レスポンスを受け取ることができませんでした。

アトラシアン アプリケーション ログに次のようなエラー メッセージが表示される場合があります。

java.net.SocketTimeoutException: connect timed out
考えられる原因
実行可能な対応策

リモート アプリケーションがデッドロックになっています。

  • ブラウザから通常の手順でリモート アプリケーションにアクセスして、リモート アプリケーションが動作しているかどうかを確認します。
ネットワークの接続に問題があります。
  • 後述のツールを使用し、リモート マシンとの間の接続を確認します。

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予期せぬレスポンス

アプリケーション リンクがリモート アプリケーションへの接続を試みましたが、予期せぬ HTTP レスポンスを受け取りました。これはほとんどの場合、リモート アプリケーションが HTTP 50x レスポンスのみを返すプロキシの背後にあることを示します。

アトラシアン アプリケーション ログに次のようなエラー メッセージが表示される場合があります。

UNEXPECTED_RESPONSE
UNEXPECTED_RESPONSE_STATUS
<response code>
<response body>
考えられる原因
実行可能な対応策
HTTP 403: Forbidden
  • これは通常は認証の失敗を示します。しかしながら、アプリケーション リンクでは認証の失敗は 403 とは異なる方法で報告されるため、このエラーはプロキシ構成に問題があることを示します。
HTTP 404: Page not found
  • アプリケーション リンクを構成するために使用されているアプリケーション URL に誤りがあるか、アプリケーションのアドレスが変更されています。
  • リモート アプリケーションで、アプリケーション リンクを構成するために使用されているアプリケーション URL が適切かどうかを確認します。
HTTP 405: Method not allowed
  • ファイアウォールまたはプロキシが HTTP リクエストを妨げています。
HTTP 500: Internal server error
  • リモート アプリケーションがプロキシの背後にいない可能性があるが、アプリケーションにメモリ不足エラーなどのエラーが発生しています。
  • ブラウザから通常の手順でリモート アプリケーションにアクセスして、リモート アプリケーションが動作しているかどうかを確認します。
  • アプリケーション エラー ログ」をご確認ください。
HTTP 503: Service unavailable
  • リモート アプリケーションがプロキシの背後にあり、ダウンしています。
  • ブラウザからリモート アプリケーションに直接アクセスして、リモート アプリケーションが動作しているかどうかを確認します。
  • リモート アプリケーションを再起動するか、管理者に問い合わせます。
  • 上述の「リモート アプリケーションが応答しない」をご確認ください。
HTTP 504: Gateway timeout
  • リモート アプリケーションがプロキシの背後にあり、タイムアウトしています。
  • 後でもう一度試行します。
  • ブラウザから通常の手順でリモート アプリケーションにアクセスして、リモート アプリケーションが動作しているかどうかを確認します。
  • 必要に応じてリモート アプリケーションを再起動するか、管理者に問い合わせます。
ステータスなし、または前述のステータスとは異なるステータスが返される
  • リモート アプリケーションが構成ミスを含むプロキシの背後に存在します。ローカルのアプリケーション ログ<response body> を確認します。
  • リモート アプリケーションが、アプリケーション リンクの構成時に選択されたタイプと異なります。アプリケーション リンクのアプリケーション タイプがリモート アプリケーションのタイプに一致するかどうかを確認します。一致しない場合、アプリケーション リンクを再作成し、適切なアプリケーション リンクを選択するようにします。詳細については、「アトラシアン アプリケーションをリンクして連携させる」を参照してください。

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以降の一般的なトラブルシューティング ガイドを使用して、上述のよくあるエラー タイプでは網羅されていない、アプリケーション リンクの接続の問題の解決にご利用ください。

考えられる原因可能な処置

アプリケーションをホストするサーバーが実行されていない。

  • リモート サーバーが実際に実行されていることを確認します。

1 つまたは両方のサーバーがネットワークに接続されていない。

  • 各サーバーからもう片方のサーバーに ping することで、それぞれのサーバーに到達できることを確認します。以降の「ping」をご確認ください。

アプリケーションをホストしているサーバーが実行されているが、アプリケーションが接続しようとしているポートでリッスンしていない。

ホスト アドレスとポートの特定の組み合わせを使用する接続が、ファイアウォールまたはその他のネットワーク デバイスによってブロックされている。

  • telnet を使用して、リモート サーバーが特定のポートで受信接続を許可していることをテストします。

リモート アプリケーションをホストしているサーバーでのアドレスとポートの組み合わせに誤りがあるか、組み合わせが変更された。

  • リモート サーバーの現在の場所を確認します。

接続に使用されているプロトコルが誤っている (例: HTTPS ではなく HTTP を使用している)。

  • リモート アプリケーションの server.xml 設定ファイルで connector ディレクティブを確認します。

 

ログのエラー メッセージ

アプリケーション ログ (またはブラウザ ウィンドウの HTTP メッセージ) に次のエラー メッセージが表示される場合があります。

詳細な情報については上述のリンクをご利用ください。

アプリケーション ログの場所

クリックしてエラー ログの場所を確認...

ロギング構成アプリケーション ログTomcat Web サーバーログ
Bamboo <Bamboo installation directory> /logs  
Bitbucket Server / Stash

<Bitbucket home directory>/log

<Stash home directory>/log

<Bitbucket Server installation directory>/logs

<Stash installation directory>/logs

Confluence <Confluence home directory>/logs <Confluence installation directory >/logs
Crowd <Crowd home directory>/logs <Crowd installation directory>/apache-tomcat/logs
Crucible <Crucible installation  directory>/var/log/  
Fisheye <FishEye installation  directory>/var/log/  
Jira アプリケーション <JIRA application home directory>/log <JIRA application installation directory>/logs

より詳細なログを取得するには、アプリケーションで DEBUG レベルのロギングを有効にすることをご検討ください。DEBUG はすべてのスタック トレースを追加し、HTTP 応答のメッセージを含みます。

 

Server.xml の場所

クリックして server.xml ファイルの場所を確認...

server.xml ファイルの場所は、ご利用のアプリケーション、オペレーティング システム、およびインストール先に応じて異なります。 

アトラシアン アプリケーションで共通の既定のインストール先は、次のとおりです。

  • Linux: /opt/atlassian/<application-name>
  • Windows: C:\Program Files\Atlassian\<application-name>
  • Windows: C:\Atlassian\<application-name>

アトラシアン アプリケーションのフォルダ構造内の場所:

アプリケーションserver.xml の場所
Bamboo<install-path>/conf/
Confluence<install-path>/conf/
Crowd<install-path>/apache-tomcat/conf/
CrucibleFisheye と同様
FisheyeFisheye の設定ファイルは config.xml です。「Fisheye の web サーバーを設定する」および「Fisheye / Crucible で追加ポートでの web リクエストのリッスンを有効化する方法」をご参照ください。
Jira アプリケーション<install-path>/conf/
Bitbucket Server 5.0

なし。<Bitbucket home directory>/shared/bitbucket.properties に置き換えられています。

server.xml のカスタマイズを bitbucket.properties に移行する方法」をご参照ください。

Bitbucket Server 4.0 〜 4.14<Bitbucket home directory> /shared/server.xml
Stash 3.8 〜 3.11

<Stash home directory>/shared/

このリリースを利用しているが、上述のディレクトリに server.xml が存在しない場合、<install-path>/conf/server.xml から実行しています。

インスタンスのアップグレード時の考慮事項をへらすため、<install-path>/conf/server.xml<Stash home directory>/shared/ にコピーすることをおすすめします。


Stash 3.7 and earlier<install-path>/conf/

<install-path> は、システムでのアプリケーションのインストール先です。

 

ネットワーク接続ツール

以降のツールを使用して、2 台のマシン間でのネットワーク接続をテストできます。次の項目を確認することが目的です。

  • 各マシンが互いに通信できること。
  • 必要なポートが開いており、そこへの接続を行えること。
  • 特定のホスト名/アドレスとポートの組み合わせで、各アプリケーションが互いに通信できること。
  • 各アプリケーション同士の間にあるファイアウォールまたは他のネットワーク デバイスが、アプリケーション同士の通信を許可するように構成されていること。

特定のネットワーク構成をバイパスし、プロキシされていないアプリケーション リンクを作成することもできます。

ping: クリックして詳細を確認...

ping コマンドは少数のパケットを宛先アドレスに送信し、応答にかかる時間を計測します。ping を使用して次の事項を確認できます。

  • ネットワーク接続 - ping に成功する場合、両方のマシンがネットワークに接続されています。
  • 適切な DNS 解決 - ホスト名 ( atlassian.com など) を IP アドレスに解決可能かどうか、およびそれが適切なものかどうか。
  • ping を発行するマシンと宛先との間の応答時間。応答時間は短いほうが望ましいです。

ping への応答に失敗しても、サーバーがオフラインであったり、ダウンしたりしているとは限りません。単純に ping リクエストに応答していない可能性があります。

traceroute: クリックして詳細を確認...

traceroute (Windows では tracert) コマンドは、現在のマシンと宛先との間のトラフィックの流れを表示します。トレース ルートは、パフォーマンスの問題や輻輳に関連するセグメントの特定に、特に効果的です。

telnet: クリックして詳細を確認...

telnet コマンドを使用して、ホストが特定のポートでの接続を許可するかどうかをテストできます。telnet コマンドは一般に次のように使用されます。

telnet <host> <port>

例:

telnet atlassian.com 80

指定したポートでホストへの接続に成功した場合、出力は次のようになります。

telnet host.example 80
Trying 192.168.1.100...
Connected to host.example.
Escape character is '^]'.

指定したポートでホストに接続できたら、telnet セッションを終了することができます。この目的は、指定したポートで接続できることを確認することです。ファイアウォールまたは他のネットワーク構成によって接続が拒否されます。

Microsoft Windows では telnet は既定でインストールされていません。

  • Windows 7 で [Turn Windows features on or off] を使用して Telnet をインストールします。
  • Windows の Server エディションの場合、Server Manager を使用して Telnet をインストールします。

nslookup: クリックして詳細を確認...

nslookup コマンドは、Domain Name System (DNS) をクエリして、ドメイン名または IP アドレスのマッピングを取得するために使用されます。リモート サーバーの DNS 名をローカル サーバーから解決可能かどうかを確認するために使用できます。

一般に、各サーバーから nslookup を実行して、別のサーバーの適切な IP アドレスが返されるかどうかを確認できます。

リモートの DNS 名が解決できない場合、各サーバーの DNS エントリを更新する必要があります。

サーバーが HTTPS で接続されている場合、SSL 証明書のためにホスト アドレスのコモン ネームを更新する必要がある場合があります。

最終更新日 2017 年 4 月 28 日

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