本番環境バックアップ ストラテジー
Confluence では、インストール中に接続したデータベースにアプリ データ (ページ、変更履歴、スペース情報など) が保存されます。そのデータを安全に保つために、このページに記載されている方法のいずれかを使用してデータベースをバックアップしてください。データベースのコンテンツをバックアップする方法は 2 つあります。
- ネイティブのデータベース バックアップ ツールの使用 (推奨)
- Confluence のバックアップ ユーティリティの使用
Confluence 8.3 以降では、バックアップと復元の方法が変更されました。これらの変更の詳細については、「Confluence 8.3 リリース ノート」を参照してください。
Confluence 9.0 では、レガシー バックアップ・復元システムが削除されました。そのため、レガシー システムを使用していた、スケジュールされたバックアップは利用できなくなります。
本番インスタンスの定期的なバックアップには、データベースのネイティブ バックアップ ツールを使用してください。バックアップ/復元 API を使用して XML バックアップを作成することもできますが、セキュリティと冗長性のために、すべてのバックアップ ファイルを専用の安全なストレージに必ず移動してください。
ネイティブのデータベース バックアップ ツールでは、Confluence が動作中であっても、整合性と信頼性がはるかに高いデータの保存 (と復元) の手段が提供されます。Confluence を使用している場合、バックアップ処理中にデータベースが更新される可能性があるため、XML バックアップの整合性は保証されません。
Confluence 8.8 以降では、ユーザー ディレクトリのパスワードが自動的に AES で暗号化されます。シングル ノード インスタンス (またはクラスター インスタンスの場合は共有ホーム ディレクトリ) の場合はローカル confluence-home/keys
に関連するキーを必ずバックアップしてください。
本番システムのバックアップ ソリューションの確立
メインのバックアップ方法として XML バックアップを利用することは推奨されていません。アトラシアンでは、次のような堅牢なデータベース バックアップ戦略を確立することをお勧めしています。
お使いのデータベース用に提供されたツールを使用してデータベースのバックアップを作成します。データベースがオンライン バックアップをサポートしていない場合は、この操作の間、Confluence を停止する必要があります。
インスタンスごとにホーム ディレクトリのコピーを作成します。
共有ホーム ディレクトリがある場合はそのコピーを作成します (「 Confluence ホームおよびその他の重要なディレクトリ」を参照)。
Confluence が OpenSearch で設定されている場合は、OpenSearch インデックスのスナップショットを作成します。
データベース、ホーム ディレクトリ、OpenSearch インデックスのバックアップは、大規模な XML バックアップよりも信頼性が高く、復元も簡単です。
バックアップの必要があるのはどのファイルか
ホーム ディレクトリ全体をバックアップするのが最も安全なオプションですが、大半のファイルとディレクトリは起動時に読み込まれるものであるため、無視できます。最低でも、次のファイル/ディレクトリをバックアップする必要があります。
- <conf-home>/confluence.cfg.xml
<conf-home>/attachments (またはクラスター化されたインスタンスを実行している場合は <shared-home>/attachments)
スペースが問題になる場合は抽出したテキスト ファイルを除外できます。
ディレクトリの残りの部分は、起動時に自動的に読み込まれます。次のディレクトリもバックアップしておくとよいでしょう。
- <conf-home>/config –
ehcache.xml
ファイルを変更している場合。 - <conf-home>/index – 大規模なサイトである場合や、インデックス再作成に時間がかかる場合は、このファイルを使用することで、復元時にインデックスを完全に再作成する必要を避けられます。注: これは、Confluence インスタンスが Lucene (既定) で設定されている場合にのみ必要です。OpenSearch をご利用の場合は、次のセクションをご参照ください。
ホーム ディレクトリの場所はインストール時に設定され、confluence.init.properties
ファイルで指定されます。自動インストーラーで作成されたインストールの場合、既定の場所は次のとおりです。
- Windows
C:\Program Files\Atlassian\Application Data\Confluence
- Linux
/var/atlassian/application-data/confluence
クラスター化されたインスタンスの場合のみ: 共有ホーム ディレクトリ全体をバックアップするのが最も安全なオプションですが、いくつかのファイルとディレクトリは実行時に読み込まれるため、無視できます。
- <conf-home>/thumbnails
- <conf-home>/viewfile.
データベースをバックアップするには
データベースをバックアップするコマンドは、データベース ベンダーによって異なります。たとえば PostgreSQL のコマンドは、pg_dump dbname > outfile
です。
詳細については、使用する特定のデータベース用のドキュメントを参照してください。
データベースを復元するには
「サーバー間の Confluence の移行」に関するガイドに、 この手法を使用してバックアップを復元する手順を記載しています。
OpenSearch インデックスのスナップショットを撮るには
サイトが大規模である場合は、インデックス再作成にかなりの時間を要することがあります。OpenSearch インデックスのスナップショットを撮ると、復元時に完全にインデックスを再作成する必要がなくなります。
OpenSearch クラスターで自動/手動スナップショットをセットアップする方法は、OpenSearch ドキュメントをご参照ください。
その他のプロセス
XML 形式のサイト バックアップは、Confluence でのその他のプロセス (サーバー間の移動、別のデータベースへの切り替え、空き領域を節約するためのスペースのアーカイブなど) で使用できます。上述のバックアップ戦略はこれらのプロセスでも機能します。
- テスト サーバーを設定するために使用されるサーバー移行手順では、SQL ダンプを使用することもできます。
- データベース移行手順では、XML バックアップを使用します。サードパーティのデータベース移行ツールを使用することもできます。
適切な移行ツールの選択、または移行自体について支援が必要な場合は、アトラシアン ソリューション パートナーにお問い合わせください。