データを領域に移動
データ レジデンシーは、Jira Software、Jira Service Management、Confluence の以下のプランで利用できます。
Enterprise クラウド プラン
データを持たない新製品の Standard および Premium クラウド プラン
最新情報: 現在、Standard と Premium の各クラウド プランを対象に、既存の製品データを使用したデータ レジデンシーを展開しています。
ご利用の製品でデータ レジデンシーを使用できる場合は、対象となる製品データを新しいロケーションに移動して、その場所に固定するようにリクエストできます。これは、企業のデータ要件を満たすために必要となる場合があります。また、金融、政府機関、医療などの規制のある業界では、クラウド環境での運用にデータ レジデンシーが必須とされる場合があります。
データ レジデンシーの移動をリクエストする前に、この移動が製品にどう影響してどう管理されるのかを理解する必要があります。
データ レジデンシーの移動が製品に与える影響
データ レジデンシーの移動をリクエストする前に、次を把握しておく必要があります。
全製品 – 製品はオフラインになります
製品を新しいロケーションに移動している間はオフラインとなり、ユーザーは製品にアクセスできなくなります。データのサイズとタイプに応じて、このプロセスには約 2 ~ 4 時間を要します。ただし、製品は最大 24 時間オフラインとなる可能性がありますので、それに応じて計画を立ててください。
これは、データ レジデンシーの移動スケジュールの設定方法に起因します。移動をリクエストする際は、24 時間の時間枠を選択します。製品移動の開始から完了まで、この時間枠に基いて一連のプロセスが行われます。なお、移動の進捗状況は追跡できます。移動の開始時と終了時ならびに製品がオンラインに戻った時点で、メールによる通知が行われます。
全製品 – リンクされたサンドボックスは移動しません
サンドボックスを作成すると、そのサンドボックスにリンクされている製品と同じロケーションに自動でホストされます。たとえば、米国のロケーションに固定されている製品のサンドボックスを作成すると、そのサンドボックスは同じロケーションに固定されます。
ただし、サンドボックスをリンクしている製品と一緒に移動することはありません。たとえば、製品を EU のロケーションに移動した場合、リンクされたサンドボックスは移動されず、米国のロケーションに固定されたままとなります。サンドボックスを EU のロケーションに移動する場合は、別途で移動をリクエストする必要があります。
Jira – 同じサイト URL の製品は一括で移動されます
Jira Cloud ファミリーの製品はすべて Jira プラットフォーム上に構築されています。そのため、同じサイト URL にあるすべての Jira Cloud 製品は、まとめて移動されます。同じサイト URL に Jira Software Enterprise、Jira Service Management、Jira Work Managementがある場合、次のようになります。
これらの製品のいずれかを移動すると、他の 2 つの製品も同じロケーションに移動します。
データ レジデンシーの移動中、3 つの製品はすべてオフラインになります。
移動が完了すると、3 つの製品はすべて新しいロケーションに固定されます。
Jira Service Management を使用している場合は、移動中にオフラインになっている間も、ユーザーは Jira プラットフォームの一部ではない、Opsgenie によって提供される機能に引き続きアクセスできます。
Jira – 同じサイト URL のサンドボックスはすべてオフラインになります
Jira Cloud 製品のサンドボックスを移動すると、同じサイト URL にあるすべての Jira Cloud 製品のサンドボックスにおいてダウンタイムが発生します。これは、このファミリーの製品がすべて同じプラットフォーム上に構築されているためです。サンドボックスの詳細をご確認ください
Confluence – 編集モードで行った変更は保存されません
データ レジデンシーの移動中、Confluence がオフラインの間にユーザーが編集モードで開いているページに加えた変更は保存されません。
Confluence – 移動した後に、検索が一時的に機能しません
データ レジデンシーの移動後、Confluence がオンラインに戻ると再度インデックスが作成されます。その間、検索は完全には機能せず、期待どおりに機能しない可能性があります。再インデックス作成にかかる時間は数時間ですが、製品データのサイズによっては最長で 3 日かかる場合があります。
監査ログにはデータ レジデンシーが提供されません
デフォルトでは、ユーザーが作成したアクティビティ データは監査ログに保存されます。ユーザーが作成したアクティビティとは、Confluence ページの閲覧や作成など、ユーザーが実行するアクションを指します。ただし、データ レジデンシーは監査ログには使用できません。この機密性の高いコンテンツを監査ログから除外してください。これは、監査ログのアクティビティ設定で更新できます。
データ レジデンシーの移動をリクエストする
データ レジデンシーの移動は、少なくとも 3 日前までにリクエストする必要があります。
製品でデータ レジデンシーを利用できる場合は、そのデータを新しいロケーションに移動してそこに固定するようにリクエストできます。
データ レジデンシーの移動をリクエストするには、次の手順に従います。
admin.atlassian.com に移動します。
組織を選択して、その [管理] の概要にアクセスします。
[セキュリティ] > [データ レジデンシー] の順に移動します。
データ レジデンシーの表で、[移動をリクエスト] を選択します。
リクエストのワークフローが開いたら、次の手順に従います。
対象となる製品データを固定した状態で保管する新しいロケーションを選択します。
移動を完了する期限として、24 時間の時間枠を入力します。
データ レジデンシーの移動をリクエストする前に、データ レジデンシーの移動が製品にどう影響するか理解する必要があります。
データ レジデンシー移動の管理方法
データ レジデンシーの移動をリクエストすると、製品データのサイズ等を含む製品に関する情報を収集します。これは、移動がスムーズに実行されるように計画を立てるために役立ちます。
製品データが少ない場合は、移動が自動で実行されるように設定されます。ただし、大量の製品データがある場合は、当社のサポート チームがデータ レジデンシーの移動を管理します。移動中、サポート チームはサポート チケットを通じてお客様とやり取りします。このチケットは、データ レジデンシー ページからアクセス可能です。リクエスト ワークフローで、サポート チームが移動を管理するのかどうかをお知らせします。
データ レジデンシーの移動がどのように管理されるかに関わらず、そのステータスはデータ レジデンシー ページで確認できます。お客様に最新の情報をお届けするため、移動の開始時や終了時、製品がオンラインに戻ったときなど、移動のステータスが変更されたときはメールで通知します。
製品コンテンツの移動の仕組み
データ レジデンシーの移動中は、次を行います。
選択したロケーションに製品データのコピーを作成します。
2 つのロケーションにある製品データが一致していることを確認します。
元のロケーションにあるソース製品データを削除します。
ソース製品データ コンテンツの削除は、製品コンテンツが選択したロケーションにあることを確認してから実行されます。
添付ファイルに関しては、製品が新しいロケーションに移動されると、そのファイルは最初にアップロードされたページまたはチケットに添付されたままとなります。ただし、製品内メディア ピッカーのポップアップには表示されません。
新しい製品内通知も新しいロケーションに固定されます。また、古い製品内通知は最長 30 日間、元のロケーションに固定されます。
データ レジデンシーの移動をキャンセルする
データ レジデンシーの移動ステータスが「移動の実行中」ではない限り、データ レジデンシーの移動をキャンセルできます。
データ レジデンシーの移動をキャンセルするには、次の手順に従います。
admin.atlassian.com に移動します。
組織を選択して、その [管理] の概要にアクセスします。
[セキュリティ] > [データ レジデンシー] の順に移動します。
データ レジデンシーの表から製品を検索します。
[アクション] 列に移動して [移動をキャンセル] を選択します。
この操作を行うと、製品のステータスが「CANCELING MOVE (移動のキャンセル)」に変わります。移動をキャンセルした後に、このステータスは製品が保管されている現在の AWS リージョンに置き換えられます。また、移動がキャンセルされたことを確認するメールが送信されます。