Jira Cloud Migration Assistant を利用してご利用のインスタンスの規模を評価する: データベース クエリと利用状況のメトリクス
ユーザー数、プロジェクト数、自動化数などの、コンテンツに関するデータを収集することで、Jira インスタンスの規模を評価できます。このデータをアトラシアン移行チームと共有していただくと、当社で移行の複雑さを分析し、移行計画に関するガイダンスを提供することができます。
動作の仕組み
評価はクラウド移行アシスタントの一部であり、現在はダーク機能の背後にあります。これらを有効化して評価を実行すると、次のデータが自動的に収集されます。
データベース エンティティ: プロジェクトや課題など、エンティティの番号やメタデータ
使用状況のデータ: たとえば、過去数日間のアクティブ ユーザー数
Instance metadata: products installed, details about the database, Data Center nodes, and some metadata related to your instance, such as Server ID or timezone
ブラウザ メトリクス: ユーザーのブラウザに基づく、ネットワークの速度や品質などのパフォーマンスとブラウザ メトリクス
- Apps: number and size of entities that might affect the migration, for the most critical apps
データは、いくつかのファイルとともに ZIP アーカイブに保存されます。これらは分析のためにアトラシアンと共有していただく必要があるほか、ご利用のインスタンスの改善案を得るためにご自身で内容を確認することもできます。
当社でのデータの利用について
評価プロセスでは、お客様が当社と共有した Jira インスタンスに関するメタデータのみが使用されます。このメタデータには、個人を特定できる情報 (PII) は含まれません。
これにより、当社ではお客様のデータの複雑さとクラウド製品におけるパフォーマンス要件をよりよく理解し、お客様のリスクを軽減して成功へと導く移行戦略や計画を立てることができます。さらに、収集されたメタデータは、当社の製品やツールを継続的に改善するのに役立ちます。
評価を実行するには、Jira インスタンスで機能フラグを有効化する必要があります。評価ツールはインスタンスを 24 時間監視し、その後複数の結果ファイルを出力します。この間、評価はシステムリソースを消費しません。
FAQ
よく寄せられる質問をいくつか紹介します。
個人を特定できるデータを収集していますか?
この評価では、個人を特定できるデータ (PII) は収集されません。私たちが収集するデータはすべて ID に基づいています。また、アトラシアンと自動的に共有されるわけでもありません。お客様は必要なときに当社にファイルを共有できます。
インターネット接続は必要ですか? ネットワーク外部にある API を呼び出していますか?
データの収集にインターネット接続は不要です。また、ご利用のインスタンスの外部にある API への呼び出しも行われません。
Jira インスタンスのパフォーマンスへの影響
当社では、評価がインスタンスに影響しないようにするために、パフォーマンス テストや最適化を行っています。実行中もユーザーは Jira で作業を続行できます。
ユーザーのブラウザから収集されるユーザーのキー / ID とは
ユーザーのブラウザからデータを収集する際、各ユーザーに関連付けられているユーザー キーが収集されます。ユーザー キーはエクスポート時にハッシュ化され、アトラシアンのチームに公開されることはありません。これらは、研究と分析を目的としたグループ化、クラスタリング、およびテーマ作成にのみ使用されます。
はじめる前に
前提条件は次のとおりです。
Jira Cloud Migration Assistant をバージョン 1.10.17 以降にアップグレードする必要があります。
ユーザーのブラウザ データを収集するには 24 時間かかります。有意なデータを取得するため、評価は勤務時間中に実施することをおすすめします。評価がインスタンスのパフォーマンスに影響を与えることはありません。
ご利用のインスタンスの規模を評価
ご利用のインスタンスを評価するには次の手順に従います。
1. 評価を有効化
評価を有効化するには、次の手順を実行します。
<Jira_URL>/secure/admin/SiteDarkFeatures!default.jspa
に移動します。次のフラグを追加します。
com.atlassian.jira.migration.features.assess-l1-cloud-tooling
詳細については、「Jira でダーク機能を有効にする」を参照してください。
2. 評価の実行
評価を実行してデータを収集するには、次の手順を実行します。
Jira Cloud Migration Assistant を開きます。
[Assess the size of your instance ] カードで [Begin assessing] を選択します。
データがお客様のインスタンスに保存されることの確認を促すメッセージが表示されます。[Continue] を選択します。
評価が開始します。次のものを含むデータが収集されます。
データベース エンティティ: データベースでクエリを実行して、ご利用のエンティティに関するデータを収集します。
使用状況のデータ: アクセス ログをチェックして利用状況のデータを確認します。
ブラウザ メトリクス: ユーザーのブラウザからパフォーマンス データを収集します。
3. 結果をダウンロードする
評価が完了したら (24 時間かかります)、[Download ZIP file] を選択します。ZIP アーカイブには次のファイルが含まれます。
以前のバージョンのアシスタントを使用している場合は、ファイルが異なる場合があります。最新バージョンに更新することをおすすめします。
ファイル | 説明 |
---|---|
| データベースから取得された、特定のエンティティに関するデータ。ご利用のインスタンスの規模を当社で理解するのに役立ちます。 |
| アクセス ログから取得された、使用状況のメトリクス。Jira Cloud チームがお客様に最適なクラウド インスタンスを判断するのに役立ちます。 |
| Details about your instance, including products, infrastructure, database, Data Center nodes, and some metadata for easier identification. |
| インスタンスのパフォーマンスに関する、ユーザーのブラウザから取得されたデータ。これは、クラウドで最高のパフォーマンスを実現するために必要な要素を当社で理解するのに役立ちます。 |
| Data about entities that might affect the migration, for the most critical apps. If you have these apps, each will have a separate file inside. |
| (非推奨) このファイルには、 |
4. 結果をアトラシアンに共有
結果をアトラシアンに共有します。ほとんどの場合、このページを案内したされた MOVE チケットまたはサポート リクエストに添付することになります。
当社で出力結果を確認し、複雑さ、データの形、パフォーマンス要件、および存在している場合はリスクを把握します。これらは、お客様の移行戦略と計画の作成に役立ちます。
収集されるデータ
各ファイルで確認できる、収集されたデータの詳細です。
ファイル: jira-entities-[date].csv
このファイルには次のメトリクスが含まれます。
ファイル: jira-usage-metrics-[date].csv
Interactions date: Jira インスタンスの操作がアクセス ログに記録された日付。
Active users per day: 過去 14 日間に Jira インスタンスを操作した一意のユーザーの数。
Peak-hour active users per day: Jira インスタンスを同時に操作した一意のユーザーの数。ユーザー ID と、それに対応する日付と時間の組み合わせとをアクセス ログに集約することで取得しています。インスタンスのもっとも忙しい時期のスナップショットを提供します。
Node availability and data collection status: 各ノード (または単一ノード) の可用性のデータ。データ収集の状況も示されます。
ファイル: jira-instance-metadata-[date].jsonl
Products: Name, version, and SEN number of products installed on your instance.
- Infrastructure: Details about the database, Data Center nodes, and Java heap size.
- Instance metadata: Some metadata, including assistant version, Server ID, instance UUID, and timezone.
ファイル: jira-browser-metrics-[date].jsonl
user ID: ユーザーの一意の識別子。プライバシーを守りつつ、弊社側でユーザーとのやりとりを追跡できるようにするために、安全に生成され、ランダムにハッシュ化されます。
Browser type and version: ブラウザの詳細。Google Chrome、Safari など。
Operating system: オペレーティング システムの詳細。Windows、MacOS など。
Processor count: デバイス上のプロセッサの数。
System memory (RAM): デバイス上のメモリまたは RAM の総容量。
Network download speed: データのダウンロード速度。
Network connection quality: ネットワーク接続の有効性。
Network Latency (RTT): ラウンド トリップ時間 (RTT) は、信号がユーザーのコンピューターから Jira インスタンスに伝わり、戻ってくるまでにかかる時間の測定値です。これは、ユーザーのネットワーク接続の応答性を測定するのに役立ちます。
ファイル: cloud-scale-database-[date].csv
このファイルは廃止されており、今後のバージョンのいずれかで削除される予定です。これには、jira-entities-[date].csv
ファイルにも含まれているエンティティに関するデータが含まれています。
Apps subdirectory
This subdirectory contains files with entities for the most critical apps. Right now, we support Zephyr Squad and Xray.
ファイル: zephyr-squad-[date].jsonl
ファイル: xray-[date].jsonl