添付ファイルのストレージの設定

既定では、Confluence は添付ファイルをホームディレクトリ (ファイルシステムなど) に保存します。 

以前の Confluence バージョンからアップグレードした場合は、データベースまたは WebDAV に添付ファイルがまだ保存されている可能性があります。この保存方法はサポートされなくなりました。

サポートされている保管方法への移行手順については、下記をご参照ください。 

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関連ページ

添付ファイルの保存方法

ローカルのファイル システム

既定では、Confluence は添付ファイルを、構成済みの Confluence ホーム フォルダの attachments ディレクトリに保存します。

S3 オブジェクト ストレージ

Confluence 8.1 以降は、添付ファイル データを Amazon S3 オブジェクト ストレージに保存することもできます。大きなデータがあるチームやデータの増加が必要なチームで、効率的に拡張する機能が求められている場合は、この方法をお勧めします。詳細は、S3 オブジェクト ストレージの構成をご確認ください。

データベース (非推奨)

Confluence 5.4 以前では、管理者は、Confluence 用に設定したデータベースに添付ファイルを保存するオプションを選択できました。その後、この添付ファイル保存方法は廃止されました。

この添付ファイル保存方法をまだ使用している場合、Confluence 8.8 以降へのアップグレードは正常に行えません。アップグレードを進める前に、添付ファイルをローカル ファイル システムに移行してください。その方法を以下でご説明します。

サポートされている添付ファイル保存オプションへの移行

データベースからファイル システムへ

お使いのデータベースに添付ファイルをまだ保存している場合は、保存されている添付ファイルをファイル システムに移行できます。データベースからファイル システムへ添付ファイルを移行すると、添付ファイルは移行後にデータベースから削除されます。

移行が発生すると、他のすべてのユーザーは Confluence インスタンスからロックアウトされます。これにより、移行が発生している間、添付ファイルの変更を防止します。アクセスは移行が完了すると同時に可能になります。

移行中のログ作成を改善するには、DEBUG レベルでパッケージ com.atlassian.confluence.pages.persistence.dao を追加します。 詳細については、ログ作成の設定 を参照してください。

移行するには、以下の手順を実行します。

  1. [管理] > [一般設定] > [添付ファイルのストレージ] に移動します。
  2. 編集ボタンをクリックして設定を変更します。
  3. ローカル側の Confluence ホーム ディレクトリを選択します。
  4. 保存 をクリックして設定を保存します。
  5. 変更を確認する画面が表示されます。[移行] を選択すると、移行の進行状況を示す画面が表示されます。

スクリーンショット: 移行の警告

すでに添付ファイルをファイル システムに保存している場合、管理コンソールに [添付ファイルの保存場所] オプションは表示されません。これは、サポートされている唯一の保存方法がすでに使用されていて、移行する必要がないためです。

トラブルシューティング

チェックボックスが無効に見える場合があるという既知の問題があります。[Confluence のホーム ディレクトリ内] (前述の手順 3) の横にあるチェックボックスをオンにできない場合は、回避策について「Unable to select form to migrate attachments from Confluence database to file system (添付ファイルを Confluence データベースからファイル システムに移行するフォームを選択できない)」を参照してください。

ファイル システムから S3 オブジェクト ストレージへ

既存の添付ファイル データがあって Amazon S3 を使用する場合は、添付ファイルを Confluence が使用できるように S3 バケットに移行する必要があります。

移行するには、以下の手順を実行します。

  1. Confluence 8.1 以降を使用していることを確認します。
  2. v4 階層の添付ファイル ストレージ構造への移行が完了していることを確認します。その方法をご確認ください。
  3. Confluence 用の新しい Amazon S3 バケットを作成します (S3 オブジェクト ストレージの設定の手順 1 に従います)。
  4. v4 添付ファイル データ (${confluenceHome}/attachments/v4) を物理ソースから S3 バケットのルート プレフィックス confluence/attachments/ に移行します。
    下記はその例です。

    ファイル システム${confluenceHome}/attachments/v4/14/0/327689/327689.1
    S3<S3_Bucket>/confluence/attachments/v4/14/0/327689/327689.1

    このデータの物理的な保存場所は、お使いの環境によって異なります。たとえば、クラスター環境は通常、このデータを共有マウントとしてネットワーク ファイル システム (NFS) にホストします。設定と、移行する必要がある添付ファイルの量を考慮する必要があります。一般的に、移行には Amazon DataSync を使用することをお勧めします。その方法をご確認ください。

  5. 移行が完了するまで待ちます。

  6. AWS 認証の詳細と S3 設定を使用して、Confluence ノードを 1 つずつ設定します (S3 オブジェクト ストレージの設定の手順 2 と 3 に従います)。

    1. すべてのノードが S3 用に設定されるまではデータ作成を避けるために、Confluence を読み取り専用モードにすることを検討します。
    2. 適切な構成を指定したら、各ノードを再起動する必要があります。

    3. このプロセス中に、S3 用にまだ構成されていないノードで添付ファイルが作成された場合、S3 に構成されたノードではその添付ファイル データを使用できなくなります。

  7. 次の手順で、Confluence が S3 オブジェクト ストレージを使用していることを確認します。
    1. [管理] > [一般設定] > [システム情報] に移動します。

    2. [添付ファイル保存場所のタイプ] の横に「S3」と表示されます。

    3. さらに、[Java ランタイム引数] の横には、バケット名とリージョンの両方のシステム プロパティとそれぞれの値が表示されます。

  8. 元の DataSync ジョブを再実行して最終同期を行います。これを実行する前に、すべてのノードを設定して、すべての添付ファイル データを確実に移行する必要があります。

(tick) この段階で、添付ファイル データは AWS S3 から読み書きされます。

DataSync では、ソース ファイル システムのデータが変更または削除されません。そのため、ファイル システムに保存されている添付ファイル データが不要になった場合は、そのデータを手動で削除する必要があります。

トラブルシューティング

ソース ファイル システムのデータは DataSync によって変更または削除されないため、Confluence はファイル システムからの添付ファイル データの読み取りおよび書き込みを元に戻すことができます。そのためには、setenv.sh および/または confluence.cfg.xml から下記の構成を削除して、Confluence を再起動します。

  • confluence.filestore.attachments.s3.bucket.name

  • confluence.filestore.attachments.s3.bucket.region

元のファイル システムに戻す場合は、S3 に書き込まれたすべてのデータを、Confluence 管理者が手動で元のファイル システムに同期させる必要があります。





最終更新日: 2024 年 2 月 8 日

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