ログ作成の設定
Confluence のログ作成を自分自身の要件に設定することをお勧めします。以下の 2 通りの方法で、ログ設定を変更できます。
- Confluence 管理でログ作成を設定する – 変更は、次回 Confluence を再起動するまで有効になるだけです。
- プロパティファイルを編集する – 変更は、次回 Confluence を開始したとき有効になり、それ以後のすべてのセッションに適用されます。
両方の方法について以下で説明します。まれに、logging.properties ファイルの設定が必要となる場合もあります。
用語: log4j で、"logger" は、名前を持つエンティティです。logger 名では大文字と小文字が区別され、階層的な命名基準に従います。たとえば、com.foo
という名前の logger は、com.foo.Bar
という名前の logger の親です。
Confluence 管理でログ作成を設定する
Confluence の実行中に、管理コンソールから Confluence のログ作成動作の一部を変更できます。この方法で行われた変更は、現在実行中の Confluence のライフタイムにのみ適用されます。変更は log4j.properties
ファイルには書き込まれないため、Confluence を次回停止したときに破棄されます。
すべてのログ作成動作が管理コンソールから変更できるわけではありません。以下に説明されていないログ作成設定の場合、Confluence を停止してから、ログ作成プロパティファイルを編集する必要があります。
「ログとプロファイルの作成」画面には、現在のすべての定義済みロガーの一覧が表示されます。この画面では、以下の操作が可能です。
- ページ プロファイルの作成のオンまたはオフ。
- 詳細な SQL ログ作成のオンまたはオフ。
- クラス/パッケージ名の新しいロガーの追加。
- クラス/パッケージ名のロガーの削除。
- 各クラスまたはパッケージ名のログ作成レベル (INFO、WARN、FATAL、ERROR またはDEBUG) の設定。
- すべてのログ作成レベルを事前定義済みプロファイルにリセット。
ログ作成の設定を変更する
- 設定アイコン を選択し、[一般設定] を選択します。
- 左パネルの「管理」セクションの「ログとプロファイル作成の構成」を選択します。
この機能を実行するにはシステム管理者権限が必要です。 - 以下に示すように、「ログとプロファイル作成の構成」画面が表示されます。Confluence の稼働中に次のガイドラインを使用してログ作成動作を変更します。
- 「ログとプロファイル作成の構成」 — 「 ページリクエスト プロファイル作成」を参照してください。
- 「SQL ログ作成」 — 「SQL ログ作成を有効にする」ボタンをクリックして、作成された SQL リクエストの詳細をデータベースに記録します。
SQL パラメータ値のログ作成を有効にする必要がある場合、プロパティファイル内の設定を変更する必要があります。このオプションは管理コンソールからは使用できません。 - 「Log4j ログ作成」' — 次のプロファイル ボタンのいずれかをクリックして、すべてのロガーを事前定義済みのプロファイルにリセットします。
- 「実稼働用」プロファイルは非常に標準的なプロファイルであり、通常の本番環境条件に推奨されます。
- 「診断用」プロファイルはより多くの情報を提供し、トラブルシューティングやデバッグに役立ちます。このため、パフォーマンスは落ちますが、ログファイルへの記録は速くなります。
- 「新規エントリの追加」 — クラスまたはパッケージ名をテキストボックスに入力して「エントリの追加」ボタンをクリックします。新しいロガーは、画面下部の「既存のレベル」の一覧に表示されます。
- 「既存のレベル」 - これらは、ご使用の Confluence インスタンスに関して現在実行中のロガーです。
- ログ作成レベルは、「新しいレベル」ドロップダウンリストから値を選択することによって変更できます。各レベルの定義については、Apache ドキュメントをお読みください。
- 「削除」リンクをクリックして、選択したクラス/パッケージ名のログ作成を停止します。
- 「保存」ボタンをクリックして、「既存のレベル」セクションで行った変更を保存します。
スクリーンショット: ログレベルの変更とプロファイル作成
プロパティファイルを編集する
ログ作成レベルおよびその他の設定を永続的に設定するには、Confluence を停止して、上述の log4j.properties
ファイル内の設定を変更する必要があります。
プロパティファイルには、様々なロガーの多くのエントリが含まれています。これらは、特定のコンポーネントからログ作成したい場合、コメントを外すことができます。詳細は、Apache log4j ドキュメントをお読みください。
役立つと思われる特定の設定オプションに関するガイドラインについては、「Confluence ログの使用」を参照してください。
logging.properties 内の java.util.logging のレベルを設定する
Confluence によって使用される少数のライブラリは、log4j または slf4j ではなく、java.util.logging を使用します。該当するライブラリは以下のとおりです。
- com.sun.jersey
- org.apache.shindig
- net.sf.ehcache
Confluence の logging.properties
ファイルは、特定のレベルの java.util.logging を slf4j 経由で log4j にリダイレクトするように設定されています。
これらのライブラリのログ作成レベルを上げるには、最初に <CONFLUENCE-INSTALL>/confluence/WEB-INF/classes/
で logging.properties
ファイルを設定する必要があります。ログ作成レベルは log4j と異なります。一覧はこちらにあります。
たとえば、shindig のログ作成レベルを上げるには、logging.properties
ファイル内の次の行を変更します。
org.apache.shindig.level = INFO
to
org.apache.shindig.level = FINE
その後、同様に上述のいずれかの方法を使用して log4j レベルを設定します。