Bitbucket Cloud での機能の違い

Bitbucket Server から Cloud への移行を計画する

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Bitbucket Cloud では、管理は Bitbucket Server の管理機能とは異なります。また、セキュリティとコンプライアンスの仕組みや、お客様とお客様のチームが連携して品質コードをマージ、リリースする方法にもいくつかの違いがあります。以下に挙げる機能について、Bitbucket Cloud の機能や、当社のサーバー製品との違いを概説します。

Bitbucket Cloud で構築中の最新機能についての情報は、Bitbucket の一般機能強化のロードマップをご確認ください。

Administration

ワークスペース管理

システム管理者に最も近いロールは、Bitbucket Cloud ワークスペース管理者です。Bitbucket Cloud のワークスペースでは、リポジトリの作成、コードでの共同作業、さまざまな作業ストリームの整理を行うことができます。ワークスペース管理者には、ワークスペースおよびリポジトリのユーザーおよびグループ管理の権限やその他のワークスペース管理権限 (請求の詳細の管理など) などと共に、システム管理者としてのあらゆる権限が付与されます。

管理に関する詳細な情報および Bitbucket Cloud のメンバーおよびグループの管理方法については、「Bitbucket Cloud でワークスペースを作成および管理する」を参照してください。 

リポジトリ管理

Bitbucket Cloud と Server で使える権限は同じです。また、リポジトリ内のユーザーおよびグループの構造も同じです。リポジトリの管理者は、個別のユーザーやグループを追加したり、リポジトリ内のユーザーまたはグループ全体に対し読み取り、書き込み、または管理の権限を付与したりできます。注意: 2 つの異なるプロジェクトのリポジトリに対して同じ名前を使用できる Bitbucket Server とは異なり、Bitbucket Cloud では、ワークスペースまたはプロジェクト内のすべてのリポジトリに一意の名前を付ける必要があります。リポジトリへのアクセス権をユーザーやグループに付与する方法についての詳細をご覧ください

プロジェクト管理

Bitbucket Server では、プロジェクトを使用すると、リポジトリをグループ化し、それらの権限をまとめて管理できます。Bitbucket Cloud におけるプロジェクトの使われ方は、プロジェクト内のユーザー権限は管理できないが、リポジトリをグループ化してプロジェクトにし、ワークスペースのメンバーと共同作業を行いつつ作業に集中できるという点で少し異なっています。リポジトリをグループ化してプロジェクトにする方法の詳細をご確認ください

セキュリティとコンプライアンス

セキュリティ対策は、Bitbucket Cloud のインフラストラクチャおよびプロセスのすべての階層に組み込まれています。アトラシアンでは、堅牢な ID およびアクセス管理、ならびに業界標準の変更管理のベスト プラクティスにより、コードを保護し、ユーザーの権限を強化することを最も重視しています。お客様のコードおよびデータはクラウドで安全に保護されています。ご安心ください。Bitbucket Cloud のセキュリティについての詳細をご確認ください。

アクセス制御

リポジトリやその他のコンテンツを管理する際は、ユーザーに対し、そのコンテンツを表示、更新、および管理する権限を与えます。アクセス コントロールを使用することで、ワークスペースやプライベート コンテンツにアクセスするための要件をユーザーが満たしているかを確認し、セキュリティ レベルを高めることができます。ワークスペースのプライベート コンテンツへのアクセスの制御方法についての詳細をご確認ください

2 段階認証を設定し、IP アドレスの許可リストへの必須登録の対象にできるのは、非公開のリポジトリ、Wiki、課題トラッカー、スニペットのみです。公開コンテンツはアクセス制御を通じて管理できません。

  • IP 許可リスト登録 PREMIUM

Bitbucket Cloud プレミアム アカウントを使用すると、個別のアカウントにセキュリティ設定を強制できます。安全な事前定義された IP アドレスを割り当て、プライベート コンテンツのアクセスを保護します。非公開リポジトリまたはその他の非公開コンテンツへアクセスするユーザーが特定の IP アドレスからアクセスしている場合にのみ、コンテンツを表示できるようにすることができます。ユーザーはコンテンツを表示できないだけでなく、非公開リポジトリのクローン、プッシュ、またはプルを行うこともできません。

  • 2 段階認証または 2FA 認証

任意の Bitbucket Cloud プランで 2 段階認証 (2FA とも呼ばれます) を使用して、ユーザーのログインと接続の安全性を確保します。Bitbucket Cloud Premium アカウントをお持ちの場合、2 段階認証を必須にすることができます。必須とは、ユーザーがアカウントのプライベート コンテンツを操作 (表示、プッシュ、クローンなど) する場合に、2FA を有効にする必要があることを意味します。

ワークフロー管理

ブランチの権限

Bitbucket Cloud では、Bitbucket Server と同様、ブランチ権限を設定して、特定のワークフローを強制し、新しいワークスペース メンバーが main ブランチを削除してしまうようなエラーを防ぐために役立ちます。Bitbucket Cloud におけるブランチ権限の使用についてご確認ください

マージ チェック

Bitbucket Cloud で利用可能なすべてのプランでは、プル リクエストにマージ チェックを設定できますが、Bitbucket Cloud Premium プランでは、すべてのチェックに合格しないとプル リクエストをマージできないように、マージ チェックを強制できます。マージ チェックについての詳細をご確認ください

デプロイ権限 PREMIUM

Bitbucket Cloud Premium アカウントは、デプロイ権限を設定して、各環境をカスタマイズし、開発者により大きな裁量を与えることができます。デプロイメント権限を設定できるため、管理者のみが環境にデプロイでき、信頼できるユーザーのみがデプロイをトリガーできます。また、ブランチ制限を設定して、本番などの重要名環境にデプロイできるものの管理に活用することもできます。Bitbucket Cloud Premium アカウントを使用したデプロイ権限の設定の詳細をご確認ください

ユーザー エクスペリエンスと機能

コード レビュー機能

レビュアーが変更を迅速に評価できるように、アトラシアンではこれまでプル リクエスト ビューでは「コード中心」の設計アプローチを採用してきました (プル リクエストでのレビューおよび作業)。ユーザー テストを何度か繰り返すことで、コンテキストの切り替えの必要性を減らしつつ、レビュアーの操作性向上の観点から新しいデザインを最適化しました。コード レビューのエクスペリエンスの詳細および新機能のリリースやアップデートについては、こちらをご確認ください。

アトラシアンでは、強制マージ チェック、タスク作成、To Do リスト、横並び差分ビューなどの機能により、サーバーおよびクラウド製品の同等性の実現に努めています。詳細については、「最近のリリースと今後の新機能への取り組み」の表をご確認ください

組み込みの CI/CD

Bitbucket Pipelines は、UI に組み込まれ、リポジトリに付属する Bitbucket Cloud 用の CI/CD です。Pipelines を使用してコード、アプリケーション、またはアーティファクトをデプロイする場合、Bitbucket でデプロイメント環境のステータスを確認し、各環境でのコード変更を参照することができます。また、特定のブランチまたは管理者のみがデプロイできるようにデプロイメント環境を設定することもできます。Bitbucket Pipelines のデプロイの設定および監視の詳細については、こちらをご確認ください

Bitbucket Pipes を使用すると、自動化された強力な CI/CD ワークフローを、面倒な統合管理に悩まされることなく、すぐに利用可能な形で簡単に構築できます。アトラシアンでは、Microsoft、AWS、Slack、Google Cloud などの主要プラットフォームと連携し、CI/CD パイプラインの自動化に役立つパイプを構築しています。また、独自のパイプを簡単に作成し、リポジトリで重複する設定をまとめることもできます。Pipelines の Bitbucket Pipes の使用方法の詳細をご確認ください

その他の CI/CD ツール

Jenkins、Bamboop、TeamCity、またはその他のサードパーティの CI/CD ツールを使用するかどうかにかかわらず、Bitbucket Cloud は主要な CI/CD プロバイダーと連携するため、チームは統合された Webhook 機能を使用して、ゼロから始めることなく、好きな方法で作業することができます。Bitbucket Cloud は、タイムリーで効率的なビルドをトリガーできます。他の CI/CD ツールを Bitbucket Cloud と統合する方法の詳細をご覧ください

大規模ファイルのサポート (LFS)

Bitbucket Cloud は Bitbucket Server と同様に Large File Support (LFS) をサポートしており、リポジトリ設定で設定できます。Git LFS を使った大規模ファイルの管理方法をご確認ください

Bitbucket Cloud の 2GB リポジトリ サイズ制限には、LFS に保存されたファイルは含まれません。

Webhook

Webhook を使うことで、Bitbucket Cloud で特定のイベントが発生したときにサーバー (または外部サービス) にリクエストを送信するよう、Bitbucket Cloud を構成できます。Webhook の管理方法の詳細をご確認ください

スニペット

スニペットを使用することで、ユーザー内、ワークスペースのメンバー内、または全世界と、コード セグメントやファイルを共有できます。スニペットについての詳細をご確認ください

連携機能とアプリ

Bitbucket Cloud アプリ エコシステムは Bitbucket Server とは異なります。一部の Server アプリは、Webhook やスニペットなど、すでに Bitbucket Cloud に必ず含まれる機能であるため、クラウド製品では不要です。

Bitbucket Cloud には、多数の人気のアプリや連携機能が入っています (今後も随時追加予定)。Bitbucket Cloud は、Slack、SonarCloud、Snyk、JFrog、AwesomeGraphs、AWS Code Guru をはじめとする、人気のコード スキャン、品質、セキュリティ、アーティファクト管理ツールと連携しています。以下は、Bitbucket Cloud で利用可能な、アトラシアン製品別の連携機能です。他製品との連携の詳細と総合的なリストについては、Marketplace のサポート対象のアプリと連携機能のリストを参照してください。

Jira Software Cloud 統合

Jira の課題を Bitbucket Cloud でコードにリンクすると、お客様とお客様のチームは作業の状況を常に把握し、組織全体で連携してプロジェクトに取り組むことができます。Bitbucket Cloud と Jira の統合によって、さまざまな場所で実施中の作業を確認し、組織のワークフロー全体を通して作業を完了できるようになります。Jira Software 統合は Bitbucket Cloud でも Server の場合と同様に機能しますが、Cloud の場合には次のような利点があります。

  • デプロイ - 左側のナビゲーション サイドバーの [デプロイ] タブにアクセスすることで、デプロイに関する情報に Jira から直接アクセスできるようになりました。コミットに課題キーを含めることで、それらのコミットを含むデプロイが、デプロイ情報とともにすべて表示されます。デプロイ ダッシュボードを使用することで、ユーザーおよびユーザーのチームは、Jira 課題を最近デプロイされたものから確認し、どれが対応中の課題でどれが顧客に納品済みかなどを全員が把握できます。

  • ビルドおよびデプロイ トリガーによる自動化 - ビルドおよびデプロイのトリガーを設定して使用することで、作業を Bitbucket Cloud から Jira Cloud に連携できます。Jira のコーディング不要な自動化エンジンのリリースにより、管理者は Bitbucket Cloud をはじめとする Atlassian 製品の反復タスクの多くを自動化できるようになりました。自動化トリガーの詳細については、コミュニティ投稿をご覧ください。

  • コード - 左側のナビゲーション サイドバーの [コード] タブにアクセスすることで、Bitbucket Cloud のコードに関する情報に Jira から直接アクセスできるようになりました。コミット、ブランチ名、プル リクエストの要約に課題キーを含めると、そのアクティビティが起こったリポジトリが、Jira の [コード] ページに追加されます。

  • あなたの作業 - Bitbucket Cloud の [あなたの作業] ページに、割り当てられた Jira 課題が Jira サイトごとにリスト表示されます。Bitbucket Cloud から、課題を選択してステータスを更新したり、現在のコンテンツを選択したりできます。Bitbucket Cloud と Jira Software の連携についての詳細をご確認ください。

Jira Service Management (JSM) 連携

Jira Service Management と Bitbucket Pipelines による自動変更管理 (現在アーリー アクセス) によって、CI/CD プロセスが一時的に停止し、Jira Service Management に変更要求が作成され、承認後にデプロイがトリガーされます。

  • Jira Service Management Cloud のリスク評価エンジンは、変更のリスクを迅速に評価し、低リスクの変更をデプロイします。

  • Jira Service Management Cloud における変更管理ビューは、チームがレビューし、必要に応じて手動で承認できる、追跡可能な変更において、すべての情報をまとめることで高リスクの変更の承認プロセスを効率化します。

Opsgenie

Bitbucket Cloud と、アトラシアンのアラートとオンコールの管理ツール Opsgenie を連携して開発チームと運用チームのギャップを埋めましょう。連携後は、Opsgenie のインシデント調査ツールのダッシュボードから、インシデントまでのデプロイを表示してすべてのコード変更を追跡できます。

問題のあるコード変更を迅速に検出し、コードの作成者を特定してインシデント解決プロセスを支援することで、解決までの平均時間を効果的に短縮し、本番環境までコーディングを進めることができます。Opsgenie のインシデント調査ツールの詳細および Bitbucket Cloud との連携方法をご確認ください

Last modified on Mar 17, 2021

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