Jira Data Center のゼロ ダウンタイム アップグレード
このページでは、Jira Data Center (クラスタ) をゼロダウン タイムでアップグレードするための手順を説明します。
Jira のメジャー バージョンから別のメジャー バージョンに (たとえば、Jira 8.x から Jira 9.x へ) アップグレードする場合、ゼロ ダウンタイムのアップグレードは利用できません。いずれかの標準的な方法を使用する必要があります。
すでに Jira 9.x を使用していて、別の Jira 9.x バージョンにアップグレードする予定がある場合は、アップグレードにゼロ ダウンタイムを使用できます。
ゼロ ダウンタイム アップグレードについて
ゼロ ダウンタイムでのアップグレードは、Jira Data Center で利用できる特別な方法です。これは、ノードを 1 つずつアップグレードしている間にノードで異なる Jira バージョンを実行できるアップグレード モードを導入します。アップグレード中、Jira は引き続き完全に動作し、ユーザーは通常どおりに使用できます。
この方法は、Jira Software Data Center と Jira Service Management Data Center の両方で使用できます。このアップグレード手順を使用するには、Jira Software 7.3 または Jira Service Management 3.6 が必要な最小バージョンとなります。Jira Software と Jira Service Management の両方を実行している場合についてもこのドキュメントで説明します。
ゼロダウンタイムのアップグレードには、ノード数に応じて、長い時間がかかることがあるため、必要な操作をすべて完了したかどうかを確認できる便利なチェックリストも用意しています。それでも、このページのすべてのステップを実行することをお勧めします。チェックリストは、何をどこまで実行したかを追跡するためのツールです。
技術的な概要
アップグレードに関連してクラスタで発生する内容の詳細については、「ZDU 技術概要」を参照してください。
FAQ
ご質問がある場合、「ゼロ ダウンタイム アップグレードの FAQ」をご確認ください。
はじめる前に
ステップ 1: アップグレードの準備
「アップグレードの準備」のステップが完了したことを確認します。これらは必須の前提条件で、アップグレードをスムーズに進めるためには不可欠です。
また、データ パイプラインのエクスポートが進行中でないことを確認する必要があります。
ステップ 2: バージョンの選択
最適なバージョンの選択にお悩みの場合、アップグレード マトリックスですべての Jira バージョンの機能、サポート対象のプラットフォーム、アップグレードに関する技術的な注意事項を確認できます。
Jira をアップグレード モードにする
Jira をアップグレード モードにして、ノードを 1 つずつアップグレードしている間に、ノードで異なるバージョンを実行できるようにします。
- [管理] () > [アプリ] > [Jira アップグレード] の順に選択します。
- [Jira をアップグレード モードにする] を選択します。これは、ノードがすべて同じバージョンの場合のみ使用可能です。
アップグレードのキャンセル
- アップグレードをキャンセルするオプションがあります。これにより、アップグレード モードを終了します。ノードをアップグレードすると、このオプションは無効化されます。
- アップグレードを後からキャンセルするには、各ノードを元のバージョンにロール バックします。
Jira Service Management の更新
このステップは、Jira Software と Jira Service Management の両方を使用している場合にのみ必要です。いずれか一方のみを使用している場合は、このステップをスキップできます。
- 必要な Jira Service Management OBR ファイルをダウンロードします。インストールしようとしている Jira Software のバージョンと互換性を持つバージョンをダウンロードするようにします。互換性のあるバージョンは、Jira Service Management のバージョンの横に記載されています (例: Jira Server 7.12.3)。
- ダウンロードした OBR ファイルの拡張子を
.obr
から.zip
に変更します。 - そのファイルを解凍してコンテンツを展開します。
zip ファイルのコンテンツを展開したディレクトリと子ディレクトリの依存関係から、すべての
.jar
ファイルをコピーします。そのファイルを<Jira shared home>/plugins/installed-plugins
に配置します。共有ホーム ディレクトリの詳細は、こちらのステップ 2 をご確認ください。
ターミナル コマンドは次のとおりです。Linuxcp *.jar dependencies/*.jar <Jira shared home>/plugins/installed-plugins
Windowscopy *.jar + dependencies/*.jar <Jira shared home>/plugins/installed-plugins
アップグレード プロセス中、アップグレードされたノードは共有ホームから新しい Jira Service Management .jar
ファイルを取得します。アップグレード待ちのノードは古いバージョンの .jars
を使用します。アップグレードが完了すると、すべてのノードは Jira Service Management の新しいバージョンを実行することになります。すべてのノードをアップグレードして、Jira インスタンスで古い .jar
バージョンが不要になった場合は、<Jira shared home>/plugins/installed-plugins
フォルダーが乱雑にならないように古いバージョンを削除することをお勧めします。
JIRA のアップグレード
Jira インスタンスがアップグレード モードになったら、各ノードを手動でアップグレードできます。ノードのアップグレードには、Jira の停止、インストールのアップグレード、Jira の開始が含まれます。
Jira の停止では、ノードがクラスターから削除されて、利用できなくなります。そのノードにログインしていたユーザーは、別のノードにルーティングされる前に、現在のセッションが失われます。管理者は、どのノードをどの順序でアップグレードするかを決定する必要があります。ゼロ ダウンタイムを実現するには、管理者は常に 1 つ以上のノードをオンラインにし、クラスターに接続しておく必要があります。
- DATA CENTER Jira Data Center のアップグレード (インストーラー)
- データセンター Jira Data Center のアップグレード (手動)
アップグレードの完了
アップグレードを完了すると、必要なアップグレード タスクがインスタンスで実行され、Jira のアップグレード モードが終了します。必要なタスクが完了したら、インストールのアップグレードは完了です。
- [管理] () > [アプリ] > [Jira アップグレード] に移動します。
- [アップグレードを完了] を選択します。これは、ノードがすべて同じバージョン (新しいバージョン) の場合のみ使用可能です。
ロールバックが必要な場合
システム管理者は、[アップグレードを完了] を選択していない限り、アップグレード中に [アップグレードを取消] ボタンを選択することで、いつでもアップグレードをキャンセルできます。アップグレードをキャンセルした場合、いつでも再開できます。
キャンセル後、アップグレードされた各ノードを停止し、これらのノードに元のバージョンを再インストールして、クラスターにもう一度追加する必要があります。