Jira 11.2 への準備

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このドキュメンテーションは、既存のアプリと Jira Software Data Center 11.2Jira Service Management Data Center 11.2 との互換性を確認したい Jira 開発者向けです。

最新バージョン

ここでは最新の EAP についての情報をご案内します。

アプリケーション

日付

数値

バージョン (Maven)

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Jira Software

 

11.2.0-EAP02

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Jira Service Management

 

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変更の概要

このセクションでは、導入予定の変更の概要を紹介します。アプリへの影響の検討にお役立てください。アップデートの準備が整ったら、実装のタイミングとマイルストーンが表示されます。


Jira Software と Jira Service Management の共通機能

サポート対象プラットフォームの変更

ステータス: 実装済み (EAP 01)

Jira 11.2 では、Microsoft SQL Server 2019 (MSSQL 2019) のサポートが廃止されました。

Jira Data Center に OpenSearch を導入

ステータス: 実装済み (EAP 01)

アトラシアンは OpenSearch のパフォーマンス調整に積極的に取り組んでいます。たとえば、課題が 10,000 を超えるボードでは、スイムレーンの読み込みが遅くなる場合があります。

Jira Data Center 11.2 リリースでは、本番環境での OpenSearch の使用が完全にサポートされます。Jira の設定に応じて、オンプレミスでも、AWS OpenSearch Service のような管理対象サービスとしても、OpenSearch を検索プラットフォームとして使用できるようになります。Jira 向けに OpenSearch を設定する方法をご確認ください。

Lucene よりもパフォーマンス、スケーラビリティ、信頼性が向上するため、OpenSearch に切り替えることをお勧めします。

OpenSearch と既定の Lucene の検索プラットフォームの違いを理解するには、OpenSearch for Confluence Data Center ガイドをご覧ください。このガイドでは Confluence に焦点が当てられていますが、検索プラットフォームに関する情報は Jira にも関連しています。現在、アトラシアンは Jira 固有のレポートに取り組んでおり、準備が整い次第、共有する予定です。

また、次のような過去の OpenSearch ドキュメントもご参照ください。

OpenSearch によりインデックス化とスナップショットを改善

ステータス: 実装済み (EAP 01)

Jira Data Center で OpenSearch を有効にすると、ユーザー インターフェイスと REST API の両方に対して変更が加えられていることに気付くでしょう。今後、インデックス管理 UI は新しい URL (OpenSearchIndexAdmin.jspa) を使用します。また、OpenSearch に合わせたさまざまな設定オプションが提供されます。

インデックス化とスナップショットの各 API エンドポイントに対して、OpenSearch 固有の動作が反映されるようになりました。

  • インデックス再作成のエンドポイントは、次のようにバックグラウンドで完全なインデックス再作成を実行します。
    • /jira/rest/api/2/reindex
  • スナップショット エンドポイントは、OpenSearch に適用されないため無効になっています。
    • /rest/api/2/index-snapshot
    • /rest/api/2/cluster/index-snapshot/{nodeId}

アプリ向けのカスタム クエリ マッパーの実装

ステータス: 実装済み (EAP 01)

Lucene と OpenSearch の両方のバックエンドで、カスタム検索の操作をサポートするために、アプリを拡張できるようになりました。ご利用のアプリがカスタム クエリ オブジェクトを検索エンジン クエリに変換する必要がある場合は、バックエンドごとにカスタム クエリ マッパーを実装する必要があります。

カスタム クエリ マッパーの実装方法をご覧ください

ステータス: 実装済み (EAP 01)

Atlassian Data Center 製品全体で、アプリケーション リンク (アプリ リンク) の OAuth 2.0 サポートを導入します。OAuth 2.0 は、アトラシアン製品と外部アプリ間において、安全かつ最新であり、信頼性の高い接続を可能にする、業界標準の認証プロトコルです。

アトラシアンは、ハイブリッド環境での安全かつ効率的な統合を可能にする、クラウドに接続するための OAuth 2.0 ベースのアプリ リンクにも取り組んでいます。タイムラインは近日公開予定です。

JQL レジリエンスで Jira ノードを保護

ステータス: 実装済み (EAP 01)

アトラシアンは、JQL レジリエンスを導入します。これは、リソースを大量に消費する JQL 操作によりノードがクラッシュするのを防止する、一連のセーフガードです。JQL クエリによるメモリの大量消費や、長過ぎる実行時間を改善するには、次の方法をお試しください。

  • 検索結果の上限を設定する
  • JQL クエリの時間制限を定義して、実行時間が長すぎるクエリを中断する
  • メモリ使用量のサーキット ブレーカーを有効にして、メモリが少なくなったときに新しい JQL クエリを拒否する

各ノードについて、こうした制限を jira-config.properties ファイルで制御できます。各変更を適用するには、Jira を再起動する必要があります。

こうした機能を有効にすると、タイムアウトなど、これまで遭遇したことのない状況で、JQL 検索が SearchException を返すことがあります。Jira はこのようなイベントを記録して、管理者向けの監査ログで公開します。

こうした制限は慎重に調整しましょう。制限を変更すると混乱を招き、アプリで予期せぬ動作が発生する可能性があります。

sysadmin と OS のアクセス分離を強化

ステータス: 重大な変更実装済み (EAP 01)

製品の sysadmin とオペレーティング システム (OS) へのアクセスをさらに分離することで、Jira Data Center のセキュリティを強化します。この変更は Jira Software の機能には影響しません。Jira Service Management では、システム プロパティ assets.groovy.console.enabled の背後にある Groovy コンソールを保護して、監査ログを追加しました。

グローバル管理者権限である Jira 管理者Jira システム管理者の違いを明確にしました。Jira での機密機能へのアクセスは、適切なロールを持つユーザーのみが必要な権限を保持するように調整されました。

このトランジションを管理しやすくするために、新しいアプリ プロパティ jira.strict.admin.permissions を導入しました。このプロパティでは、好きなタイミングで更新されたロール要件にオプトインできます。これにより、次のような機能が制御されます。

  • 一部の機能フラグには Jira システム管理者ロールが必要になりました。
  • Java Management Extensions (JMX) 設定を変更するには、Jira システム管理者ロールが必要になりました。

システム管理者は、jira-config.properties ファイルまたは Jira の詳細設定で、このプロパティを更新できます。既定では、このプロパティは false に設定されています。つまり、現時点ではより厳しい権限がオプトインされていますが、Jira Data Center の将来のメジャー バージョンにおいてオプトアウトされる予定です。

セーフガードによるインスタンスの最適化

ステータス: 重大な変更実装済み (EAP 01)

Jira インスタンス最適化ツールに、コメント、カスタム フィールド、課題タイプ、課題、プロジェクトの推奨制限内に収まるように、セーフガードが追加されました。こうしたセーフガードは、インスタンスの拡大に伴い、システムの安定性とパフォーマンスを維持するのに役立ちます。

制限をセットアップするには、次の手順に従います。

  1. Jira アプリケーションの右上隅で [Jira 管理] > [システム] の順に選択します。
  2. サイドバーで、[インスタンス最適化ツール] を探し、[概要] を選択します。
  3. [セーフガードの設定] を選択します。

セーフガードの適用の有効化または無効化、ならびにメールやアプリ内通知を受信するかどうかを選択できます。使用量が設定された制限に近づくと、システム管理者が通知を受け取ります。ユーザーがセーフガードに違反するアクションを実行しようとすると、そのアクションがブロックされて、警告が表示されます。

この変更はアプリに影響する可能性があります

アプリがセーフガードの適用によって発生する作成エラーを検出し、セーフガードが違反された場合にはユーザーに明確なメッセージを表示するようにしてください。ほとんどのセーフガードの適用はサービス レイヤーで実装されます (たとえば、productManager の代わりに productServiceissueManager の代わりに issueService)。最適な統合とエラー報告を行うには、アプリでは可能な限りサービス レイヤーを使用する必要があります。

アトラシアン サポートに相談せずに、本番環境のインスタンスで既定のセーフガード制限を調整しないでください。製品テストでは、[詳細設定] でセーフガードの制限を調整できます。

次のプロパティを使用して制限を設定します。既定では、これらの制限は無効になっています。

セーフガード

有効にするプロパティ

制限するプロパティ

既定値

課題ごとのコメント

jira.safeguards.issue.comments.enabled

このプロパティは既定で true に設定されていますが、制限付きグループが設定されていない限り、課題ごとのコメント セーフガードは無効になっています。これは従来の機能です。

jira.safeguards.issue.comments

1000

課題

jira.safeguards.issues.enabled

jira.safeguards.issues

18000000

課題タイプ

jira.safeguards.issue.types.enabled

jira.safeguards.issue.types

250

プロジェクト

jira.safeguards.projects.enabled

jira.safeguards.projects

7000

カスタム フィールド

jira.safeguards.custom.fields.enabled

jira.safeguards.custom.fields

1200

 Jira 向けインスタンス最適化ツールに関する詳細

すべてを一箇所でクリーンアップ 

ステータス: 実装済み (EAP 01)

Jira Data Center のクリーンアップ機能を廃止して、「カスタム フィールドを監査」リンクを削除しました。代わりに、プロジェクトや課題のアーカイブなどのクリーンアップ機能がプリインストールされたインスタンス最適化ツール アプリに統合され、より効率的かつ自動化された方法でインスタンスを最適化できるようになりました。

この変更により、すべてのクリーンアップ機能が 1 か所に表示されるようになりました。Jira 向けインスタンス最適化ツールに関する詳細

Jira 11.2 での React 18 と Atlaskit のアップグレード

ステータス: 実装済み (EAP 02)

Jira Data Center 11.2 は React をバージョン 18 にアップグレードし、Atlaskit コンポーネントを最新バージョンに更新します。この変更により、古い Atlaskit パッケージから継承された脆弱性が軽減され、Jira に最新のバグ修正とアクセシビリティの改善がもたらされます。

このアップデートの一環として、いくつかの Web リソースが廃止されました。カスタム アプリや統合がこれらのリソースに依存する場合、パフォーマンス向上のために推奨される代替リソースを確認してください。Web リソースの廃止と置き換えについての詳細


Jira Software の機能

ワークフローにおける「プロジェクトの参照」プロパティの廃止

ステータス: 実装済み (EAP 01)

Jira 11.2.0 以降、jira.permission.browse.* ワークフロー ステップのプロパティが廃止されます。

com.atlassian.jira.workflow.permission.browse.removal 機能フラグを有効にすると、削除の適用をプレビューできます。

Jira 権限マネージャーは、バージョン 12.0.0 以降、これらの「プロジェクトの参照」プロパティを無視します。この変更に備えるには、セキュリティ レベルAutomation for Jira (A4J) などの代替手段を使用するようにワークフローを更新する必要があります。

ボード上の新しい制限 (10, 000 アイテム)

ステータス: 実装済み (EAP 01)

この制限は OpenSearch を使用している場合にのみ適用されます。既定の Lucene 検索プラットフォームは影響を受けません。

Jira に OpenSearch を実装すると、スクラム ボードとカンバン ボードで最大 10,000 アイテムを表示できます。ボードが上限に達した場合は、管理者がボード フィルターをアップデートして、含まれる課題の数を減らす必要があります。このアップデートにより、Jira が大企業向けに拡張できるようになり、検索パフォーマンスが向上し、インデックス化のボトルネックを防ぎます。

ボード上の課題の総数を確認するには、[課題] に移動し、[課題を検索] を選択して、ボードのフィルターを適用します。

ボードの制限に関するコミュニティ ブログをご覧ください

Jira モバイル プラグインの削除

ステータス: 実装済み (EAP 01)

Jira 9.11 では、Jira モバイル Web インターフェースのサポートが廃止されました。現在、Jira 11.2 では、Jira モバイル プラグインが削除されており、iOS と Android 用の Jira Data Center モバイル アプリを利用できます。


Jira Service Management の機能

サービス アカウント向けの新しい REST API スコープ

ステータス: 実装済み (EAP 01)

公開 REST API エンドポイントREADWRITE の各スコープを導入することで、Jira Service Management とアセットのサービス アカウントに対するサポートを追加しました。今回のアップデートにより、サービス アカウントのアクセスを制御できるようになったため、統合または自動化が API を介してデータを読み書きできるかどうかを指定できます。

  • データを取得するには READ をご利用ください。
  • 変更を行うには WRITE をご利用ください。

このリリースでは、ScopesAllowed アノテーションを追加しました。この変更は、現在進行中の Data Center 向けサービス アカウント プロジェクトの一環です。サービス アカウントのアーリー アクセス プログラムにご参加ください。

ステータス: 実装済み (EAP 01)

これで、Jira Service Management を OAuth 2.0 経由で Confluence ナレッジ ベース、アセット Confluence 属性、アセット-Confluence マクロに接続できるようになりました。OAuth 2.0 では、偽装が自動で行われます。Confluence にリクエストを送信すると、Jira がログイン ユーザーとして動作します。

統合を設定するには、JSM_KB スコープを選択して、Confluence 受信リンクを READ に設定します。この統合は、次のバージョンから互換性があります。

  • Jira Service Management Data Center 11.0
  • Confluence Data Center 10.0
  • アセット-Confluence マクロ 3.0.0

Jira インスタンスと Confluence インスタンスが同じユーザー ベースを共有していない場合は、偽装が一致するユーザー名に依存しているため、OAuth 2.0 の使用を避けましょう。OAuth 1.0 接続は引き続き機能しますが、OAuth 2.0 に切り替えるには、アプリケーション リンクを手動で再作成する必要があります。




最終更新日: 2025 年 10 月 24 日

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