概要
アトラシアン製品は、次のいずれかによって統合できます。
クラウド コネクタ
Jira 11.3 と Confluence 10.2 以降、クラウド コネクタが導入されます。これは、管理ハブを介して Data Center とクラウドをリンクする新しいアプローチです。このアプローチでは、引き続きアプリケーション リンクを接続方法として利用できますが、今後は OAuth 2.0 によって強化されます。
それ以前のバージョンをご利用の場合は、アプリケーション リンクまたは製品内統合による他の接続オプションをご確認ください。
クラウド コネクタでは、セキュリティ向上のため、すべての認証と承認フローで OAuth 2.0 を使用します。OAuth 2.0 によって、きめ細かい管理者制御と同意管理が導入されます。この業界標準プロトコルは、ユーザーの認証情報を公開することなく、アクセス権をアプリ間で安全に委譲できるように設計されています。
アプリケーション トンネルや製品内統合などのその他の接続方法は引き続き機能しますが、アップグレードの際にはクラウド コネクタへの切り替えをお勧めします。
Rovo または Portfolio Insights に接続するための前提条件は、クラウド管理ハブでクラウド コネクタを作成することです。ご利用の Data Center インスタンスがファイアウォールの背後にある場合は、Data Center とクラウドの接続を確立する前に、アプリケーション トンネルを接続してください。クラウド コネクタの設定に関する詳細をご確認ください。
アプリケーション リンク
アプリケーション トンネルによって、クラウドから非公開ネットワークへのデータ送信を許可できます。受信接続用にネットワークを開いたり、Cloud IP 範囲を許可リストに登録したりする必要はありません。トンネルを作成したら、アプリケーション リンクでそれを指し示すと、すべてのトラフィックがターゲットの Server インスタンスまたは Data Center インスタンスに転送されます。詳細は「アプリケーション トンネルによってオンプレミス製品に接続する」をご参照ください。
アプリケーション リンクは、アトラシアン製品を統合する最も一般的な方法です。これにより、製品間の通信ウィンドウが作成され、アプリケーション リンク専用として作成された機能や Marketplace アプリから提供される機能の交換に使用できます。アプリケーション リンクを使用してリンクされた製品は相互に直接通信します。つまり、Data Center または Server インスタンスがファイアウォールの内側にある場合に、クラウドがそれらのインスタンスに到達するためには、いくつかのネットワーク要件を満たす必要があります。
製品内統合
製品内統合は、より広範な統合に焦点を当てるのではなく、特定の機能をターゲットにして交換することを目的として作成されています。製品内統合の 1 つでは、(アプリケーション リンクのように) Jira を Confluence と統合するだけでなく、Confluence スペースを Jira Service Management のカスタマー ポータルのナレッジ ベースとして使用できます。これは、非常に限定的で狭いニーズに対応するソリューションであり、それ以上のものではありません。ここでは、それらを総称して製品内統合と呼んでいますが、ほとんどの場合、製品ごとに統合の意味も達成目的も異なります (「Confluence Cloud をナレッジ ベースとして使用する」)。
どちらを選ぶべきでしょうか?
これらは相互に補完するため、両方を使用するのが理想的です。アプリケーション リンクでは、製品間で主要な機能やよく知られた機能を交換し、製品内統合では、それらの利便性を高めたり、特別な機能を追加したりします。両方の恩恵を受けるために追加の IP を許可リストに登録してよいかどうかを判断する必要があります。許可できない場合でも、ネットワークを比較的閉じたままにしておき、関心のある機能を提供している製品内統合のみを使用できます。
クラウド製品とオンプレミス製品の統合の要約
これらの統合で利用可能な機能の説明では、それらがアプリケーション リンクと製品内統合のどちらから得られるものかが示されているため、どの統合が必要かを判断できます。詳細については、関心のある統合を開いてください。