アセットをインストールする

Jira Service Management Data Center 4.15 以降では、アセットは事前に組み込まれており、何もダウンロードする必要はありません。Jira のトップ ナビゲーションで [アセット] を選択してアクセスできます。

システム要件

アトラシアンでは Data Center インスタンスで問題は出ないと考えていますが、念のためにいくつかのシステム要件を示します。

システム要件

アセットにインポートする予定のデータ量を Jira が処理できるように設定されていることをご確認ください。大量のスケジュール タスクによって大量のデータをインポートする予定がある場合は、次のテーブルに従うことをお勧めします。

膨大なデータ セットに対するテスト環境では、必ずメモリ消費量をテストしてください。これは、オブジェクトの数だけでなくオブジェクト属性のコンテンツも関係しているためです。 

アセット内のオブジェクト

JVM メモリ (最小)

JVM メモリ (推奨)

~ 1,000,000

16 GB

20 GB

~ 2,000,000

20 GB

25 GB

~ 5,000,000

40 GB

50 GB

~ 6,000,000 + 700,000 件の課題が接続を持つ状態

50 GB

60 GB

~ 8,000,000 + 800,000 件の課題が接続を持つ状態

70 GB

90 GB

パフォーマンスのチューニング

アセットの大規模なインストールでは、パフォーマンスを向上させるために微調整できるオプションがいくつかあります。 

ガベージ コレクション

休止時間を短縮するには、GC (ガベージ コレクション) のアルゴリズムを既定値から G1 に切り替えることをお勧めします。これを設定するには、次の JVM 引数を Jira の setenv スクリプトに追加します。

-XX:+UseG1GC


アセットの並列処理

環境によっては、G1 を調整する他のオプションが必要になる場合があります。Oracle からの情報 (http://www.oracle.com/technetwork/tutorials/tutorials-1876574.html) をご確認のうえ、要件に応じて JVM を調整してください。 

アセットでは、タスク (インデックスの再作成やインポートなど) を並列で実行します。大規模なインスタンスではタスクを実行するスレッドの数を増やせます。詳細については「Jira のグローバル設定を構成する」をご参照ください。初期設定では、JVM で利用可能なコア数と同じになるように並列処理が設定されます。

データベース プール

スレッド数を増やした場合は (アセットの並列処理)、データベース接続プール モニターをご確認のうえ、接続プールを増やす必要があるかを判断することをお勧めします。

Jira のシャットダウン

Jira のシャットダウン時に、アセットはインデックスをディスク上に永続化して起動を高速化します。大規模なインスタンスでは、強制シャットダウン コマンドが送信される際にインデックス ファイルをディスクに保存できません。このために、アセットは起動のたびにデータベースのインデックスを再作成します。この変更を防ぐには、stop-jira スクリプトで強制シャットダウンのタイムアウトを変更する必要があります。

値 20 (秒単位) を、インストール内のデータ量に応じてより妥当な値に変更します。Jira 標準の stop-jira.sh のスニペットを次に示します。値 20 を 2 か所で変更する必要があります。

if [ -z "$JIRA_USER" ] || [ $(id -un) == "$JIRA_USER" ]; then
    echo executing as current user
  
    exec $PRGDIR/shutdown.sh 20 -force $@
  
elif [ $UID -ne 0 ]; then
  
    echo JIRA has been installed to run as $JIRA_USER so please sudo run this to enable switching to that user
    exit 1
  
else
  
    echo executing using dedicated user
    if [ -x "/sbin/runuser" ]; then
        sucmd="/sbin/runuser"
    else
        sucmd="su"
    fi
    $sucmd -m $JIRA_USER -c "$PRGDIR/shutdown.sh 20 -force $@"
  
fi
Tomcat の考慮事項

setenv で CATALINA_OPTS によってヒープを設定した場合は、JVM 設定 (JVM_MAXIMUM_MEMORY) が CATALINA_OPTS で設定された最大ヒープと同じ値でないことをご確認ください。

大量のオブジェクトをインポートする

アセットによって何百万ものオブジェクトに対応してインポーターを多用する予定がある場合 (Asset Discovery 製品など) は、まだ Data Center バージョンを使用していないのであれば移行をお勧めします。これによって、インポーターを 1 つのインポート ノードのみに分離して、他のノードをユーザー ノードにできます。インポート ノードが 1 つであれば、インポート プロセスによるユーザー操作への影響が小さくなります。また、インポートの失敗やメモリの過剰消費はインポート ノードにのみ影響してユーザー ノードには影響しないため、より堅牢になります。

オブジェクトに保存されているデータやインポートの頻度に関係するため、オブジェクトやインポートに特定の推奨サイズを設定することは困難です。ただし、一般にオブジェクトの数が数百万個に達したり、メモリ使用量が 32 GB を超えたりする場合や、ユーザー インタラクションに絶対に影響を与えたくない場合は、Data Center バージョンのアセットの利用をご検討ください。  

インポート中に Data Center でインデックスを再作成する場合は、インデックスを更新するために他のノードにメッセージを送信する必要があります。これは、提供されているアトラシアンの機能によって行われます。clustermessage テーブルは、すべてのノードがプッシュ/プルする DB テーブルです。これまでに確認された問題は、このテーブルのアトラシアンでの保持期間が 30 日であることです。これは少し長すぎると考えられるため、独自の保持スクリプトによって 24 時間以上古いアセット関連のデータ行をすべて削除することをお勧めします。 

次のステップ

アセットの管理」にお進みください。

Last modified on Mar 19, 2025

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