キャパシティとベロシティ
キャパシティおよびベロシティ計画は、Advanced Roadmaps バージョン 3.28 で導入されました。以前のバージョンの Advanced Roadmaps を使用している場合は、インスタンス内のプロセスが異なったり使用できなくなっていたりする可能性があります。
チームが 1 つのイテレーションで完了できるストーリー ポイント数または時間を、そのチームのキャパシティと呼びます。例えば、30 ストーリー ポイント (デフォルト設定) のキャパシティがあるイテレーションには、各 5 ストーリー ポイントと見積もられる 6 つの課題を含められます。
ベロシティは計画策定目的でのみ使用されるもので、過去のパフォーマンスに基づく、チームの長期的なイテレーションあたりの平均キャパシティです。例えば、30 ストーリー ポイントのベロシティのチームは、35 ストーリー ポイントと見積もられるエピックの完了には、2 スプリントが必要となります (これらのスプリントに他の作業がすでに割り当てられていないと仮定した場合)。
キャパシティを使って、シナリオと呼ばれる、可能性のある異なるタイムラインを計画できます。
Advanced Roadmaps はチームの作業見積もり方法、スクラム チームまたはカンバン チームかどうかといった複数の設定に基づき、異なる方法でキャパシティを処理します。
[ロードマップ] タブからキャパシティを監視するには、まずキャパシティの監視を有効にする必要があります。
スクラム チームのキャパシティを計算する
スクラム チームの作業をスケジュールする場合、作業の見積もりに使用する単位に応じてキャパシティの計算方法が異なります。
時間ベースの見積もりを使用している場合、スプリント キャパシティは、週ごとのキャパシティにイテレーションごとに週数を掛けることによって決定されます。たとえば、2 週間のスプリントを想定した場合、キャパシティを 40 時間に設定した場合、スプリントのキャパシティは 80 時間になります。
ストーリー ポイントで見積もる場合、ストーリー ポイントはイテレーションごとに定義されるため、変換は必要ありません。キャパシティはスプリント全体に適用されます。既定では、30 ストーリー ポイントに設定されていますが、チームのニーズに合わせて調整できます。
カンバン チームのキャパシティを計算する
カンバン チームは、時間ベースの見積もりのみ使用できます。
カンバン チームの場合、作業はそれぞれ過去 1 週間のイテレーションに分割されます。カンバン チームの週次キャパシティは日数または時間単位で設定できますが、イテレーションの長さは変更できません。