目的

もしも環境にアーカイブされた課題が大量にあり、それらが今後確実に必要ないことがわかっている場合には、この記事で紹介した手順でそれらを削除することができます。 

ソリューション

• データベースで、すべての課題キーおよびアーカイブされた課題の要約を返す SQL クエリを実行します。

  select ( p.pkey || '-' || ji.issuenum ) as "issue_key" from jiraissue ji
  join project p on p.id = ji.project
  where ji.archived = 'Y';

• 下記の出力結果を例に確認します。 

  issue_key
  -----------
   PROJ-1 
  (1 row)

• ユーザーは出力を CSV ファイルとしてエクスポートし、PowerShell でそれらの値を繰り返し処理できます。
• Linux サーバーから直接実行できる bash スクリプトを作成する方法は次のとおりです。

ステップは次のとおりです。

1. .sh ファイルを以下の内容で作成します。

   #!/bin/bash
   echo "What's your Jira URL? Provide with the scheme, e.g. https://myjira.com"
   read jiraurl
   echo "What's your Jira username?"
   read username
   echo "What's your password?"
   read password
   
   cat issuelist.csv | while read line
   do
   echo "Restoring issue $line"
   curl -u $username:$password \
   	-H "Content-Type:application/json" \
   	-X PUT \
   	-k $jiraurl/rest/api/2/issue/$line/restore
   sleep 0.1
   echo "Deleting issue $line"
   curl -u $username:$password \
   	-H "Content-Type:application/json" \
   	-X DELETE \
   	-k $jiraurl/rest/api/2/issue/$line
   sleep 0.1
   done
   
   

2. 以下の SQL を使用して、アーカイブされたすべての課題のリストを取得します

   select ( p.pkey || '-' || ji.issuenum ) as "issue_key" from jiraissue ji
   join project p on p.id = ji.project
   where ji.archived = 'Y';

3. クエリはさらにカスタマイズすることが可能です。たとえば、Project PROJ のアーカイブされた課題をクエリする場合には、次のようなクエリになります。

   select ( p.pkey || '-' || ji.issuenum ) as "issue_key" from jiraissue ji
   join project p on p.id = ji.project
   where ji.archived = 'Y' and p.pkey = 'PROJ';

4. クエリの出力を、.sh ファイルを作成したのと同じディレクトリにある「issuelist.csv」というファイルに、1 行に 1 つの課題キーを含めて配置します。クエリが提供するのと同じ方法です。
   

   • PROJ-10 
     PROJ-16 
     PROJ-15 
     PROJ-14 
     PROJ-17

5. スクリプトを実行して、Jira baseurl、ユーザー名、パスワードを入力します。

   $ sh delete-archived-issues.sh 
   What's your Jira URL? 
   Provide with the scheme, e.g. https://myjira.com https://10.125.91.129 
   What's your Jira username? USERNAME 
   What's your password? mypassword

6. スクリプトは各行を繰り返し処理し、課題を復元してから削除します。アーカイブされた課題を直接削除することはできないため、最初に課題を復元する必要があります。

   $ sh delete-archived-issues.sh 
   What's your Jira URL? 
   Provide with the scheme, e.g. https://myjira.com https://10.125.91.129 
   What's your Jira username? USERNAME 
   What's your password? PASSWORD 
   Restoring issue PROJ-10 
   Deleting issue PROJ-10 
   Restoring issue PROJ-16 
   Deleting issue PROJ-16 
   Restoring issue PROJ-15 
   Deleting issue PROJ-15 
   Restoring issue PROJ-14
   Deleting issue PROJ-14

Jira サーバーに大きな負荷が掛かるのを防ぐために、1/10 秒のスリープがあります。また、間違った課題が誤って (例えば、SQL クエリを間違えるなどして) 削除された場合に備えて、最初に必ずバックアップを取得してください。