従来のレンダリングを変換する
このページは、Atlassian Labs の旧式「Jira Automation」アドオンから「Automation for Jira」にアップグレードした場合にのみ関係します。新規ユーザーでこれまでに一度もアップグレードしたことがない場合は、このドキュメントは確認不要です。
異なるバージョンの詳細については「Lite と Pro の比較」をご参照ください。
旧式の「Jira Automation」アドオンは、自動化ルールで「コメント アクション」または「課題を編集」アクションを使用する際に、Velocity によって課題の値をレンダリングしていました。たとえば、次のようにコメントを書いたとします。
The issue $issue.key was just updated.
次のようにレンダリングされます。
The issue TEST-1234 was just updated.
「Automation for Jira」アドオンは、Mustache によって課題の値をレンダリングします。Mustache は、主にシンプルさとセキュリティのために選ばれました。Velocity は Jira 内部へのアクセスをはるかに多く許可しますが、安全でないコード実行につながる可能性があります。
ただし、アップグレードをできるだけ簡単にするためにレガシーの Velocity レンダリングが「Automation for Jira」に導入されているため、アップグレード後も既存のルールを引き続き使用できます。唯一の制限として、セキュリティ上の理由から、これらのルールをプロジェクト固有のルールに変換できません。また、利用できる機能が少なくなっています (できるだけ早く Mustache にアップグレードしてください)。
レガシー値の変換
このレンダリング メカニズムを使用するのは、[コメント] と [課題を編集] の各アクションだけです ([課題を編集] は [Allow variable expansion (変数の展開を許可)] がオンになっている場合のみ)。新しい Automation for Jira にアップグレードすると、レガシーのレンダリングを使用するコンポーネントが検出されて、アップグレード後にこれらのコンポーネントに次の警告が表示されます。
このコメントは Velocity によってレンダリングされます。[スマート値のレンダリングを有効化] をクリックすると、このコメント アクションが Mustache レンダリングに切り替わります。この操作は元に戻せません。
Velocity レンダラーは、次のコンテキスト オブジェクトを提供します。
- 課題
- reporter
- プロジェクト
- カスタム フィールド
変換方法
$issue.key | {{issue.key}} |
---|---|
$issue.summary | {{issue.summary}} |
$reporter.displayName | {{issue.reporter.displayName}} |
$project.name | {{issue.project.name}} |
$customfields.get(10232) | {{issue.customfield_10232}} (または「customfield_10232」をカスタム フィールドの名前に置き換えられます)。 |
より詳細な例は「スマート値のドキュメント」をご参照ください。
上のスクリーンショットに示したコメントの例は、次のとおりです。
- 「Hello
$issue.key
」を「Hello{{issue.key}}
」に変換します。 - 次に、[スマート値のレンダリングを有効化] ボタンを押します。
これで終了です。コメント アクションは次のようになります。
アップグレードすると、Velocity を使用する新しいアクションを作成できなくなります。Velocity はもう利用できません。今後は Mustache とスマート値をご活用ください。