Confluence でスペースのコピーまたは名前変更を行う方法
目的
このガイドは、Confluence のスペースをコピーしたり名前変更したりする必要がある場合の回避策をご案内します。
Confluence Cloud、Server、および Data Center では、スペースのコピーやスペース キーの変更を行うための方法は提供されていません。次の機能リクエストが起票されています。
制限事項
このページの内容は、この制限の回避策をお探しのお客様向けに情報提供を目的として提供されており、アトラシアンによる直接サポートの対象外です。
このページの情報は最新ではない可能性があり、本番環境に適用する前に入念なテストを行う必要があります。
ソリューション 1 - Atlassian Marketplace のアプリを使う
対象 クラウド サーバー DATA CENTER
もっとも推奨されるオプションは、スペースのコピー機能を提供しているいずれかのサードパーティ アプリを使用することです。例:
- Marketplace で「Copy Space」アプリを検索
- Bob Swift CLI tool などのコマンドライン ツールも、スペースのコピーなどの一括操作に便利です
Atlassian Labs の Copy Space for Confluence アプリは、Confluence Server および Data Center 7.0 以降との互換性を持たない点にご注意ください。
ソリューション 2 - ページ階層のコピー機能を使う
対象 クラウド サーバー DATA CENTER
Confluence 6.0 で、ページとそのすべての子ページをコピーする機能が追加されました。これは、スペース全体のコンテンツをコピーしたいときに便利です。
次の手順は Confluence Server または Data Center 向けのものですが、Cloud でも同様のプロセスを利用できます。
ページ階層のコピー機能を使ってスペースをコピーする方法は、次のとおりです。
新しいスペースを作り、任意の権限、ルックアンドフィール、その他のカスタマイズを設定します。
元のスペースで、[スペース ツール] > [ページの並べ替え] に移動し、スペースの root に存在するページをホーム ページの子ページに一時的に移動させます。これは、リンクはマクロなどのページ間のつながりがコピー時に失われないようにするためです。root にページが存在しない場合はこの手順をスキップしてかまいません。
スペースのホーム ページで、… > [コピー] を選択します。
宛先として先ほどの新しいスペースを指定します。
[子ページを含める] を選択します。
ラベル、添付ファイル、制限が保持されるよう、すべてのチェックボックスが選択されているのを確認します。
[コピー] を選択します。スペースのサイズによっては少し時間がかかる可能性があります。ページはバッチ単位でコピーされるため、即座にすべてのデータが揃わない可能性があります。
- 元のスペースに戻り、一時的に動かしたページをスペースの root に戻します。
新しいスペースで、コピーしたページは新しいスペースの既存のホームページの子ページになります。[スペース ツール] > [ページの並べ替え] に移動し、コピーしたページをスペースの root に移動して、ホームページの子ページではなくなるようにします。
[スペース ツール] > [概要] に移動し、コピーしたホームページをスペースのホームページに設定します。
不要なホームページを削除します。
ホームページの子ページにしたくないページ (ライブラリなど) をスペースの root に戻します。
このプロセス全体を短い動画でご確認いただけます。
他のスペースからの受信リンクは引き続き元のスペースを参照する点にご注意ください。
ソリューション 3 - スペースをエクスポートして XML を変更する
対象 クラウド サーバー DATA CENTER
ターゲット スペースの XML バックアップを変更して、スペースを手動でクローンしたり名前変更したりすることができます。
この内容を本番環境に適用する前に、サイトのバックアップを作成し、変更をステージング環境でテストするようにしてください。
複数のスペースの名前変更を同時に行う場合、インスタンス全体のエクスポートを行うほうが作業を簡単に行える場合があります。サイトのフル エクスポートを行う場合、exportDescriptor.properties
ファイルの変更は不要で、次のファイルでスペース キーを変更する必要があります。
<export_folder>/plugin-data/com.atlassian.activeobjects.confluence.spi/activeObjectsBackupRestoreProvider.pdata
完全なサイト バックアップは Confluence にインポートしたときに問題を発生させることがあるため、インポートをステージング環境のサーバーで最初にテストすることを強く推奨します。問題が発生する場合はスペース単位の方法を利用するようにします。
If you're changing the space key in order to import it into your Atlassian Confluence Cloud site, make sure you'll do it on a space-by-space basis. Atlassian Confluence Cloud does not support a full site import.
ステージ 1: XML バックアップを生成してテスト インスタンスを作成する
- 2 つ目のスペース用に、一意の新しいスペース キーと名前を用意します。スペース キーではASCII 文字と数字のみ (A-Z、a-z、0-9) を利用できます。キーでは空白文字、特殊文字、アンダースコアは利用できません。スペース キーに無効な文字が含まれている場合、再インポートは失敗し、スタック トレースが記録されます。
- ご利用の本番 Confluence インスタンスを、別のコンピュータ上のテスト サーバーに一時的に複製します (手順については、「本番環境をテスト インスタンス に復元する」をご参照ください)。これで、本番サーバーとテスト サーバーに同じデータを用意し、本番 Confluence インスタンスのデータが破損した場合のリスクを軽減することができました。
- テスト サーバーで、管理者としてログインします。
[スペース] > [スペース ツール] > [コンテンツ ツール] > [エクスポート] > [XML] > [次へ] > [完全なエクスポート] > [スペースのエクスポート] に移動し、対象のスペースを、添付ファイルを含む
XML
としてエクスポートします。- スペースのバックアップを保存します。
ステージ 2: entities.xml ファイルを編集する (Bash&PowerShell スクリプト経由、または手動)
スクリプト
Bash スクリプトを使う場合、ステージ 3: exportDescriptor.properties ファイルの編集ステップはスキップします。
PowerShell スクリプトを使う場合、ステージ 3: exportDescriptor.properties ファイルの編集ステップを実行します。
2 つのスクリプトのいずれかを使う場合、ステージ 6: スペース参照の名前変更の手順をスキップします。
上記の手順を実行するときに OS X を使っていると、次の問題が発生する場合があります。Error when using 'sed' with 'find' command on OS X: "invalid command code ." ソリューションについてはコミュニティのディスカッションをご確認ください。
手動
- zip ファイル エディタを使用してスペース バックアップ ファイルを開き、
entities.xml
ファイルを見つけます。 - テキスト エディタで
entities.xml
を編集します。 次のように、古いスペース名の検索および置換を行います。
Old Space Name
とNew Space Name
を実際のキーで置き換えます。検索対象
置換先
[CDATA[Old Space Name]
[CDATA[New Space Name]
ユーザー コンテンツで古いスペース名が存在するすべての箇所を検索します。必要に応じて、これらの一部またはすべてを新しいスペース名で置き換えます。
Old Space Name
とNew Space Name
を実際の名前で置き換えます。検索対象
Old
Space Name次のように、スペース キーのパターンの検索および置換を行います。
大文字と小文字が区別されることにご注意ください。プレースホルダーのOLDKEY /NEWKEY は、大文字または大文字と小文字が混在するキーを表し、oldkey/newkey は、すべてが小文字のキーを表します。
検索対象
置換先
OLDKEY
NEWKEY
spaceKey=OLDKEY
spaceKey=NEWKEY
[OLDKEY:
[NEWKEY:
key=OLDKEY]
key=NEWKEY]
<spaceKey>OLDKEY</spaceKey>
<spaceKey>NEWKEY</spaceKey>
ri:space-key="OLDKEY"
ri:space-key="NEWKEY"
この手順は、名前を変更するスペース内のリンクが元のスペース キーではなく新しいスペース キーを参照する必要がある場合に実行します。それ以外の場合はスキップします。
ri:space-key=OLDKEY
ri:space-key=NEWKEY
この手順は、名前を変更するスペース内のリンクが元のスペース キーではなく新しいスペース キーを参照する必要がある場合に実行します。それ以外の場合はスキップします。
<ac:parameter ac:name="spaces">OLDKEY</ac:parameter>
<ac:parameter ac:name="spaces">NEWKEY</ac:parameter>
<ac:parameter ac:name="spaceKey">OLDKEY</ac:parameter>
<ac:parameter ac:name="spaceKey">NEWKEY</ac:parameter>
<property name="lowerDestinationSpaceKey"><![CDATA[NEWKEY]]></property>
<property name="lowerDestinationSpaceKey"><![CDATA[newkey]]></property>
検索元と置換先の両方で新しいキーが使用されることにご注意ください。
<property name="lowerKey"><![CDATA[NEWKEY]]></property>
<property name="lowerKey"><![CDATA[newkey]]></property>
検索元と置換先の両方で新しいキーが使用されることにご注意ください。
<property name= "lowerKey"><![CDATA[oldkey]]></property>
<property name= "lowerKey"><![CDATA[newkey]]></property>
spaceKey=OLDKEY
spaceKey=NEWKEY
spacekey=oldkey
spacekey=newkey
- 変更した
entities.xml
を保存します。 - スペース バックアップ内の元の
entities.xml
を、変更済みのバージョンで置き換えます。
ステージ 3: exportDescriptor.properties ファイルの編集
exportDescriptor.properties
ファイルを任意のテキスト エディタで編集します。exportDescriptor.properties
ファイルの spaceKey の値を 新しいスペース キーに変更します。
ステージ 4: 検証のために下位の (テスト/開発/ステージング) 環境に復元する
- Confluence 管理者としてテスト インスタンスにログインします。
- > [一般設定] > [バックアップとリストア] に進みます。[バックアップの zip ファイルを Confluence にアップロード] で、変更済みのスペース バックアップを参照して選択します。[インデックスの作成] オプションを選択して、[アップロードおよびリストア] を選択します。
- 復元プロセスが完了したら、新しいスペースにアクセスし、ページ、内部リンク、および添付ファイルにアクセスできることを確認します。この段階でエラーが発生する場合、検索および置換が適切に行われていないため、ステップ 2 から再度やり直す必要があります。
ステージ 5: スペースを本番環境にインポート
- 本番環境インスタンスのバックアップを作成します。
- Confluence 管理者として本番環境インスタンスにログインします。
- > [一般設定] > [バックアップとリストア] に進みます。[バックアップの zip ファイルを Confluence にアップロード] で、変更済みのスペース バックアップを参照して選択します。[インデックスの作成] オプションと [アップロードおよびリストア] を選択します。この回避策を利用したことでデータが失われた場合、バックアップに戻す必要があります。
- 復元プロセスが完了したら、新しいスペースにアクセスし、ページ、内部リンク、および添付ファイルにアクセスできることを確認します。この段階でエラーが発生した場合、サイト バックアップに戻す必要があります。
- スペースの名前変更を行う場合、[スペース] > [スペース ツール] > [概要] > [スペースの削除] で、古いスペースを削除できます。[OK] をクリックして古いスペースを削除します。
ステージ 6: スペース参照の名前変更
ほかのスペース内にある、古いスペースへのリンクは変更されずに残ります。スペースの名前変更を行う場合、これらのリンクが新しいスペースを参照するように変更する必要があります。スペースをコピーする場合、この段階をスキップして、リンクが元のスペースを参照するようにすることもできます。
これらのリンクの変更は、すべてのリンクを変更するか、一部のみを変更するかに応じて異なります。すべてのリンクを変更する必要がない場合や、本番環境インスタンスを停止したくない場合は、各ページを手動で変更する必要があります。すべてのリンクを変更する必要がある場合、次の手順をご利用ください。
- > [全般設定] > [バックアップとリストア] で、添付ファイルを含む XML 形式のサイト バックアップを作成します。
- サイトの XML バックアップ ファイルを保存します。
- 本番環境インスタンスを停止します。
- サイト バックアップのコピーを 2 つ作成します。1 つのコピーを、オリジナルの未変更のバックアップとして保持し、もう片方を変更します。変更対象を確認できるよう、バックアップの名前を変更します。
- 変更用のコピーを開いて
entities.xml
を編集します。 次のように、古いスペース キーを参照する検索および置換を 4 回行います。
oldkey
とnewkey
を実際のキーで置き換えます。検索対象
置換先
[oldkey]
[newkey]
spaceKey=oldkey
spaceKey=newkey
[oldkey:
[newkey:
key=oldkey]
key=newkey]
- 更新した
entities.xml
を、変更した XML サイト バックアップ ファイルに保存します。 - 本番環境を開始します。
- >[全般設定] > [バックアップとリストア] で、変更した XML サイト バックアップ ファイルをインポートします。問題が発生した場合、未変更のバックアップに戻り、リンクは手動で変更してください。